第5話:結果

「パン」


銃を持っていない左手を顔の前にかざしたけれど頭を撃ち抜かれたように倒れる

護衛の前にクライアントがいたら何の意味もないんだが・・・


その悪魔は何も言わずにオーナーを撃った・・・まあ普通はそうなるかな・・・


悪魔「なんだ貴様ら」


銃口は私に向けられている、格闘家は扉の右側に隠れている


私「すいません、お話を伺おうと思ったのですが」

悪魔「ノックの音が聞こえたから着替えて出て行こうとしてたら勝手に人の家に侵入してきて?」

私「ははは、そういうことですか・・・ただ、今依頼人が亡くなったのでその必要もなくなりましたが・・・」

悪魔「え?」

銃をかまえたまま・・・下着姿のまま部屋から出てくる

私「ちなみに・・・悪魔ですか?」

悪魔「はぁ?何を行って・・・あ」


格闘家が悪魔の銃を下からけり上げる

宙に舞い上がった銃を格闘家がジャンプしてキャッチ

着地とともに銃を悪魔に向かって構えようとする


ただし悪魔は左手で腰のホルダーからから銃を抜いて構えている


次の瞬間、魔導士が起動していた魔法陣から空気を発射させて悪魔の銃を弾き飛ばす


格闘家が銃をかまえる


私「おきていいですよ」

オーナー「やれやれ」

手をあげながら

悪魔「あれ?」

オーナー「あなたの射撃が性格でよかった・・・左手の指輪からシールドが出せるのだけれどちいさくてね・・」

悪魔「でも倒れてたじゃない?」

オーナー「弾丸の速度って知ってる?時速1200Km/h (マッハ)を超えるのよ・・・そんなの受け止めてみなさいよ、圧力を分散できたとしてもとんでもない衝撃になるのよね」

悪魔「へ~」

オーナー「まあ、どうでもいいけれど、勝手に家に入ったのはあやまります。お話を伺ってもいいかしら?悪魔さん、この辺りで天使を見かけたことは?」

悪魔「・・・ところでなんで私を悪魔と?・・・天使?」


全員の顔に「?」が浮いている

オーナー「自分の姿を・・・」

悪魔「・・・服を来てもいいかな?・・・あ!翼か」


オーナー「まぁ、先に服をきてください」


悪魔は翼をはずして服を着た

テーブルのある部屋に移動してお茶を出してもらう


悪魔「翼を造っていてね、前回の翼が白かったからたぶんそれかな」

オーナー「なるほど・・・これはなんで黒に?」

悪魔「前回のは強度が足りなくてこわれたんだけれど、強度のある部品を取り寄せたら黒い部品が多くてね」

私「それでか・・・」

悪魔「人の体を浮かべるだけの翼になるとサイズが必要になって強度も必要になる、強度をあげると重さが増えるの悪循環でうまく飛べない」


ほうきが部屋の隅に置いてある


オーナー「あれは?」

悪魔「あ、試してみたけどだめでした」

オーナー「重力操作の魔法を使ったことは?」

悪魔「・・・え?そんなことができるんですか?」

オーナー「魔導士さん見せてあげましょうか?」

魔導士「はぁ・・・」


外に出て乗り物ほうきで空を飛んで見せる


悪魔「すごい、私にもできますかね?」

オーナー「・・・たぶん」


重力操作の魔法を起動できたものの風力制御の魔法が使えなかったようで浮いているだけになる


悪魔「・・・翼をもつけたら」


そういって黒い翼を背負ってほうきにまたがり浮き上がる、翼を動かして風を送と宙に舞始めた。翼を動かしているのは疑似神経の魔法だとか


私「調査は終了ですかね」

オーナー「そうね」


悪魔がおりてきてオーナーと話をしている、荷物になるだけなので乗り物ほうきは悪魔に譲ることにしたそうだ


オーナー「機関にあなたのことを報告しても問題ないかしら?もしかしたら研究資金の援助もうけられるかも」

悪魔「・・・おまかせします」

オーナー「どちらかというと、疑似神経のほうが・・・」

悪魔「義手とか義足に転用できますからね、東の国ではもう実用かされているとか」


もう日が暮れはじめていたので悪魔の家に泊まることになる

翌朝から山をこえて街に戻るが歩き疲れたオーナーがもう一泊すると言い出して翌日帰路についた


・・・今回は歩いていただけのような気がする。

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