第2話:準備

オーナー「ま、冗談は置いておきましょう」

私「はぁ・・・天使っているんですかね?」

オーナー「いたらおもしろいですが、天の使いですからね・・・」

格闘家「あまり合いたい存在ではないかもね」

魔導士「何ででですか?」

格闘家「死者のお迎えだってきいたことがあるけれど」

魔導士「死神みたいな感じですね」

オーナー「ははは、そうかもしれませんね。まぁ、推測ですが猿に羽がはえたキメラ(合成獣)のような気がしています」

私「なるほど」


魔導士「ところで、今回はわたしをご指名したとか?」

オーナー「はい」

魔導士「?」

オーナー「調査対象が飛ぶことができるので飛べそうな人をお願いしました」

魔導士「は?」

オーナー「魔女とほうきですよ」

魔導士「え?やったことないですよ」

オーナー「大丈夫、準備してあるから」


私「ん?私と格闘家さんは?」

オーナー「護衛に魔導士さんのご推薦です」

魔導士「あ、はい、それはわがままをいいました」

私「あ、なるほど」


オーナー「ほうき用意してあるから、やってっましょうか?」

魔導士「・・・はぁ」


そういいながら庭に移動する


オーナー「じゃあこれ」


そういいながらほうきを手に持って魔法を発動させる

魔法陣が空中に現れてほうきに魔法をかけたようだ


オーナー「はい」


ほうきを魔導士に差し出す


オーナー「重力から解放する魔法をかけたから、またがってみて」

魔導士「はあ」


魔導士はそっとほうきにまたがる


オーナー「ほうきの角度を合わせながら、風の魔法をほうきに送ってみて」

魔導士「はぁ・・・あ」

魔導士が魔法を発動させたとたん宙に舞い上がった

浮き上がった瞬間の表情が困っていたのは気のせいだろうか・・・


空中を不安定に浮遊してこちらに戻って来た


ほうきにしがみついて身をよじるようにおりてきて


魔導士「これムリですよ」

オーナー「え?・・・あ」

魔導士「いたくて座っていられませんよ」

格闘家「・・・なるほど」


オーナー「ひざをそろえて横に座って見たら」

魔導士「あ、そうですね」


ほうきにお尻をのせて浮かんだ瞬間


バランスがとれなかったようでひざでぶら下がっている

スカートが・・・めくれさがって?間抜けなかっこうになっている


魔導士「おろしてください」


格闘家が抱いておろしてあげる


オーナー「・・・そっか・・・簡単じゃないのね・・・魔導士さん自転車とかバイクはのれる?」

魔導士「それは普通にのれますよ」

オーナー「じゃぁ、ちょっと準備しておくから・・・出発はそれからかな」

魔導士「?」

オーナー「一緒にお買い物に行きましょうか」

私「はぁ・・・」

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