第4話:結果

オーナー「もしその洞窟で人が生活していたのであれば、換気はできるようになっていると思うのですよね・・・」

私「そうですね、でないと地下で窒息する可能性も」

オーナー「魔法で空気を循環させることかできればいいのかしら」


そういいながら魔導書のお店に入って行く。


オーナー「君、風の魔法使える?」

魔導士「いえ、使ったことないです」

オーナー「なら、これ覚えといて、すぐに使えると思う」

魔導士「はぁ」

オーナー「洞窟の入口から1時間くらい風を送り込めば換気できると思うの、完全に閉鎖された空間じゃなければの話だけれど・・・あと魔力の回復薬と増幅装置の指輪とネックレスをよういしておこうかな」

魔導士「はい、お願いします。」


オーナー「ところで何で君たちが今回選ばれたの?」

武器と防具を見ながらそんな質問が飛んできた。

私「それがですね、他にも遺跡調査があるらしくて」

オーナー「へぇ」

私「そっちは機密があるそうで詳しくは」

オーナー「そっか」(寄せ集めか・・・)


それから準備を整えるのに3日程かかり洞窟探査へ旅だった。


その1週間後


店員「いらっしゃいませ」

私「こんにちは、オーナーはいらっしゃいますか?」

店員「はい、奥に」


オーナー「おや?何かありましたか?」

私「今日はお礼を言いに」

オーナー「そうですか、どうでした?」

私「調査は無事に終わりました、ありがとうございました」

オーナー「そう、それはよかった・・・調査は?」

私「・・・あ」

オーナー「ん?」

私「洞窟はオーナーが考えたとおり換気の問題だけで、モンスターもアンデッドいなくて戦闘もなしで・・・奥に何かの研究をしていた跡と資料が見つかりました」

オーナー「そう、よかったですね。他に何か問題でも?」

私「いや、まあ。問題というか・・・ききます?」

オーナー「ろくなことではない気がしますが・・・一応」

私「まあ、何事もないあっけない調査だったのですが、帰り道の野宿の時に」

オーナー「そうでしたね、馬車で2日でしたね」

私「はい、輸送班の男性が酔って魔導士に手を出したらしくて」

オーナー「あぁ・・・」

私「格闘家が気が付いて止めに入ったそうなんですが」

オーナー「かわいそうに」

私「はい、一瞬のことだったそうです」

オーナー「は?」

私「輸送班の男性がすごい風圧で飛ばされた後に押しつぶされて、燃えて灰に・・・」

オーナー「・・・あぁ、そういうこと」

私「はい、魔法の増幅装置を付けていて制御できなかったようです、まぁ状況が状況なので罪には問われなかった・・・というか、その男性には妻子がいたそうで、表向きには事故という形で処理されるそうです」

オーナー「・・・そう」

私「また、何かの時はお願いします」

オーナー「私に仕事の依頼をすると高くつきますよ」

私「そうなんですか?」

オーナー「まぁ、相談には・・・今度来る時はシャワーを浴びてからきてくださいね」

私「え?」

オーナー「・・・勘違いしないでくださいね、調査の帰りによってますよね」

私「・・・あ」

オーナー「においますよ」

私「あぁ、すいません。」

オーナー「それでは、またの機会に」


そういって追い出されてしまった。


それから数日後、また機関からの依頼があり彼女の雑貨屋に行くことになる。

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