第2話:準備
私「武装して・・・ですか?」
オーナー「何と戦うつもりですか?」
私「・・・」
オーナー「明かりはどうします?」
私「あぁ・・・ランタンに火をいれます」
オーナー「ま、それなら結果は同じでしょうね」
私「と、いうと?」
オーナー「話をきいた限りではランタンの火に溜まっていたガスが引火、爆発」
私「は?」
オーナー「後は一酸化炭素中毒で気を失って・・・かな」
私「・・・なるほど、襲われたわけではないと」
オーナー「地質学は専門じゃないから詳しくは解らないけれど可能性はそんなところね」
私「でも、前回の調査チームが火を付けたなら」
オーナー「どのくらいガスが溜まっていたのか規模が解らないのですよね・・・」
私「あぁ・・・」
オーナー「ま、明かりの問題はこちらで用意します、あとはガスと酸素ですね・・・」
私「息ができないなら進めませんね」
オーナー「ま、それもなんとかなりそうだけれど・・・」
私「はぁ?なんとかですか」
オーナー「ちなみにあなた達、護衛のメンバーのジョブと装備は?」
私「私が剣で、1人は格闘、あとは魔導士が2人、神官と魔導士だったと」
オーナー「だった?ですか」
私「まだ、合っていないもので・・・」
オーナー「はぁ?まぁいいです、出発はいつですか?」
私「だいたい1週間後ですね」
オーナー「そうですか、少し準備をしたいので3日後、他の3人を連れて来てください、火を専門に使う人は連れてこないでくださいね」
私「ははは、わかりました、確認して3日後にまた」
オーナー「そうだ、あなたの装備は?」
私「クレイモアをいつも」
オーナー「そう、洞窟内では振り回せないかもしれませんね、考えておいてください」
私「・・・はい、お願いします」
店側に戻り店内を見渡す。
店員「なにかお探しですか?」
私「いや、雑貨屋ですよね・・・」
店員「はい、雑貨屋ですね」
私「あぁ、雑貨か・・・また来ます」
店員「はい、お気をつけて」
どうやら、普通の雑貨ではない物も取り扱っているらしい。
その足で調査機関の本部に向かい他のメンバーに連絡を取ってもらう。
他の3人とは明日合えることになった。
私(寄せ集めの護衛か・・・)
翌日の昼、待ち合わせの場所に行くと、すでに2人いて、挨拶をしているところにもう1人が到着。誰もジョブ用の装備をしていないのでどれが誰だかさっぱりで昼食を取りながら話をすることになって
最後に来た女性が格闘で待っていた男性が神官、女性が魔導士。
昨日の雑貨屋の話をして明後日の予定を立てる、自分たちの装備とスキルを確認して経験を聴きあった。
私「私は傭兵で護衛とか依頼があればモンスター討伐も出ますね」
魔導士「そうですか、私はまだ学校を卒業したばかりで、今回は人がいないとかで」
私「そうなんだ」(・・・不安だ)
神官「私は神職で戦闘とか調査は全くですね」
私「ははは、ですね」
格闘家「私は闘技場とか賞金稼ぎだけど、洞窟調査はな・・・アンデッドとか殴れるきがしないし」
私(・・・護衛にならないのではないだろうか、まぁ協調性はありそう・・・かな)
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