第13話 研究会の生徒

「なんだ、あれ・・・」

「凄いですね・・・」

レイクスとライナとルーナが、研究会の部室に行くと、すでにレイクスの作った新しい研究会の噂が広まりたくさんの生徒が、研究室の前にいた。

「あっ!、レイクス君、俺も研究会に入れてくれ!」

「自分もお願いします!」

「私も私も!」

「うっ・・・・・・・・・・」

レイクスは、生徒達の研究会に入れてくれという言葉が、一斉にきて言葉が詰まった。

そして、それを見たライナとルーナは、さすが新英雄だなと思った。

「レイクス!、ん?」

「あっ、学園長!、助けてー!!」

レイクスは、咄嗟に見つけた学園長の後ろに隠れた。

「どうした!」

「なんか研究会に入れてくれとか言ってるですよ!」

「そうかーー、なら、基準を決めればいいんじゃないか?」

「あっ、確かに」

レイクスは、学園長に言われて今頃になり研究会の入会の基準を決めればいい人材も取れると思った。

そして、レイクスは研究会に入りたがっている生徒達の前に立った。

「それでは、入会の条件を言います!」

「・・・」

レイクスが、入会の条件を言おうとすると、研究会に入りたい生徒達は唾を飲んで条件を聞こうとした。

「魔剣を一本を作ってきて下さい!」

「えっ!、なんでもいいんですか?」

「なんでもいい!!、仕上がりがちゃんと出来ていれば良い!」

「よし、今から魔剣つくるぞーー!!!」

「おおおーー!!!」

レイクスが、魔剣を一本作るという条件を出すと、研究会に入りたい生徒達は、一斉に鍛冶屋に魔剣を作りに行った。

「それじゃあ、俺達は中に入ろう!」

「わ、わかりました」

「わかったよー」

そして、レイクスとライナとルーナは、研究会の部室に入った。

レイクスは、手始めに何をするか悩んだ。

「うーん、なにからするか・・・」

「じゃあ、魔力制御の訓練でいいんじゃない」

「そうだね、ルーナ」

レイクスは、いつもはやる気のないルーナが、率先して魔力制御の訓練でもやろうという言葉にレイクスは関心した。

「よし、魔力制御をやるか」

そして、レイクスとライナとルーナは、ひたすら魔力制御の訓練を一日していた。

「よし、今日はここまで!」

「はぁー、疲れた」

「もう、魔力がない・・・」

レイクスは、魔力が有り余っているのに対してライナとルーナは、あまり訓練していないので魔力がまだ、レイクスに追いついていないので、もう疲れてへとへとだった。

「もっと、魔力を上げないとね」

「そうだね」

ライナとルーナは、自分達の魔力の無さを実感して、もっと訓練してレイクスのようになりたいと思っていた。

「じゃあ、俺は先に寮に戻るわ」

「はい!」

レイクスは、ライナとルーナに先に学生寮に帰ると言うと、ライナとルーナは、もう少しだけ魔力制御の練習をしようと思い部室に残った。

「さあ、何人合格するかなー」

レイクスは、明日の研究会の入会の審査のために早く学生寮に戻った。

そして、次の日になると、またもや学生寮の外が騒がしかった。

「ん?、なんだー」

レイクスが、寝ぼけながら外を見ると、たくさんの研究会に入会したい生徒が、魔剣を持ってレイクスが出てくるのを待っていた。

「嘘だろ・・・、あんなに」

レイクスは、急いで着替えて研究会の入会の審査をしようとした。

「あっ、レイクス君だ!」

「いまから見るので、一列に並んで下さーい!!」

「俺が一番最初だ!」

「ここはいま、俺が並んでいたぞ!」

「どいて、ここは私がいたの!」

レイクスが、一列に並んでと言うと、早速列の奪い合いや強引に入ってこようとする人が多数いた。

それを見たレイクスは、これじゃあ審査どころじゃないと思った。

「早く並んでーー!」



────20分後────



ようやく列が並び終わり、レイクスは大変苦労した。

それもそのはず、レイクスは一人で頑張ってケンカを鎮圧させたり、強引に入ってくる人を後ろにしたりともう、審査前に疲れてしまった。

「はぁーー、やっと審査できる・・・」

レイクスは、研究会の入会にここまで手間と労働が必要なのかと、ほかの研究会の人達が凄いと思った。

「それじゃあ、一人目!」

「はい!」

「うーん、不合格」

「くそーーー!!!」

「次の人!」

「うーん、保留」

レイクスは、ちゃくちゃくと一人ずつ研究会に入会する人員を決めていた。



────2時間後────



「やっと・・・、終わったーーー!!!!」

レイクスは、審査を終えて紙に保留の人、七人と合格の人、三人を研究会に入れようとした。

「すいません」

「ん?、どうかしました」

「あの、私の魔剣も見て下さい」

「えっ、あっ、うーん」

「すいません、時間外ですよね・・・」

レイクスは、時間外にきた研究会に入会したい生徒の魔剣を見るか悩んだ。

そして、レイクスが悩んでいると、その女子生徒は、すいませんと謝りながらとぼとぼと帰って行こうとした。

「わかりました、見ましょう」

「えっ!、ありがとうございます!!!」

「内緒ですよ!」

「はい!!」

レイクスは、とぼとぼと帰ろうとした姿を見てほかの生徒には内緒で、魔剣を見ることにした。

「うーん、これは、なかなかの腕前だな」

「あ、ありがとうございます」

「凄いね、とても上質な魔剣だよ」

「はい!、実は実家が鍛冶屋で、昨日レイクス君が魔剣を入会の審査にすると聞いて、すぐに実家に戻って魔剣を作ったんです!」

「うん、文句なしの合格だよ!」

「ありがとうございます!!」

「それじゃあ、合格者は十一人か・・・」

「それしかいないんですか?」

レイクスが、ボソッと合格者の人数を言うと、その女子生徒は、あんなに受けてそれしか合格しなかったのかと思ってレイクスに聞いた。

「まあ、魔剣をみんな作るだけど、酷くて」

「そうですよね、いま魔剣を作れる人なんてあまりいないですからね」

「まあね」

レイクスとその女子生徒は、少し話しをしていると、学生寮の窓からライナが見ていた。

「レイクス君、楽しそう」

「まあまあ」

ライナは、レイクスがほかの女子生徒と話しているのに嫉妬していた。

「君、名前は?」

「あっ、私はイルナです」

「イルナね、俺は知ってるとおりレイクスだ、よろしく」

「よろしくお願いします!」

レイクスとイルナは、握手をするとイルナは、合格したことがよっぽど嬉しかったようで、スキップをしながら帰って行った。

「それじゃあ、俺は飯を食うか!」

レイクスは、審査も終わり食堂で昼飯を食べようとした。



────20分後────



昼飯を食べ終わりレイクスは、合格者のための会員証を作ろうとした。

そして、その会員証は魔力を通さないと起動しない仕組みになっているので、高度な技術を使った会員証をレイクスは、作り始めた。

「あっ、俺のとライナとルーナのも作らなきゃ!」

レイクスは、頑張って魔力を通しながら会員証を作り、その日の夜に研究会の会員全員の会員証を作り眠りについた。

そして、翌朝になると、昨日の魔剣の審査で合格と言った人と保留と言った人が、レイクスの元に来た。

「それでは、これを渡します」

「なにそれ?」

「これは、魔力を通すと使える会員証だよ」

「それは凄い!」

レイクスが徹夜して作った会員証をレイクスは、名前を呼んで渡そうとした。

「それでは、合格のライナ、ルーナ、イルナ、アメルド、トラル、レイル、保留で合格の、マール、シュウナ、レクト、リンナル、リナ、ソウル、ハクト以上!、じゃあ、ライナから順番に取りに来て!」

そして、レイクスは会員証を渡していった。

「それでは、明日の放課後から研究会を始めるので、来てください!」

「はい!!!」

そして、レイクスの研究会が始まろうとしていた。

その頃、カルロスが倒されたことで、新たな刺客がレイクスのいるラダナ王国に迫っていた。

「カルロスが、やられたか」

「はい、カルロス様はやられました」

「まあ、なら仇をとるか!」

「頑張って下さい、カイ様」

レイクス達が、研究会をしている間に魔将十二天王の一人、暴挙の覇王のカイが、魔王復活のためにもう一人の魔将十二天王を呼ぼうとしていた。

「待っていて下さい、死の魔王ルイーラ様」

魔将十二天王の一人は、またもや魔王復活のための生贄を捕えようとしていた。

しかし、魔王復活には膨大な魔力が必要なので、魔将十二天王のカイは、カルロスを倒したレイクスを生贄にしようとしていた。

「あの、レイクスとかいうガキを生贄にしよう」

そして、魔将十二天王のカイは、ちゃくちゃくとラダナ王国に攻める準備をしていた。

そんな大変なことになっているのを知らないレイクスは、研究会の魔力制御の訓練をどうしたらみんな自分ぐらいになるか考えていた。

「どうしたもんかねー」

レイクスは、みんなの今後のために必死に考えていて。















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転生魔導剣士の騒動期 鮫紙 大使 @haya1215

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