第11話 魔将十二天王の討伐

学園長は、改まってレイクスの方向を見て今回の魔将十二天王のカルロス討伐隊にレイクスがいれられたかを話そうとした。

「まあな、剣聖に勝ったのもあるのだがな、ダリウス団長を覚えてるか?」

「あぁ、なんかあの魔導剣士団の団長のですよね?」

「そうだ、その人がお前を推薦して、それで、あの剣聖のレザノフが、お前を尋ねたんだ」

「あーー、そうだったんだ」

「まさか、それで勝ってしまうなんてなーーー」

「まあ、やってしまったことをどうこう言ってるんじゃなく、これからどうやったら討伐隊に出なくていいか考えるのが先です」

レイクスは、剣聖に勝ってしまったことに学園長が、頭を悩ましてるのに対してレイクスは、討伐隊なんか自分にメリットのないことをどうやったら出なくていいか学園長と相談しようとした。

「まあな、ん?」

「ん?」

「いま、なんて言った?、レイクス・・・」

「いや、普通に討伐隊の辞退のアイデアを一緒に考えようと言っただけですよ」

「お前・・・、特別推薦の討伐隊員が辞退できないことを知らないのか?」

「ん?、もう一度お願いします」

「特別推薦は、辞退できないんだぞ」

「えっ、うそ、辞退できないの!」

レイクスは、辞退する気満々でいたのに学園長が、辞退できないと言うと、なにか間違えた聞こえ方をしたのかなと思い、もう一度

聞いてみた。

しかし、学園長がまたもや辞退できないと言うと、レイクスは、辞退できないと言われて驚き終わったと内心思った。

「まあ、レイクス!、お前なら大丈夫だろう」

「えーー、やだ、辞退したいよーー」

学園長は、レイクスの強さを信用して、レイクスをカルロス討伐隊に入ることに誇りを持った。

しかし、レイクスはひたすら駄々をこねながら文句を言っていた。

「まあ、決まってしまったことをどうこういってるんじゃなく、諦めて討伐してこい」

「はぁー、最悪だわーー」

レイクスは、学園長に諦めろと言われて、ため息をついて文句をいいながら学園長の部屋を出た。

「頑張れレイクス、生きて帰ってこいよ」

学園長は、レイクスが生きて帰ってくるかが、心配だった。

それもそのばす、相手はあの魔将十二天王の一人カルロスなので、レイクスのいる最前線は、とても激しい戦闘になるので、レイクスが生きて帰ってくるか心配で気が落ち着かなかった。

そして、カルロスの討伐隊の招集の鐘が鳴った。

「はぁー、めんど」

「無事に生きて帰ってきてよ、レイクス君」

「無事を祈ってます」

「あいよ、まあ、生きて帰ってくることはできるよ」

ライナとルーナは、レイクスのカルロス討伐隊の招集の鐘が鳴るのを聞いて、レイクスに無事に帰ってきてと言葉をかけた。

「それじゃあ、行くか」

レイクスは、面倒そうにカルロス討伐隊のいる、国外と通じる門に向かった。



────40分後────



「ここか」

「あいつ、あの剣聖を倒したやつだぜ」

「うそ、あんな小どもが?」

「やるなー、将来安定だな」

レイクスが、門に着くとレイクスを見た兵士達や軍の魔導剣士と魔導剣士団の隊員達は、レイクスを見ながらザワザワしていた。

「はぁー、やりづらい」

レイクスは、行った瞬間に注目されて、やりづらいと思った。

そして、レイクスが下を向くと、前に一人の男性が立った。

「諸君!、これから戦う相手は、魔将十二天王のカルロスと言う、化け物だ!」

「はい!」

「皆の無事を祈る!、それでは、開門!」

そして、門が開くとレイクス兵士や魔導剣士の人達は、どんどんと門から出て行った。

「来たぞー!」

「魔将十二天王のカルロスだ!」

「人間共め、今日こそ滅ぼしてくれるわ」

魔将十二天王のカルロスは、何百匹もの魔獣を先頭にしてカルロスは、一番上の崖で待っていた。

そして、軍の兵士や魔導剣士団の団員は一斉に魔獣の対処に入った。

「いくぞ、レイクス!」

「ん?、あぁー、ダリウスさんですよね?」

「そうだ、お前はあのカルロスを俺達と剣聖と共に倒すぞ!」

「はぁーい」

レイクスは、ダリウスの馬に乗って魔将十二天王のカルロスのいる崖へと向かった。

そして、レイクスや剣聖、魔導剣士団の団長達の通り道を軍の兵士や魔導剣士団の団員が道を作った。

「行ってください、団長!」

「頼みます!」

団長や剣聖は、沢山の部下や兵士に見送られてカルロスのいる所まで向かった。

しかし、道が険しいのでカルロス場所に着くまでに少しばかり時間をとってしまった。

「来たか、人間共」

「貴様がカルロスか!」

「いかにも」

「ここで討伐させてもらう!」

そして、剣聖の人達と魔導剣士団の団長達が、一斉にカルロスに襲い掛かった。

「その程度ですか、遅すぎる」

カルロスは、両手に魔力を込めて魔法を打とうとした。

「くそ、間に合えー!」

「くらえ、殲滅炎グラニート

そして、カルロスはこの時代の炎の最上級魔法を打って剣聖の人達や魔導剣士団の団長達を吹き飛ばすと呆れた顔で次の魔法を打とうした。

「次で終わりです!」

カルロスが、魔法を打とうとしたその瞬間にレイクスの魔法の準備が終わった。

「くらえ、陽光滅人オーラス

「なに!」

レイクスの魔法が放たれた瞬間にカルロスが、咄嗟に魔力で身体を強化した。

そして、カルロスの身体がどんどんと焦げていくのを見た剣聖の人達や魔導剣士団の団長達は驚いていた。

「くそがーー!」

「これでやられないなんてなー」

「お前、本当に人間か・・・・・」

カルロスは、レイクスの魔法で深手を負って地面に手を着いた。

そして、カルロスはレイクスが人間ではなく一種の化け物に見えた。

「くそ!、ならここは・・・」

「ん?」

光線フラッシュ

「くっ・・・」

カルロスは、光線で目くらましをしてレイクス達の前から消えた。

「くそ、どこいった!」

「次は、覚えておけ!」

カルロスは、浮遊魔法で宙に浮いて深手を負いつつもなんとかの思いで逃げて行った。

しかし、魔獣達がレイクス達に襲い掛かったが、レイクスが瞬殺してカルロスの元に重力魔法を使って跳んで行った。

「くそ、ここまでか」

「どうもでーす」

「貴様なぜ!」

「お前はここで死んでもらう!」

「くそーー!」

そして、レイクスがカルロスの元に着くとカルロスは驚いて魔法を打とうとしたが咄嗟の事で魔法のイメージが不完全になってしまった。

そこにレイクスが、異空間から剣をだしてカルロスの身体を一刀両断した。

「くそ・・・この小僧が・・・」

そして、カルロスは灰になって風に流されていった。

レイクスは、カルロスを討伐して身体に風の魔法を纏わして降りてきた。

「英雄だ・・・」

「神だ・・・・」

「ん?」

「勝ったぞーーー!!!」

「カルロスを討伐したーー!!!!」

「えっ・・・・」

レイクスは、カルロスを討伐を終えて地面に足を着くと軍の兵士や魔導剣士団の団員に神だの英雄だと言われて困惑した。

「よくやった、レイクス!」

「あっ、はい」

ダリウスがレイクスに言うと、レイクスは少しまだ困惑しながらダリウスの馬に乗って王国へと帰った。

そして、次の日になるとレイクスがカルロスを討伐したことが国中に広められてレイクスは王城に呼び出された。

「くそーー、あのカルロスとかいうのを倒さなければよかった」

「まあまあ」

レイクスは、カルロスを倒した事で王城に呼ばれて勲章を授与すると学園長に言われて少し面倒な事になったなと思った。

そして、レイクスの文句を聞いていたライナがレイクスをなんとか励まそうとした。

それをこっそり見ていたルーナは、ニヤニヤとしていた。

「はぁー、面倒だなーー」

レイクスは、嫌な予感がしていたので、尚更行きたくなかった。

そして、レイクスの元に三人の兵士が来た。

「レイクス殿、王城に来て貰います」

「えっ、やだ」

「そういきませんので、来て下さい」

「はぁー、わかりました」

そして、レイクスは三人の兵士に馬車へと連れて行かれて王城に向かった。



────20分後────



「着きました」

「はぁーー」

レイクスは、王城に着くとますますため息が多くなった。

そして、三人の兵士に連れて行かれて王のいる場所の前の部屋に連れていかれた。

「ここで、王に会う服にお着替え下さい」

「わかりました、はぁーー」

レイクスは、王城の執事達に服を着せられて王のいる部屋の前へと連れていかれた。

「それでは、またあとで」

王城の執事が、どこかに行くと中から拍手の音が聞こえると扉が開いた。

「国の新たな英雄の登場!」

そして、レイクスは真ん中の赤い道を進んで王の前に膝を着いた。

「そなたが、レイクスか」

「はい、自分がレイクスです」

「それでは、そなたに勲章を授与する」

「有り難きお言葉、嬉しくお受け取りします」

レイクスは、丁寧な言葉遣いをして王を刺激しないように言葉を考えながら話した。

「それと、レイクスよ、君には国立の魔導剣士の学園から王立の魔導剣士の学園に入ってもらう、よいな」

「えっ、ちょっとお待ちいただけますか」

「貴様、王の命令だぞ!」

「よい、答えよ」

王は、反発した貴族を睨みレイクスの言葉を聞こうとした。

「自分には、もう友達が出来ています、それを放り投げて入ることはできません」

「それでは、その友達の名は!」

「ライナ・リプリウスとルーナ・レプイオンです」

「では、その子達も王立に入れるから入って貰えるか!」

「二人が、入るなら自分も入ります」

「よかろう、それではその二人を王立魔導剣士育成学園に入れる為に全力を尽くせ!」

「はい!」

兵士達や貴族達は、それで納得した。

そして、レイクスは違う部屋に連れて行かれて、何人かの兵士達はライナとルーナの元へと国立から王立の転入の許可を取りに行った。

「よし、これなら俺一人じゃない!」

レイクスは、せっかくできた友達のライナとルーナを道連れにして王立の魔導剣士の学園に入ろうとした。

「どうせ、拒否権はないし、入るなら友達を連れていけばいいんだし」

レイクスは、少し納得はしてないがどうせ拒否権がないことはわかっていたので、それなら友達を連れて行こうも思いライナとルーナを推薦した。

「あとは、ライナとルーナを待つだけだ!」

レイクスは、のんびりとライナとルーナが王城に来るのを待っていた。



























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