第8話 魔導剣士団の団長そして勝負
「レイクス、ここは、魔法を付与していいのか?」
「あっ、ここは、ダメです」
「分かった!」
「凄いね、レイクス君・・・」
「う、うん・・・・」
レイクスは、たった一人で、先生方と今年の一年に渡した資料の質問に答えていた。
それを見たライナとルーナは、改めてレイクスの知識を凄いと思った。
「レイクス君!、この魔法付与っていうのは直接剣に付与するの?」
一人の生徒が、レイクスに聞くと、レイクスはすぐに資料の文章を見た。
「うん、そうだね、この部分に直接魔法を付与して少しずつ魔力を流すんだよ」
「わかった!、ありがとう!」
「また、わからないことがあったら言って」
「はい!」
そして、文章の意味をわかった者が、どんどん増えていって、センスがある生徒は、もうすでに剣に魔力を流して魔法を付与できる生徒と先生がいた。
「よっしゃーー!、出来た!」
さっそく学園長が、成功したみたいだった。
「出来たんですか、学園長」
「レイクスか、ほれ!」
そして、レイクスが学園長に出来たか聞くと、学園長は剣に魔法付与をして剣に炎系の魔法を付与した。
「おーー、お見事です、それでは、身体強化魔法はどうですか?」
「あー、えっーーと、それは・・・」
「まだ、出来てないんですね・・・」
学園長が、レイクスに身体強化魔法のことを聞かれて、動揺しているとそれを見たレイクスは、出来てないと悟った。
「身体強化魔法って、どこを重点的にすればいいんだ、レイクス」
「まあ、下半身ですね」
「あー、下半身か」
学園長は、レイクスの言葉に納得した。
そして、学園長は身体強化魔法をするためにまず、身体に魔力を流す練習から始めた。
「身体強化魔法も出来ないんだ・・・」
レイクスは、この時代の魔法の弱体化を改めてやばいと思った。
そして、他の国もこんな状況なのかと思った。
「よし、出来た!」
何人かの生徒が、魔法を剣に付与する過程が終わりどんどん身体強化魔法の練習をする生徒が増えていった。
そして、同時に学園長と二人の魔法研究の先生が身体強化魔法が出来るようになっていた。
「レイクス!、出来たぞ!」
学園長が、出来たとレイクスを呼びに来た。
そして、身体強化魔法を出来るようになった二人の先生も学園長についてきた。
「では、あの的に向かって身体強化魔法で脚力を強化して近づいて、炎系の魔法であの的を燃やしてください」
「わかった!」
そして、学園長は剣に魔力を通し始めて、同時に身体にも魔力を通した。
「いくぞ!」
学園長は、身体強化魔法で脚力を強化して、一気にと的に近づき、炎系の魔法を剣に付与して的に炎系の魔法を叩き込み的を燃やした。
「おーー、凄い!」
「さすが、学園長!」
学園長の出来た姿を見て生徒達は、学園長に負けじと練習を頑張り始めた。
そして、生徒達が練習を頑張っていると、一人の先生が、三人の青いマントを付けた人達が入ってきた。
「久しぶりでーす、学園長!」
「ちっーす、学園長!」
「おー、お前達か」
学園長が、勝手に授業に入ってきた人達とフレンドリーに話してるのを見たレイクスは、この学園の卒業した生徒かなと思った。
「今日は、どのような要件だ?」
「いや、東龍の閃光魔導剣士団の連中をやった生徒を見たくて」
「おー、レイクスのことか!」
「そう、そのレイクスっていうやつを見て戦いを挑もうと思って」
「そうか、レイクス!、来い!」
そして、レイクスは呼ばれたので、学園長の方へと行くと、リーダー格の人が、じっとレイクスの方を見ていた。
それを見たレイクスは、何かまずいことをしたかと不安になった。
「君が、レイクス君かな?」
「はい!、レイクス・エルギオスです!」
「ん?、エルギオス?」
「あっ、父が昔に魔導剣士団の団長をしていたみたいです・・・」
「あー、やっぱり、あの英雄のバナード・エルギオスさんの息子さんか!」
「あっ、やっぱり、父って有名なんですね」
「当たり前だよ、あの人ほど優れた魔導剣士は、他にはいないよ!」
「ん!、ごほん!」
レイクスが、父のことを話していると、リーダー格の人が咳をついた。
「あっ、そうだ、君と勝負したいんだけどいいかな?」
「いいですけど・・・」
「それじゃあ、俺は蒼生の龍空魔導剣士団のエヒトだ、よろしく!」
「自分は、エヒトの同僚のラグーンです」
レイクスが、勝負の承諾をすると、リーダー格以外の二人が名乗った。
「リーダーは、名乗らないんですか?」
エヒトが、リーダー格の人に言うと、リーダー格の人が、レイクスの前に立った。
「私は、蒼生の龍空魔導剣士団の団長のダリウスだ」
「あっ、はい、よ、よろしくお願いします」
そして、リーダー格だと思った人が、本物のリーダーだったことにレイクスは驚いた。
「それじゃあ、俺から勝負していい?」
「えっーと、エヒトさんから勝負ですね、わかりました」
「おう、じゃあ、始めるか!」
魔法剣技を練習していた生徒達が、端に避けて座りレイクスと蒼生の龍空魔導剣士団の団員との戦いを見ることを楽しみに見守っていた。。
そして、学園長が真ん中に立って審判をするようだった。
「それでは、レイクスとエヒトの勝負を始める、双方共に剣を抜け!」
そして、エヒトとレイクスは、剣を抜いた。
「それでは、始め!」
学園長が、始めの合図をすると、レイクスが、剣を横斜めに持った。
「
そして、レイクスがエヒトの視界から消えた。
「あれ?、レイクス君は!」
そして、エヒトが周りを見ていると、レイクスがエヒトの後ろに周り込み剣を当てようとした。
「あぶね!」
エヒトは、ギリギリでレイクスの剣を防いで、レイクスから距離をとった。
「凄いよ!、こんなにワクワクする勝負は、始めてだ!」
「そうですか!」
「こんどは、こっちから行くよ!」
そして、エヒトがレイクスに剣を当てようとした。
しかし、レイクスがエヒトの剣を受け止めて、何かをしようとした。
「よし、
そして、レイクスが剣に魔力を流してエヒトの剣の作用点をずらした。
「あっ、やべ!」
レイクスが、エヒトの剣の作用点をずらしてエヒトは、剣に体重をかけていたからそれをずらされて体勢を崩した。
そして、エヒトが地面に膝をついて、手を地面につけた瞬間にレイクスがエヒトの首元に剣を近づけた。
「こ、降参だ!」
「おおーー!!!」
エヒトは、両手を上げて降参を認めた。
そして、エヒトが降参を認めた瞬間にレイクスと同年の生徒達は、驚きのあまり声をあげた。
「すげぇー!」
「本当に勝ったよ!」
生徒達は、口笛を鳴らしたり、拍手をしたりしていた。
「あとは、よろしく!、ラグーン!」
「さすがに、本気でやっても勝てるか自信ないですけど、頑張ります」
そして、次の相手のラグーンがレイクスの前に立った。
「それでは、双方共に剣を抜け!」
学園長が、レイクスとラグーンに剣を抜く合図をすると、レイクスとラグーンは、共に剣を抜いた。
「それでは、始め!」
「はぁーー!」
ラグーンは、先程のエヒトとレイクスの試合を見て、先に仕掛けないと負けると思いレイクスに剣技の構えをした。
「いくぞ!」
そして、ラグーンが剣を構えて足元に魔法陣を描き何かをしようとした。
「
「よし!」
そして、ラグーンがレイクスの
「ん?」
しかし、ラグーンは剣を後ろに振ったが、レイクスの姿がなかった
「どこだ!」
「あぶねー!」
ラグーンが、感がはずれて大声を出していると、レイクスが、ラグーンの右横から出てきた。
「なに!」
そして、レイクスがラグーンの横腹に剣を向けると、ラグーンが咄嗟のことに身体が固まった。
「こ、降参です・・・」
ラグーンが、負けを認めるとレイクスの二連勝が決まった。
「すげぇ・・・」
「マジで、レイクス君、つ、つえー・・・」
「マジか、よ・・・」
レイクスの異常な程の強さに生徒達は、呆気に取られていた。
「次は、団長のダリウスさんですね・・・」
レイクスが、ダリウスを呼ぼうとすると、エヒトとラグーンが団長のダリウスに頭にチョップされていた。
「お前達!、なに、負けてんだ!」
「すみません!」
ダリウスは、まだ、レイクスは一年の生徒なので、それに負けたのを怒っていた。
「ですが、ダリウス団長・・・」
「いいわけは、聞かん!」
「じゃあ、戦えばわかりますよ!」
ダリウスが、エヒトがいいわけをしようとしたのを怒っているとラグーンが、レイクスと戦えば、レイクスの異常な強さがわかると言った。
そして、ダリウスはレイクスの方を見た。
「よし、小僧!」
「は、はい!」
「勝負だ!」
「は、はい・・・」
ダリウスの勝負の申請にレイクスは、承諾するとダリウスは、剣を抜いた。
そして、学園長が慌てて審判の合図をしようとした。
「それでは、始め!」
学園長は、慌てて勝負の始めの合図をした。
そして、ダリウスは剣を地面に刺して魔法を打とうとした。
「いくぞ!、小僧!」
「はい!」
ダリウスが、魔法で戦うならレイクスもそれに対抗しようと、剣を地面に刺して魔法を放とうとした。
「いくぞ!、
「では、
ダリウスが、雷系の魔法の
そして、レイクスとダリウスの魔法がぶつかった。
「くっ・・・・」
「はあーー!」
ダリウスが、レイクスの魔法に押されていた。
それもそのはず、レイクスは炎の最上位魔法に対してダリウスは、雷の中級魔法なので押されるのも無理はなかった。
そして、レイクスが少し威力を弱めるとレイクスとダリウスの魔法が爆発した。
「やるな、小僧!」
「そうですか」
そして、ダリウスはレイクスに魔法では適わないと思い剣に持ち変えた。
「剣で勝負ですね」
「そうだ!、いくぞ、小僧!」
そして、レイクスとダリウスの剣での戦いが始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます