第6話 第十二回国立競技祭そして決闘
「ふっ、来たか!」
レイクス達が、学園長に呼ばれて学園長の部屋に行くと、学園長と三人の先生が待っていた。
「どうしたんですか?」
レイクスが、率直に聞くと、学園長が何かを三人の先生に合図をした。
そして、三人の先生が一枚の赤い紙を持ってきてレイクス達に渡した。
「なんですか、この紙は?」
「まあ、いま説明する」
「えっ・・・」
ライナとルーナが、その紙を見てすごく驚いた表情をした。
「どうした、ライナ!、ルーナ!」
「レイクス君・・・」
「なんだ?」
「この紙は、とんでもないよ」
「だから、何が?」
「まあ、そうなるのも仕方がない!、レイクスは、常識しらずだから知らないかもな!」
学園長は、ニヤニヤしながらレイクスをディスると、ライナとルーナは、オドオドしていた。
「レイクス、ルーナ、ライナ、今回の国立競技祭の一年の部の出場選手は、お前達だ!」
「ええええええーーーー!!!!」
「ん?、国立競技祭?」
学園長の言葉にライナとルーナは、驚愕したが、レイクスは、なんのことだかさっぱりだった。
「わ、私達が、代表・・・」
「嘘でしょーー!!」
「何?、国立競技祭って?」
「えっ、レイクス君、知らないの・・・」
「うん、そうだよ!」
「・・・」
ライナとルーナが、レイクスが国立競技祭を自信満々気に知らないと言うと、ライナとルーナは、レイクスの常識知らずに言葉を失った。
「で、学園長、国立競技祭ってなに?」
「レイクス、いいか、国立競技祭というのはな、この国の八つの魔導剣士の学園の各学年の部の最強の生徒を見つける祭りだ!」
「そうなんだ、興味ないわ」
「おい、レイクス、これは決定事項だ、悪いが出てもらう!」
「えーー!」
レイクスは、なんの価値もない変な祭りに強制参加させられて驚いた。
「出たくない!」
「レイクス、もしだぞ、もし、一年の部で優勝したらな」
「なんかあるの!」
レイクスは、優勝したら優勝賞品があることに驚いた。
「それで、優勝したら?」
「優勝したらな、各学年の優勝チームから一名が剣聖の人と戦えるんだぞ・・・」
学園長は、こんな話しじゃ、レイクスは食いついて来ないとわかっていたが、とりあえず言った。
「・・・」
「どうした、レイクス!」
レイクスは、剣聖と戦えるという言葉を聞いて下を向いた。
そして、レイクスが身体をプルプルしてるとそれを不思議に思った学園長が近づいてきた。
「大丈夫か?」
学園長が、下を向いてるレイクスの顔を見ると、レイクスが笑っていた。
「よし、ライナ!、ルーナ!、優勝するぞー!」
「えっ・・・」
ライナとルーナと学園長は、レイクスの急なやる気に戸惑った。
「な、なぜ、や、やる気にな、なったレイクス?」
学園長が、動揺しながらレイクスに言った。
「剣聖と戦えるって本当ですよね!」
「あぁ、各学年の優勝チームの一人だけだけど・・・」
「よし、剣聖の人を倒して、俺が、剣聖になる!」
「・・・」
ライナとルーナと学園長は、レイクスの剣聖を倒すという言葉に沈黙した。
「えっ、レイクス君、本当に剣聖を倒すつもり・・・」
「あぁ!、そうだ!」
レイクスは、自信満々の表情でライナに言った。
「まあ、レイクス君なら本当に勝ちそうだね」
ルーナが、レイクスが勝ちそうというと、学園長が首を横に振った。
「いや、それは無理だろう」
「なぜです?」
学園長のこ言葉に疑問に思ったルーナが、学園長に聞いた。
「まあ、今回の一年の部の相手の剣聖は、あのケールナーだからレイクスでも、簡単には勝てないだろう、その前にレイクスが負けるだろう」
「えっ、ケールナーって、あの真紅の双剣姫のケールナー・ワドレスですか?」
「そうだ!」
学園長が、少し不安そうにしながら言うと、レイクスは、一人もう勝った気でいた。
「まあ、頑張って優勝してくれよ、レイクス!、ライナ!、ルーナ!」
「はい!」
そして、レイクスとルーナとライナは、国立競技祭の赤い紙に出場のサインをした。
「それじゃあ、もういいぞ」
学園がそう言うと、レイクス達は、学園長の部屋を出た。
そして、国立競技祭で剣聖を倒すことを楽しみにしているレイクスに一人の生徒が話しかけた。
「おい、お前、国立競技祭に出るんだってな」
「なんで?」
「いま、学園長の部屋から聞こえたんだよ!」
レイクスに話しかけた生徒は、結構キレ気味で言った。
「だから、それがなに?」
「俺と選手の座をかけて勝負だ!」
「やだ!」
「うるせぇ、勝負だ!」
レイクスにその生徒は、強引に勝負をしようとしていた。
「いいよ、ただし」
「なんだよ!」
レイクスが、何かを思いついた表情をして、交渉をしようとした。
「俺が、勝ったら俺の些細な願いを一つ聞いてくれ、君が勝ったら代表の座をあげよう」
「いいだろう!、その条件乗った、俺は貴族だからな!」
そして、レイクスは相手が貴族ということを自白してくれたので、楽に些細なお願いを聞いて貰えることを嬉しく思った。
「では、決闘場に行こうか」
「いいだろう!」
レイクスが、決闘場に行こうと言うと、その生徒は、自信満々な顔でレイクスに同行した。
────10分後────
レイクスとその生徒が、決闘の準備をしていると決闘場の方からワイワイと騒ぎ声が聞こえた。
そして、レイクスが決闘場に行くと、席が満席で立って見ている生徒もいた。
「遅かったな!、逃げたかと思ったよ」
「そうですか、それは、すみません」
レイクスが、少し挑発した態度で言うと、その生徒は、イライラしていた。
「それでは、決闘を開始します!」
一人の生徒が審判をするそうだったので、レイクスは、嫌な予感がした。
「魔法は禁止とします、以上!、開始!」
審判は、魔法を禁止と小さな声で言うと、開始の合図をした。
そして、相手の選手は、剣をすぐに抜いてレイクスの身体に向けて剣を振った。
「なに!」
レイクスは、あっさりと避けると右の方向へと走って行った。
「くそ、大いなる風よ・敵をはばめ・
そして、レイクスの進路方向に風の壁が出来た。
「おい、審判!、魔法は禁止じゃないのか!」
しかし、審判はそっぽを向いていた。
「あれー、そんなこと言ったけ!」
「いいよ、だったら俺も魔法使ってやるよ!」
そして、レイクスは手に魔力を込めた。
「はあーー!!!」
「なんだ!」
レイクスが、魔法を打とうとすると審判がやばいと思い逃げて行った。
「おい、審判!」
「降参して、バリア貼った方がいいよ」
「くそ、
そして、相手がバリアを貼ったのを見てレイクスは、降参しないなら倒すしかないと思った。
「ちっ」
「お前の魔法なんて、見かけだよ!」
レイクスは、加減しないと死んでしまうので加減して打とうとしたが、相手が挑発してきたのでどうしようか悩んだが、レイクスは、大人の対応として加減打つことにした。
「いくぞ!、
そして、レイクスが神話時代の上級魔法を放った。
「うわぁーーーー!!!!」
相手の人は、バリアが一瞬で壊れて決闘場の壁に吹き飛ばされた。
そして、相手の人は壁にぶつかった時に身体に大きな衝撃を受けて気絶した。
「審判は、いないか・・」
「きみの勝ちだよ、レイクス君」
レイクスは、審判がいなく困っていると、一人の生徒が来た。
「リゼルナ生徒会長!」
「さすがに凄いね、レイクス君」
そして、レイクスの勝利が認められて相手の生徒は、医務室へと連れていかれた。
「レイクス君!、さっきの魔法は、なんだい!」
「あっ、えっーと、
「そうか、それはとんでもないぞ、レイクス君」
リゼルナ生徒会長は、何かを納得した表情をして頷いた。
「えっ、何がですか?」
「あれは、神話魔法だよ!」
「えっ・・・・・・」
レイクスは、上級魔法を神話魔法と言われて、驚いて言葉を失ってしまった。
「うそーー!!!」
「いや、ほんと」
レイクスは、あんな誰でも使えそうな上級魔法が、なぜ、神話魔法と言われているのか驚いた。
「えぇー、じゃあ俺は、とんでもないことを・・・・」
「そうだよ!」
レイクスが、自分がとんでもないことをしてしまったと思い言葉を無くした。
「くそ、少し加減したのに・・・」
「えっ、加減したの?」
「しましたよ!、じゃないと死んでしまいますよ!」
「あっ、そう・・・・・」
リゼルナ生徒会長は、レイクスの加減という言葉に声がでなくなってしまった。
「それじゃあ、俺はもう、行きます・・・」
そして、レイクスはやってしまったと思い頭を抱えながら決闘場を出た。
「レイクス君!」
「ん?」
レイクスが、誰かに名前を呼ばれたと思い前を見ると、ライナとルーナが立っていた。
「大丈夫?、顔色良くないよ・・・」
「俺は、いま、絶賛落ち込み中だ・・・」
「なんで?」
ライナが、レイクスが顔色か良くないと言うと、レイクスが落ち込んでいると聞くと、ルーナが、なぜ、レイクスが落ち込んでいるのか聞いた。
「いや、神話魔法とやらを放ってしまった」
「えっ・・・・」
レイクスの神話魔法という言葉にライナとルーナは、衝撃を受けた。
「上級魔法だと、思ったんだけどなーー」
「神話魔法・・・・・・・」
レイクスが、やってしまった事を後悔していると、ライナとルーナは、呆然と立っていた。
「これからは、自重しよう」
「そうだね」
レイクスが、これから控えめに生活しよう思うと、ライナとルーナは、首を縦に振った。
「それじゃあ、俺は、また、魔法を作るよ」
「えっ・・・・・・・」
ライナとルーナは、レイクスがたったいま、自重するといったのに魔法を作るという発想にライナとルーナは、衝撃を受けた。
「まあ、レイクス君だから・・・・」
「そう、だね・・・」
ライナとルーナは、レイクスだからと納得するしかなかった。
そして、レイクスは魔法作り、ライナとルーナは魔法剣技の練習のために、こんどは、訓練場へと向かった。
「よし、どんな魔法をつくろうかなー」
レイクスは、魔法作りにワクワクしていた。
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