突き放すでもなく甘やかすでもない姉弟の関係がとてもいい。ここに描かれなかった年月のドラマまで浮かんでくる、そんな空気感が広がっています。大人になってから欲しいと思っても絶対に手に入らないかけがえのないもの。この『お守り』が存在することの大きさは、読後もじんわり、ほっこり、続きます。