あなた

 星がきれいだから なにもいらない

 月もきれいだから おなかも空かない

 

 北風も暖かく、雪は温もり。

 街灯のあかりは暖炉みたく

 やさしさで包む。心を、時間を。


 きっとこのまま

 春風は凪いで髪を撫で

 陽炎は真実を視せて

 秋の夜深はあまみを伴うのだろう。


 でも、

 ずっとこのままでいると

 蒸発して渇いてしまう


 わたしはいつまでも祈る

 たえない恵みの天気雨を

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