第3話 少年の家

人の流れに身を委ね電車に乗った俺は電車の窓の先にある風景を眺めながら、電車に揺られていた。一時間ほどでいつもの駅に着いた俺はそのまま家まで歩みを進めた。駅から家まではそこまで遠くはなくいつも通り、イヤホンをつけ歩くこと5分。俺は家についた。俺の家は築20年の二階建ての洋式の家である。今は、兄弟で二人暮らしをしているため、家の中には空き部屋があったりする。ちなみに両親は仕事の関係で外国に住んでいる。会うのは年に数回程度だが、高校二年生ともなると親と会えなくて寂しいなどとはあまりならなかった。

赤こげ茶色のドアのドアノブに手をかけた俺は鍵が開いていることに気がついた。先に兄弟が帰ってきてるらしい。ドアを引き家に入ると、家の中からトタトタと可愛らしい足音が聞こえキッチンのドアが開き直後、鈴の音のような声が俺の鼓膜に響いた。

「兄さん!お帰りなさい!」

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