第3話 少年の家
人の流れに身を委ね電車に乗った俺は電車の窓の先にある風景を眺めながら、電車に揺られていた。一時間ほどでいつもの駅に着いた俺はそのまま家まで歩みを進めた。駅から家まではそこまで遠くはなくいつも通り、イヤホンをつけ歩くこと5分。俺は家についた。俺の家は築20年の二階建ての洋式の家である。今は、兄弟で二人暮らしをしているため、家の中には空き部屋があったりする。ちなみに両親は仕事の関係で外国に住んでいる。会うのは年に数回程度だが、高校二年生ともなると親と会えなくて寂しいなどとはあまりならなかった。
赤こげ茶色のドアのドアノブに手をかけた俺は鍵が開いていることに気がついた。先に兄弟が帰ってきてるらしい。ドアを引き家に入ると、家の中からトタトタと可愛らしい足音が聞こえキッチンのドアが開き直後、鈴の音のような声が俺の鼓膜に響いた。
「兄さん!お帰りなさい!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます