二章エピローグ: 上には上の、下には下のルールがある

 ※ちょいと下ネタっぽいグロな感じな描写があります





 翌朝のラビアン・ローズには、久しぶりとなる静かな朝が訪れていた。『実が熟す段階になれば、もう下手に刺激を与えぬ方が良い』というイシュタリアの指示があったからである。


 けれども、慣れとは不便なものだ。短い期間とはいえ、健康的な生活を送っていた女性陣は、誰しもが落ち着かない様子で何時もの時間に起床し、いつもよりも早めに朝食を取っていた。


 女性陣は、何も言わなかった。期待と不安で、確かめに行く勇気が持てなかったのだ。けれども、何時までも屋敷の中に引っ込んでいるわけにもいかない。


 館の中で一番遅くに起きてきたマリーの「カチュの実はどうなったんだ?」という発言があって、初めて女性陣は席を立つことが出来た。


 庭へ向かう途中も、ずっと、無言であった。けれども、誰も足を止めなかった。中には緊張のあまりに転ぶ人もいたが、歩調を合わせて外へと出た。



「――っ!? ちょっと、なんであなた達がここに居るの!?」



 そして、いくつもの実が生ったカチュの木……に心奪われるよりも前に、その傍にたむろしている幾人かの男女を見て、マリアが声を荒げた。


 一目で堅気の者ではないと分かる男たちと、そういった世界特有の空気を纏った女たちが、マリアの顔を見てげらげらと笑い声をあげた。


 訳が分からずに首を傾げるマリーたちをしり目に、男女の集団の中に居た一人の女性が……ニヤリと頬を歪めた。



「あら、早かったのね。もうちょっと寝坊してくれていれば、何事もなく終わっていたところなのに……運が悪いわね」

「何を……何をしようとしているの!? 答えなさい!」



 そう怒鳴られた女は……ひひひ、と歪に笑った。



「何って、決まっているじゃない。私だってここの元娼婦よ……分け前が有って当然でしょ?」



 その言葉と共に、男たちは一斉に刃物を抜いた。キラリと朝日に煌めく刃に、女性陣に緊張が走る……のを、横目で見ていたシャラは、ふと、自分たちを守るように前に出た四人に視線を移した。


 その四人とは、すなわちマリー、イシュタリア、ナタリア、サララの四人……その四人の方から、何かが切れる音を聞いたような気がしたシャラは……静かに、合掌した。







 ……。


 ……。


 …………昼を少し回った頃。



「……なあ、いったい、何が起こったんだ?」



 ダンジョンに潜る前に立ち寄った龍成たちは、満面の笑みでカチュの実を収穫しているビルギットに尋ねた。


 実に珍しい姿に、思わず胸をときめかせている龍成を他所に、くるりと振り返った時には、ビルギットの顔は無表情になっていた。



「一言で言ったら、横取りしようと企むふとどき者がやってきた」

「……ふとどき者……ねえ。もしかしなくても、あいつらか?」



 チラリと、龍成たちは……農作業の合間に出たゴミやら何やらをまとめて置かれている場所へと目を向ける。そこには、もはやまともな顔に戻れるのかと心配になってしまう程に痛めつけられた、複数の男女が転がっていた。


 一言で状態を表すのであれば、ボロ雑巾である。


 男も女も一切の衣服を身に纏っておらず、全員があられもない恰好になっている。けれども、彼ら、彼女らは恥じらう気力も無いのか、痣だらけの腫れまくった顔から流血しているのがこの距離からでも分かった。



「うん、そうだよ。今朝方押しかけてきたんだけど、マリー君たちがサンドバックにしたんだ。人が縦に一回転する様を見るのは初めてだったから、とても貴重な体験だったよ」



 成人男性を縦に一回転……想像は出来るが想像したくない光景に、龍成は頬を引き攣らせる。あっけらかんとした様子で話すビルギットに、龍成は「……そ、そうか、良かったな」としか言えなかった。


 そもそも、あの小さな体でそんなことが出来るのかとか、そんなのはもはや疑問にすらならない。


 成り行きと暇つぶし感覚で付き合ってきたおかげか、そういった非常識がここでは『マリーだから』で済ませられることを、ここ数十日の日々で龍成たちは学んだのだ。


 とはいえ、人が目の前で枯れ葉のように飛ぶ光景は、男であっても心に来るものがある。


 しかし、さすがはこういう世界に足を踏み入れた女たちというべきか…荒事を見たのは初めてではないということなのだろう。意外と度胸が据わっていることに、龍成たちは関心の眼差しを向けた。



(……なんというか、こいつらけっこう図太かったんだな。立ちんぼのやつらでも、アレを見たら少しぐらいは怖がったり怯えたりするもんなんだがなあ)



 ビルギットから視線を外して、よくよく周囲を見回してみれば、どの女たちの顔にも、血や暴力に怯えた様子も気落ちした様子も見られない。


 そもそもの恨みもあるのだろう。もはや、そこらに転がっている石ころ程度の感覚でしか捉えていないのかもしれない……そう、龍成は思った。


「ところで、そのマリー君たちはどこへ言ったんだい?」



 龍成の後ろでぼんやりと女たちを眺めていたトミーが、思い出したようにビルギットに尋ねた。



「マリー君とサララは、お金持ちを専門に相手している商人を呼びに行ったよ。イシュタリアちゃんの知り合いらしくて、ちゃんと取引してくれるから……だってさ」



 ふうん、納得に頷いた。確かに、コネも何も無いやつらがいきなりカチュの実を持って行ったところで、信用されずに追い返されるか、足元を見られて不当に買い叩かれるかのどちらかだ。イシュタリアの判断は、妥当だと言える。



「それじゃあ、そのイシュタリアと、ナタリアちゃんは?」

「そっちは知らない」



 返答のロスが一切ない、即答であった。あまりの即答に呆気に取られる三人を他所に、ビルギットは「正確に言うとね」手袋を脱ぐと、カリカリと頭を掻いた。



「今はナタリアちゃんの部屋に二人とも籠っているみたい」

「――部屋に? なんでまた……どこか、怪我でもしたのかい?」



 途端に心配そうに表情を曇らせたクリストが、キョロキョロと周囲に視線を向ける。


 ここに通うようになってから実は子供好きなことが発覚したクリストは、懐に余裕が出来たらナタリアにお菓子を持ってきたりしている。


 本人曰く『心が癒されるから』らしいのだが、今のところは女たちの警戒網に引っかかってはいないので、微笑ましく見守られているのが現状だ。



「いやいや、別にそんなんじゃないよ。幸いなことに、こっち側の被害は一切無しさ」



 当然、それを知っているビルギットは、クリストを安心させる為に、わざと大げさに手を振って否定した。



「ただ、イシュタリアちゃんがちょっと開発した魔法術を試したいとかで、そこの男を一人部屋に連れ込んでいてね……ナタリアちゃんは、そのお手伝いってわけ」

「え、魔法術を開発!?」



 クリストは、ギョッと目を見開いた。



「あの子、魔法術士だったのか!?」

「らしいよ。マリー君に付いて行くぐらいだから、腕前はけっこう凄いみたい……まあ、何をしているかは秘密らしくて、私達でも部屋に近づけさせても貰えないけどね」



 そう続けたビルギットの言葉に、龍成は驚きに声が出なかった。特に、クリストに至っては大きく口を開けたまま、半分意識を遠くに飛ばしてすらいた。


 ……それも、無理はなかった。


 チームで唯一の魔法術士であるクリストだが、魔法術を習得するには素質と、『魔法術が記された本』を購入する為の金が必要不可欠とされている。


 素質はもう先天的な要素が多いので仕方がないが、厄介なのは、この『魔法術が記された本』……通称『魔本』と呼ばれているのだが、この本……実は、ダンジョンから手に入るアイテムの一種なのである。


 当然のことながら、値段は超高価であり、かつ、一度使うと消滅してしまう故に、滅多な事では市場に出回って来ない貴重なものである。


 なので、単純に素質に恵まれているからといって、より多くの魔法術を習得している(平均より多くは習得出来る)ということはない。


 そのかわりと言ってはなんだが、習得すること自体は容易とされている。


 本を開いて魔力を送り込むと、使用者の脳に直接、その本に記された魔法術の扱い方を刻み込まれる仕組みになっているからだ。なぜそんなものがダンジョンにあるかは不明ではあるが、身体に害は無いとされている。


 いちおう、人類は魔本を元に『教本』と呼ばれる複製された魔本を作り出してはいるので、昔よりはずっと魔法術を習得しやすくなってはきているのだが……それでも、魔法術士の数は少ないのが現状だ。


 魔本よりは低価格ではあるものの、教本自体も高いことには変わりないからだ。ピンキリなので値段の範囲を付けにくいが、平均して一般人の年収に相当するとされている。魔法術を習得しているということは、つまり、それだけの金を用意出来たということなのである。


 ちなみに、魔本に書かれた内容は魔術文字式でも理論上は再現できると言われており、実際に魔術文字式を用いて、新たな魔法術を開発する強者も居たりする。


 しかし、それが出来る程の優れた術士など数えるぐらいしかいないので、やっぱり大多数の魔術師(志望)は、教本を手に入れる為に辛い極貧生活を余儀なくされている……というわけだ。



「……この域に達するまで、俺は何年も極貧生活を送って来たんだ……朝から晩まで金を溜めて溜めて溜め捲って、ようやくこの年になって中級ぐらいにまで来たっていうのに……なあ、龍成……俺は今、泣いても許されると思うんだ……」



 声を震わせるクリストの肩を、龍成とトミーは無言のままに叩いた。付き合いの長い二人は、当時の話をクリストからよく聞いている。


 自分たちもあんまり恵まれた道のりでは無かったが、群を抜いて酷いクリストの修行時代を思って涙したことは、一度や二度では無い。



「あんな、あんな小さな子が魔法術を開発するって……お、俺のあの苦労はいったい何だったんだ……」



 なので、クリストの落ち込みといったら、ある意味仕方がないことである。魔法術を開発するということは、つまり、それだけの知識があるということ。


 そして、あのブラッディ・マリーに追随出来ると言うことは、それだけの魔法術を有しているということ……理不尽なまでの生まれの差が、そこにはあった。



「何も言うな。あの子が悪いわけじゃないし、お前が悪いわけじゃないんだ。昔は昔、今のお前には、あの子には無い絶対的な経験があるじゃねえか!」

「そうだよ。僕たち、なんどクリストの魔法術で助けられたか分からないんだ……クリストは、自身を持って胸を張ればいいんだ!」

「龍成……トミー……ありがとよ……」



 グスッ、と鼻を啜ったクリストは、顔をあげて二人に笑顔を向けた。それを見ていたビルギットは、突然目の前で始まった喜劇に何かを言うでもなく、「まあ、頑張ってください」と励ましの言葉を送った。


 ちなみに、館の中でイシュタリアの正体を知っているのは、マリーたちを除けば、マリアとシャラだけである。もし、クリストがイシュタリアの正体を知ったら……。



「おお、お主らも来ておったのか」



 ふと、掛けられた聞き覚えのある声に、ビルギットと三人は振り返った。そこには、鼻歌を歌いながらご機嫌な様子で手を振るイシュタリアの姿があった。


 見た目は美少女であるので、笑顔で手を振る姿は実に可愛らしい。少しばかり複雑な気持ちもあったクリストも、だらしなく頬を緩ませて手を振り返し……イシュタリアの、振り上げていない左手に引きずられた男の姿を見て、ピクリと動きを止めた。


 同じく、龍成もトミーも頬を引き攣らせる。唯一気にも留めていないビルギットを他所に、イシュタリアはズルズルと男を引きずったまま、四人の傍まで来た。自然と、後からやってきた三人の視線が、引きずられている男に向けられ……。



(……うわぁ)



 龍成たちの心が一つになった。どのような実験を行ったかは知らないが、男の顔には全くと言っていい程血の気は無く、ともすれば息絶えているようにすら見える。


 全身の至る所に殴られた痕があり、その半分近くは内出血を起こして青くなっている。それだけでなく、よくよく見てみれば、下腹部が血と白濁液でべったりと汚れている。



(え、えげつねえ……玉が潰れているのか? に、しては出血はそこまでじゃねえし……ん、尻の方は白いやつでひでえ有様だな……潰れた睾丸が内側にでも潜り込んだのか……)



 男の股間なんぞ直視したくも無いので、はっきりと確認するつもりは無い。辛うじて、ひゅう、と掠れた呼吸音が聞こえてくるので、生きていることは分かるが……息絶えるのも、時間の問題だろう。


 いったい、どんな魔法術という名の拷問を掛けたらこうなるのだろうか……ごくりと、三人は唾を飲み込んだ。



「……むむ、ビルギット。手を休めておる場合ではないのじゃ。事前に話は通してあるから、商人たちは到着と同時に実を持っていくはずじゃぞ」



 そんな男たちの畏怖の視線を受けているイシュタリアは、気づいているのかいないのか……気にした様子も無く、ビルギットを注意していた。



「え、本当?」



 ビルギットも大概な反応である。うむ、とイシュタリアは頷いた。



「……無駄話をしている暇はないのじゃ。商人たちもそれに合わせて色々と動いているようじゃし、下手に遅らせたら商品を値切られるかも分からんのじゃ」

「――ご、ごめん、急いで行ってきます!」



 慌てて傍に置いてあったカゴを注意深く手に取ると、一目散にカチュの木へと走り出して行った。ビルギットにとって、男の所存よりも実の方が大事なのだろう……まあ、仕方がない事だ。


 そもそも、此度の騒動を含めて諸々の原因を作ったのは、紛れもなくこの者たちなのだ。


 わざわざ捕まえてどうこうするつもりはなかったのに、何を血迷ったのか顔を見せた。そのうえ、自分たちが仕出かした事を棚に上げて、苦労して得た結晶を受ける権利が自分たちにもあるとほざいて来たのだ。


 そりゃあ、怒る。殺されてよい命などは無いが、殺されて然るべき事を仕出かしたのだ。それも、負債を負わせた者たちに向かって、火に油を注ぐ最悪の形で。


 直接的に手を下したのはマリーたちだが、マリアを含めた女性陣全員が黙認するだけでなく、路地にて転がっている石ころを眺めるかのような視線を向けるのも、当たり前の話であった。


 ……ちなみに、だ。


 上流階級同士のいざこざならまだしも、市民同士のいざこざで警察関係が動くことはそう多くない。特に、元娼婦と現娼婦の争いなんて『東京』では日常茶飯事過ぎて、訴えたところで体よく追い返されるだけ。


 だから、この件で公的な機関がどうこう動くことはまずない。というか、女性陣がこうまで冷たい眼差しを向ける最大の理由が、そこだ。


 何せ、探究者同士の争いですら、世間に名が知られている者でなければ、だいたいは黙殺されるのが大半なのだ。そんな世界で生きていれば……この話は、ここで止めよう。


 さて、と。小走りで駆けて行くビルギットの背中見つめていたイシュタリアは、すまなそうに三人へと頭を下げた。



「せっかく来てもらったところで悪いのじゃが、今日は特に手伝ってもらうことはなくてのう……無駄足をさせて申し訳ないのじゃ」

「……え、あ、ああ、いや、好きで手伝っているだけだから、それはいいんだ、気にしなくていい」



 心を彼方に飛ばしていた龍成たちは、ハッと我に返った。けれども、その視線はイシュタリア……というよりも、その手に引きずられた男へと向けられていた。


「……ああ、コレか。ちょいと、魔法術の実験に使ったのじゃ」



 その視線の意味に最初は気づかずに首を傾げていたイシュタリアであったが、すぐに思い立って、グイッと男の足を頭上へと引きずり上げた。改めて露わになった男の形相に、うっ、と男たちは一歩退いた。



「少しばかり魔法術の調整を誤ってのう……上手く治癒が出来ず、締まりが悪くなってしまったらしいのじゃ。もうすぐあいつも駄目になりそうじゃし、新しいやつを引き取りに来たところなのじゃ」



 笑顔でそう言うイシュタリアであるが、言っている内容に、不穏な要素があり過ぎてどこから気になればいいのか分からない。というか、笑顔が怖い。



「そ、そうか、それは邪魔をしちまったか?」

「なに、様子を見に来てくれただけでも有り難いのじゃ。その気持ちだけで十分じゃよ」



 調整って、締まりって……意味は分からないが凄まじく聞き捨てならない単語に、龍成たちは背筋に悪寒を走らせる。そんな龍成たちをしり目に、イシュタリアは片手で大の男を倒れている男女の辺りへ投げ捨てた。


 地面を転がった拍子に、ごきり、と嫌な音が響いたような気がしたが、誰も何も言わなかった。残酷ではあるが、そもそもの窮地の原因なので……誰も、哀れには思わなかった。



「ふむ……本当はマリーのやつにも試してみるつもりだったのじゃが、逃げ出してしまったからのう……よし、お前にするのじゃ」



 そして、倒れている男たちの全身を順々に見回してから、中でも一番年若い肌を持っている男の腕を掴んだ。



「それじゃあ、私はもう行くが、お前たちはどうするのじゃ? マリアたちであれば、もっと奥の方で作業をしておったぞ」

「あ、ああ……と、とりあえず挨拶ぐらいはしていくよ……」

「うむうむ、そうするがいいのじゃ。それじゃあ、また」



 ふりふりと手を振られて、龍成たちは反射的に手を振り返した。背丈だけを見れば龍成よりも頭一つ分以上低いイシュタリアが、龍成よりもデカいのではないかと思う裸体の男をズルズルと苦も無く引きずっていく。



(……まあ、マリーたちのやることだから……)



 シュールを通り越して異様としか思えない光景に、龍成たちは、考えるのを止めた。


 何が怖いって、この死体同前のやつらを見ても、館の女たちが一人も見向きもしないというところが……なんというか、言葉に表せられない。



「――お、そうじゃった」



 けれども、少し行った先でピタリと足を止めたイシュタリアに、ビクリと肩を震わせる。「別にこれは強制ではないのじゃが……」クルリと、イシュタリアは龍成たちへ振り返った。



「実験に使うのは男だけじゃから、欲しいのであれば、そこに転がっている女たちは好きにして構わんのじゃ。どうせ後で町はずれに捨ててくることには変わりないしのう」


 ――いや、そう言われても、こんな状況でどうしろと。



 その言葉を、三人は無言のままに飲み込んだ。好きにしろと言われたところで、女たちの身体は例外なく青痣だらけで、見ているだけで萎えてきそうな姿だ。


 というか、さすがにそこまで落ちぶれたわけでもない三人は、引き攣った笑顔で首を横に振った。



「そうか……それは残念なのじゃ。使い道が無くて、どうすればいいか困っているのじゃ……」



 本当に困ったようにため息を吐くイシュタリアの姿に……三人は『絶対にマリーたちに喧嘩を売らない、騒動は持ち込まない』ということを心に決めたのであった。




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