3.死亡宣告

「シエラという名が付き、喜んでいるところ大変申し訳ない。今回、とても悲しい知らせがある。」


悲しい知らせ..。


なんだろうか?


お父様以外はみんなきょとんとした顔をしている。


てことは今はじめて言うんだな。


「シエラの今後の人生の話だ。うちが今財政難であることは、皆知っているとおもう。」


初耳なんですけど~、リウム家ってお金ないの?


なんか、申し訳ないな~。


「そして我が家に女児が生まれた今、私達が生きるすべが1つだけある。それは――」

「通称女児差し押さえ計画」


リヒトお兄様が被せるように言った。


「なんだそれ?」


キリトお兄様私の気持ちの代弁完璧です!


お父様がキリトお兄様(と私)の質問に答えてくれた。


「王都に自分の娘を献上するんだ。

見た目の美しさにふさわしい料金がもらえる。運良く王子に見初められて結婚でもしない限り、死ぬまでずっといち召し使いとして過ごすことになる。」


それは・・、世に言うイケニエでは?


嘘でしょ、そんなのやだよ~!


せっかく新しい人生を楽しみはじめたところなのに・・。


「献上が出来るのは13歳からだから、それまではうちで過ごす。本当にすまない。」


あっというまに死亡フラグだね、こりゃ。


お母様が泣いてる。


お父様は慰めてるけど、お父様も泣きそう。


13年・・この間に財政難を解決できれば・・・!


ひとまず私、一人で、行動できるぐらいまで成長するぞっ!

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