音楽が好き


物心が着いた頃から、音楽と一緒だった。


音楽と一括りにしても色々なものがある。

通学時間、イヤホンから色々なジャンルの

音楽が私の耳に入ってくる。


ポップスは幅広く浅く聴き漁っている。

飽き性な私には1人のアーティストに

こだわるなんて器用なことは出来ない。

数年前から、友人の勧めで

ボカロの曲も聴き始めた。

あの機械的な(本当に機械なのだが)

単調な歌い方が私は好きだ。



音楽は聴くのも好きだが、実は

私は、演奏する側に立つことが多い。


何の楽器と、ここでは言葉にしないが、

習い事だったり、バンドや部活だったりで

とにかく沢山の楽器をやってきた。


だが、私は自分の奏でる音楽が嫌いだ。

薄っぺらい中身のない音が響く。

技術がどうとかではない。

心に響かない、感動できない音なのだ。

音楽を奏でる上で、自分の音は

嫌でも耳に入ってくる。

中身のない、「無」の音が私の耳を劈く。

まるで私が「中身のない人間」だと

訴えているようだ。


けれど、それも含めて私は、音楽が好きだ。

だから音楽はやめられない。


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