学校が嫌い
理由は特にないが、毎朝一番に学校に行く。
朝の誰もいない教室で、朝ごはんを食べる。
そして、徐々に登校してくるクラスメイト達に「おはよう」と薄っぺらい言葉をかけ、作り笑いをする。
──まるで偽りの世界──
と、頭の中でそんな言葉がよぎりながらも、
私はいつも通りの作り笑いを続ける。
学校ではワントーン高い声で喋るが故、
偽りのやや甲高い私の笑い声が教室に響く。
ああ、気持ち悪い、反吐が出る。
友人の面白くもない話を聞き、偽りの笑い声を上げている私は、私自身が大嫌いだ。
この世界の人間には、表と裏がある。
大嫌いな子とイツメンと言って絡んだり、
かと思ったら裏で悪口を言う。
そんなことが平然とある世界だ。
今の仲間にいつ裏切られるかわからない。
そんな中でみんな生きている。
ここは社会の縮図でもなんでもない。
私たちにとっては生死を分ける戦場だ。
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