フクロウ使いと呼ばれた魔術師

理系の作家

第1話 《魔剣フクロウ》は俺の切り札

俺の名はアルミス、この街では名が高い魔術師だ。

俺はよくこの街の外に現れるドラゴンを退治するのが趣味とゆうとカッコつけてるように思えるので仕事とゆうことにしておく。



「いや〜今日もいい天気だぜ。」

そう言いながら街の駆除依頼掲示板を見に行くといつもの様にドラゴンの依頼だけ残っていた。

「さぁ今日もひと仕事しますか。」

そう言って俺は役所に依頼を受けることを伝えに行った。


「よお〜おっちゃん!今日はこいつの駆除受け持つよ。」

「すまんねアルミス君、いつも助かるよ。」

「そんな〜、僕大したことない魔術師なんでこれぐらいしか出来ないんですよ。」

「ドラゴンを駆除できるのに大したことないなんて。」

この世界ではドラゴンを倒せる魔術師はかなりの腕前だ。

しかし実際のところ俺はほんとに大したことの無い魔術師である。

なぜ俺が大したことの無い魔術師なのにドラゴンを倒せるか?

それは俺の祖父が開発した俺の切り札のおかげだ。



そして俺は街の塀から出てしばらく歩いたところにある丘に来ていた。

「うわぁー、こえーな。めっちゃデカいじゃん。」

そうだ、ほんとに大したことの無い魔術師だから堂々と戦えば負けるに決まっている。

のに、俺はいつも何故か最初は堂々とドラゴンと戦おうとする。


「オラ!これでも喰らえ。【ファイアーエムブレム】!!」

『グアァァ!!!』

そしていつもこうドラゴンを本気にさせてしまう。

こうなればもう俺がどう足掻こうが逃げる事さえ不可能だ。

のに、俺は逃げもせずさらに挑発的に攻撃を繰り返す。

「今度はこれだー!【アイシングリザー】!!」

『グギャャャャャ!!!』

俺のしょぼい魔術が足にあたり傷を負わされたドラゴンはさらに怒っているように思えた。

「うわぁー、やばいどうしよう!」

そしてドラゴンはついに攻撃を仕掛けてきた。

そして走りよってきた。

(不味い、この種は接近戦は危険だ。)

そうとっさに判断し横に飛び避けた。

無論さっきまで自分がたっていた所はあとかたもなくドラゴンの尾で叩き潰されていた。

さらに、このドラゴンはしっぽの先に毒針が着いている種でその毒針は見た目は滑らかなのだが細かい毛のようなものが生えている。

つまり毒針は触れただけで触れた生物を蝕んでいくのだ。

しかし飛び避けた俺が立つと同時にドラゴンが羽を羽ばたかせた。

その風で吹き飛ばされた俺に向かってドラゴンが走ってきた。

少し、少しと、どんどんと迫っていた。

(チッ!あれを使うしか。)

そして俺は口に指を突っ込み思いっきり息を吹き込んだ。

「ピーー!」

笛のような音が鳴った。

と、同時にドラゴンの動きが止まっている。

正確にゆうとドラゴンだけでなくこの世界の時が止まっていた。

すると、1匹のフクロウが飛んできた。

「はい来ました〜俺の切り札フクロウちゃん!」

そしてフクロウを指さし呪文を唱えると……、特に何も変わらず俺の方に飛んできた。

そして俺のとの上にフクロウが乗った。

するとフクロウが眩しく光り始めた。


そして目を開くとドラゴンが動き出した。

そして手に持っているものを見ると、鍔の部分がフクロウの顔の柄をした剣を持っていた。

そう切り札とは祖父がフクロウに魔術をかけて不死にし、神の力を込めたこのチート並の魔剣の事だ。

そして走ってくるドラゴンが俺と交差すると同時に剣を振り抜いた。


振り返るとドラゴンは無残にも真っ二つになり倒れた。

「やっべぇ〜、この魔剣怖すぎな!」

そお言いドラゴンの魔石を取って街へ歩を進めた。



街の役所にドラゴンの魔石と金を交換しに行った。

「アルミス君流石だね。報酬は500万ペルスだよ」

「じゃあ俺はそれの4分の1で大丈夫です。あとは役所のお金にしてください。」

「やっぱりそうゆうと思ってました。アルミス君がそうゆうならそうさせていただきます。ほんとありがとうございます。」

「いえいえお気になさらず!」

そう言って125ペルスの入った袋を持って役所から出て街へ消えて行った。














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