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或る憂鬱な季節の終わり

或る憂鬱な季節の終わり

鹽夜亮

おすすめレビュー

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★★★
★6
2人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 夷也荊
    1347件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    最後はきっと、青空で。

     独白と考察的な始まり。
     自分が捕らわれた「黒」と、他者の善悪について思ったことを独白していく。印象的には暗くて、ちょっと恐ろしい。しかし、主人公がそんな中で「もう一人の自分」を認識し、感情や世界、他者への考察へ移行した時、「黒」一色の世界は変わる。微睡の世界からの目覚めだった。
     この目覚めで、作品の雰囲気は一気に変わる。
     朝の空気に満たされた、最初の一歩はすがすがしい。
     
     急に視界が広がる感覚が味わえる。
     最初の暗がりからの解放は、読者に損をさせない。
     きっと、読んだことを後悔させない。

     是非、御一読下さい。
     

    • 2019年3月13日 04:21