予告:連作短編「灰色に鳴る」
灰の瞳が、獲物を睨む。
面金の中で爛々と、鈍色の眼光は静かに揺れて、飛びかかるそのときを待っていた。
地雷を踏まされたのだと、全てが手遅れになってから気付いた。
「――あばよ。お疲れ」
「稽古中に下らねーこと喋ってんじゃねえ。殺すぞ」
「楽しみにしてます――殺せるものなら」
『優勝は、冥峰中学校一年生、御剣 悠選手に決定致しました』
『次は必ずぶっ殺してやる、剣鬼ぃッ!』
「……あの子は、ね――剣道、辞めたの」
舞台は強豪・秋水大付属剣道部。
主人公は剣鬼・悠を追うもう一人男。灰の瞳の少年、橋倉崇仁。
団体戦を戦う『つるぎのかなた②』の裏側にある、過去の物語。
追いかける背中ははるか遠い。
地を這う狼の、もう一つの剣道青春譚が始まる。
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