毎日投稿をやめた理由

まとい

どうもみなさん。元佐藤貴久ことまといです。

 今回なぜか異様に書きたくなったことがあったので初めてエッセイ?のようなものを書きたいと思います。


 タイトルもある通り毎日投稿のについてです。

 皆さんいろいろと考えていることがあると思います。

 

 このネットの時代、1日にたくさんの作品が生まれ何十万という数の小説がある中で、1つの判断材料として『毎日投稿』というものがあります。

 読み専の方も、実際サイトで書いている方も意識している部分があるんじゃないんでしょうか。

 どうしたらいいのか。毎日投稿はすべきなのか、どうなのか。

 

 結論を書くと、僕個人としてはあまり毎日投稿はお勧めできません。

 なぜか。

 それは至極簡単な話で、毎日投稿が一番の理由になってしまい、肝心の内容に力が注げないという事態になる、というかなったからです。


 無料のサイト(たくさんあります)それらに投稿している人というのは、きっとみんな書くのが好きだからとかそういった理由ではじめたと思います。

 たくさんの人に呼んでもらいたい。毎日見てもらいたいと思うのは当然です。

 そしてあわよくば書籍化も……今はそれが当たり前になっています。何も恥ずかしいことじゃありません。


 僕だってそうでした。だからこそ、毎日投稿をしていたんです。

 初めて書いたファンタジー小説でたくさんの人に見てもらいたいと思いました。そうするにはどうすればいいのか。

 考えた結果、人気のタグをいれたりして検索にヒットしやすいようにしました。

 ですが、なによりも大事にしたのが更新された小説の欄です。

 そこから来る人が多いと何かで知ったとき、自然と毎日投稿だ!となったのを覚えています。それから毎日毎日書いては見直し書いては見直しを続けました。そして出来上がったものを決まった時間に投稿する。

 その流れを8か月ほど続けたかな。

 初めの方は楽しかったです。なによりも毎日投稿している自分頑張ってるって感じになっていましたから。

 でも、ある日気づいたんです。その頃の僕は書くのが目的ではなく、毎日投稿すること自体が目的となってしまっていたことに。


 だんだんと毎日書くのだから文字数を少なくしよう。

 自分ではもっとこういう展開にしたいけど、書くのが面倒だな。もっと楽にして、毎日書けるように……―――

 そういう思考になっていきました。


 そうやって思うようになって、気づけば毎日投稿しないと心が落ち着かない、ブックマークが外されてしまうという強迫観念に襲われるようになったんです。

 やっぱり人ですから認めてもらいたいんですよね。毎日ブックマークが1増えるのを見て、心の平穏を保ってましたから……余計にその強迫観念が強くなっていったんだと思います。

 だから減ったときとかやばいですね。まるで自分の全てを否定されたかのように絶望するんです。

 そしてまたどんどん自分を追いつめて、毎日書き続けました。


 結局、書くのが苦痛でしかなくなっていたんですよ。好きで始めたのにまるで義務かのように書いては必死にPV数、ブックマーク件数を気にする毎日。

 しかも、モチベーションもそれらに左右されます。

 下がれば落ち込み、上がれば一時的に安心感を得る。

 そんなだから作品にもひどく影響してきます。

 前後関係がカバカバだったり、文字の流れが無理やりだったり。

 もっとこうしたいのに毎日書かないといけないから、簡単な行動だけにしよう。そういう甘えの積み重ねが自分の作品を壊してしまった。


 そんなこともあり僕はその作品の完結を機に毎日投稿をやめました。

 もちろん、その作品に関しては自分が出来る限りの力を注いだつもりではあります。辛い時期があったのは事実ですが満足のいく展開にできたと思っています。

 今では僕の中で一番読んでもらえた作品となっています。 

 ありがたいことです。

 重荷になる前にいったん完結させようと思い、ひどくもやもやが残る終わり方をしてしまったところはあります。完結直後は続きが気になるという声もいただきました。

 だからというわけではありませんが、続きを書いていたりいなかったり…………まぁ、それはここでは関係ないことなので割愛しますが。

 今では決まった時間にも投稿してませんし、間の日数というのも自分の中で気にしていません。

 書きたいときに書いて、自分が納得するものが出来たら見直し投稿するという形にしています。

 自分勝手で無責任だと思うかもしれませんが、それが僕が好きなことを続けるために行きついた1つの結論でした。

 物語を書くのは好きです。

 でもあのままでは嫌いになってしまいそうだったので苦痛になることをやめたというわけです。



 ただ間違ってほしくないのは、毎日投稿がいけないと言っているわけではありません。

 僕にはできなかったと言うだけです。

 毎日書いては投稿する。それで自分の作りたいものが作れるというのは、本当にすごいことです。

 1から物語を作り、それを毎日毎日文字に落とし込むというのがどれだけの技量と精神力が必要かということは8か月続けて少しは分かっているつもりですから。


 僕自身も毎日投稿をしていて身についたことはたくさんあります。

 毎日物語を書くのですから徐々に自分の形が分かってくるんですよね。だんだん文が安定してくるのは確かです。

 さらには、気づけばパソコンをあまり触って来なかった僕がブラインドタッチが出来るようになっていたとか…………悪いことばかりではありませんでした。


 

 いろいろと言ってきましたが、これが最終的に僕が行きついた結論です。

 僕個人の勝手な主張でしかありません。

 毎日投稿が当たり前だ!という人もいてもいいんです。それが1つのステータスとなっているのは事実なんですから。毎日書いては楽しく自分の納得のいくものを作り上げる。

 それが出来る人はどんどんしてください。物書きをしている同じ人間として、心の底から称賛を贈りたいと思います。

 ただ、今回はこういう例もあるのだと知っていただければなと思って書きました。


 これから投稿してみようかなと思っている人や、毎日投稿どうしようかと悩んでいる人がいたら、これを読んで、1つの判断材料としてくれて構いません。

 それで自分の技量と精神力、妄想力を見極め決めていって下さい。

 試しにやってみるでもいいと思います。どう感じるかはやってみなくちゃ分からないですから。

 それでなんだ余裕じゃんとなれば本当にすごいことです。

 素直に羨ましい……。



 はい! ということで以上となります。

 拙い文で申し訳ありませんが、言いたいことを言えてすっきりしています。ほんと自分勝手ですよね。すみません。

 最後まで読んで下さりありがとうございました。


PS.

 さすがに投稿期間が1か月開きそうになった時は「やばっ……」って思いましたね。

 だから最低限のラインだけは決めた方がいいかもしれません。

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