第10話
おかしい。
さっきからゆいの様子がおかしい。
話しかけても反応がない
「どうしたん?さっきから」
すると、くるっと振り向き応える。
「なに」
その表情は怒っているような悲しんでいるようなそんな表情だった。
「怒ってるやん?」
その問いにゆいは僕のめを見て答える
「わからないの?」
どうやらなにか僕が何かしてしまったらしい
まさか急に不登校を咎められるのか
流石にそうとは考えにくい、ここは1度とぼけてみるか。
「いや、わからん」
すると、妹は深くため息をつきこちらを見る
「せっかく2人で出かけたのに、お兄ちゃんつまんなさそうだし、お兄ちゃんと違ってゆい忙しいんだけど。」
そういいながら冷たい目線をこちらに向ける
情けない
妹がきをきかせて一緒にでかけたのに、家からでることに頭がいっぱいになって、
ゆいの気持ちに気づけなかった自分にだ。
「ごめんや、ゆい」
そう答えるとゆいは斜め前を見ながら答える
「そっ。」
心なしゆいの顔が少し緩んだ気がした。
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