第9話

上はジャージ下もジャージ

 機能性も通気性も優れた服装だ。

なのに、妹は凄い目でこちらを見てく駆け寄ってくる。


「いやージャージださい!そんな格好じゃわたしが笑われるジャージださい!今すぐ着替えて!」

 かなりショックだ。

「なにいってるんや、もしなにかあってもジャージなら対応できる場面があるかもしれないやろ!!」

 そういうとゆいは無表情になった。

「それじゃ私もうお兄ちゃんと口きかないもう話しかけてこないで」

そういうとゆいは部屋にもどってしまった


 僕はジャージを馬鹿にされた悔しさと口をきかないと言われたショックで僕は動けずにいた。

まぁこうなっては仕方がない

 僕はクローゼットを開けてゆいがOKをだしてくれそうな服を探す

が、そんなのあるわけない

僕は昔からジャージしか着てこなかった。

 そんな都合よくでてくるわけがない

はずだが、奥から一着だけ出てきた去年正装の代わりに着た

らふめな服だが仕方がない。

 どうやらジャージでなければ妹はいいらしい



 とりあえず妹に主権を取られないうちにアニメイトに行く

が流石にアニメイトデートはやることがない

もし、妹が腐女子なったら最悪だ。

 早々に切り上げわざと主権を妹を取らせて時間を稼ぐ

が、服屋さんには向かわせないようにしなければ

帰ることができなくなる

 雑貨屋でいろいろな物を眺める

可愛いよりも輸入品という感じで苦でない。

テンションが上がったゆいが僕にどんどん話しかけてくる。

「これ可愛くない?」

「そうやな」

「これなんておしゃれじゃない?」

「そうやな」

すると、さっきまで笑顔だったのにムッとして僕に聞いてくる

「もぅ、帰ろっか。」

「そうやな」

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