第8話

 ?「おはよーあさだっよー」

 僕は体の上に乗っかる重さで起きた。

「んーまだ9時じゃん.....おやすみぃ」

引きこもると時間感覚がおかしくなる

 ひきこもりあるあるだ。

すると、妹はすっと立ち上がり

?「はぁーお兄ちゃんと出かけるからおしゃれしたのに、見ないでまた寝るんだ。そーなんだ。はぁ。お兄ちゃんには失望したよ。」

えげつないことを平気で言い放つ妹だ。


 僕には2歳年下の妹がいる。名は結衣でゆいと読む

昔はお兄ちゃんお兄ちゃんと可愛らしい妹だったが、

今ではやれ流行とかを追いかけている。

全く流行なんて5割は男性からしたら訳が分からない

が、それでも妹とは仲良くやっているはずだ。

「んー起きるよというより怖いよ」

光の速さでゆいは聞き返す

「で?」

まぁ恐らく答えはあれしかない

「かわいいよ」

そう僕は枕に顔を埋めながら答える。

 もちろん、似合ってるかどうかなんて見ていない。

「でも、もうちょっと優しく起こしてほしいな」

ダメもとで僕は聞いてみる。

が、呆れたように妹が返す

「そうしないとお兄ちゃん起きないじゃん」

 よく兄のことをわかっている妹だ。


 今日は日曜。妹と近くのデパートに出かける約束をしていた。

僕と妹の間ではデートなんて呼んでいる

 表向きには2人の間がラブラブだからと説明しているが本当は、

周りが色めいた話をしていて悔しくなったからのほうがつよい。

 僕は軽く朝食をとり素早く着替え身だしなみをととのえる

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