第6話 書見台には気をつけて!! 始めにプロローグ

 街の外れにある公園に書見台が置いてありました。

 鉄が赤く錆びて朽ちていて、日焼けした本が置いてあった。何となく気になり近づいて、怖い物見たさに手を触れるとひとりでにページが動き出し、大口で体を食べられた。

 気が付くと辺りは無限に広がる、暗く冷えた森の中。人気がないはずの摂理の向こう、乾いた光が体を包み目が醒めると、無限に広がる苔の生えた子供部屋。

 毒牙に噛まれた私のカラダが盲目的に遊びました。

 あれから私の心は、時を刻むのも忘れていました。段落を横切るだけの日々、話の終わりを待っているのです。

 何処からか扉が開いて、戸惑った子がひとり現れた。ひどく疲れた顔で私の方を見て、一目散に走り始めました。

 気を取り戻すと目の前に映る涙を浮かべた少女。

 ―百億年ぶりに感じた匂い、手を伸ばせば直ぐ―

 不気味な微笑みの睡眠ガスが…。

 ―殻に閉じこもったまま誰を見でもない日を過ごし―

 心を蝕んで。

 ―続けた私の心が忽ち―

 日が暮れることの無い世界の中。

 ―砕けて開いてお会い空を見た―

 カラダが砕けたことも気づかず。

 ―目が覚めて―

 目が覚めると。

 ―無限に広がる―

 無限に広がる。

 ―懐かしい匂いの里―

 腐乱した地獄釜で。

 ―笑顔を浮かべたあなたの手足が頻りに遊ぼうとしました―

 毒牙に噛まれた私のカラダが盲目的に遊びました。


 ―×××?―


 この小説は実際の地名や団体、それらには一切関わりがありません。つまりフィクションです。

 安心してお読みください。


 これから始める物語は、17歳の、これといった特徴もない青年、マルフォイの体験した。世にも奇妙な、しかし、一生懸命に生きている、人間達との関わりを描いたものです。


 時にはカオスなものになりますが「まあ、そんなもんだよな」という感じで、気楽に読んでください。


 では、始まるよー。


 どうも、クソ投稿者です。

 今回は箸休めです。

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