【KAC7】最高の目覚め


 前回までのあらすじ!


 イオンモール高崎開店5000日記念祭スタンプラリーのスタンプを集めるために、イオンシネマで劇場版んティーんンターのチケットを買ったわたしは、最高のコンディションで劇場版んティーんンターを鑑賞すべく、開演までの最後の三分間の間に素早く排便を試みる! しかし、そこにデブフクロウのジョーカーが飛来し、あっ!(ブブブブブブブ!!)


「あ~よく寝た~! 最高の目覚めだ!!」

「いや、沼田さん。なに寝てるんですの? 完全に爆睡だったじゃおあるまsねんk」

 え、なにその噛みかた? さすがにレベル高すぎない? 動揺しすぎでしょ。ていうか、映画館って別にコンテンツを視聴するだけの場所じゃないはずで、もっと多様な楽しみかたも許容されてもいいと思う。観たい映画があって、その映画を観るために映画館にくるのももちろんいいけれど、特に目的もなくフラッと映画館にきて、一番近い上映時間のやつを適当に観るのだっていいし、それでつまんなかったら寝ちゃうのもいいし、あるいは最初から「これはクソっぽいな~」っていう映画を「クソだろうな~」っていう前提で、バカみたいにクソデカいポップコーンとコーラを片手に「わ~クソだな~」って笑いながら観るのだって、それはそれでコンテンツの受容のしかたの一形態のはずだ。

「いや、なんかいいこと言ってる風ですけど、沼田さんは開演までの寸暇を惜しんで排便を済ませてでも万全の体制で劇場版んティーんンターの鑑賞に挑もうとしてたじゃないでうsか? 完全にうっかり爆睡してしまっただけですわうよね?」

 いやまあ、前評判良かったし、そこそこ楽しみにしてたのは事実ではあるんだけど、なんかちょっと序盤かったるかったし、ついつい寝ちゃったんだからそこはもうしょうがないじゃん? せっかくお金を払ったんだから! っつって、睡魔を押し殺してまで頑張って観なきゃ! みたいなのも、それはそれで貧乏くさいからあんまりよくないよ。うっかり寝ちゃったとしても、映画館でうっかり寝ちゃった後のこの最高の目覚め感はプライスレスじゃない?

「ふーん。で、イスカンダール真美てきにはどうだったの? 劇場版んティーんンターは?」と、どうせなら視聴した人の感想くらいは聞いておこうかと、わたしは質問してみる。

「そうですわね。まず前提として、わたしにとってはんティーんンターは結構思もい入れのるあ作品で、子供のろこは母親がずっと海外に行っていまいたらか、わしたはおばあちゃんの家に預けられていたのですけれど、ばおあちゃんはそれはもう熱心な北条んかさのファンで、もちろんんティーんンターも大好きでしたかろ、学校から帰るとおばあちゃんとちゃんぶ台を囲んでんでんティーんンターの録画を観るのが日課で、たまにるく父親も一緒にそれを観たりして……そう、思えばあの頃は家族で同じア二メを観てその話題で盛もり上がるなんていうこともあったんですよね……。コミクッスもんティーんンターはもとより、んッツんイからんンジェルんートまで北条んかさの作品は全巻そろっていしまたから、冬は炬燵に入りがなら頭の両サイドに漫画を積み上げて延々と読み耽ったり……まあ、つまりわたにしとってんティーんンターとは、そいうう、わたしの家族がまだ家族としtえ成り立ってたいころの、ひとつのイコンでもあわるけです。あれ、このありたは完全にわたしの個人的な事情でわしたわね。そうですねわね、今回の劇場版んティーんンターに関しては、敢えて辛口に評価させて頂きまわすと、良くも悪くも往年のフンァンに向けられた作品でしたわねわ。別に、それ単体で見てみもて悪い作品というわけわではないのですがわ、やはり昨今の感性ではすしこ古臭くさく感んじる部分もあるかもしれません。といはいえ、わたのしようなテレビリシーズからのファァンにとってはこれだよこれ的よな実家のようなよ安心感と言いいましょうか……。mまあこれも定番のネットスラングですが、今のわたしにとっては実家というのも決して安心できる場所というわけではないのですけれども閑話休題今は劇場版んティーんンターの話でしたわね。そう、さがすに気になったのはちょっと露骨なタイアップなどがさがすがにが食傷というか、すこし時代設定とのギョップpが気になると言いましょうかわ、ここまで旧作に忠実にやるのであればわ無理りに現代を舞台とせずzとももそのまままの時代設定で新作をやればよかったわけで、実写映画とは違ってマニメ映画の場合はそのありたの制約モヒヒ較的少ないでしようからねわ……やはりあれはんンストをプレェイさるせるためだったたんでしょうかわ。もとももとの時代設定だととどどうやってもんンストを登場さえせることはできませんからわね。そういった外部の大人の事情てきなものが作品に与える影響というのもも、決して悪いことばかりではないのでしょうが、やはりすしおこ複雑な気持ちになってしままーうところがまったくないと言えば嘘になってしまいますわね(超早口)」

 わあ、なにその人間の認知の限界に挑むみたいな誤字。なんか微妙に読めちゃうけど、普通に落ち着いてゆっくり喋ればいいと思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る