　だっていきなり話しの冒頭から和が、ピカピカの一年生になっているのだから。

　う～ん、実はね？　これには深い訳が……。

　と、いうこともないか？

　要するに和が目を開けてみたら、自身の姿が幼い頃……。未だ毛すら生えそろっていない、十二歳の自分に戻っていたのだよ。

　と、なる訳だから。和の願いは女神さま達に聞き入れてもらって、タイムリープは成功──！

　この後は、よくある、学園もののラブコメ話しのストーリー通りに。同じく黄泉平坂で十二歳の身体へと変化した女神さま達と、ちょっとエッチなラブラブ話しが始まるのだよ。

　特にこの和は、女神さま四人を自分の所有物にしたのと不倫者が二人と。計六人の女神さまを自分の所有物にした優れ者……。

　というか？　幸せ者だから、今後の彼のやり直しの人生は薔薇色へと変わる物だと思われる？

　と、いいたいところだが。そうはいかないのだよ。

　彼が目を覚まして、辺りを見渡すと──。昭和の終わりを飾った超がつく程の有名な淑女さま達ではなく。

　彼女達も若くてピチピチしていた頃のアイドル時代のポスターが所狭しと、壁に押しピンでとめてあるだけで、和の大事な女神さま達六人の姿がない。

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