第86話 女神さまの願い? (14)

 まあ、オバサンではなく、美少女に変わっていたことを忘れていた二人だったから。いざうちも二人の姐さん達の美少女化を見て苦笑いをしてしまったが。ここは、自身の身体を強く打ち、身体中に激痛が走るうちは、笑うところではなかったね⁉ と、思いながら。


「痛、いっ、つつ……」と、唸り声を漏らしながら、フリッグ姐さんやフレイヤ姐さんと、三人仲良く立ち上がろうとしていたら。


「お前等二人いい加減にしろよ~! 儂のことで争うことはやめろ~! わかったなぁ~? アテナとカイロス?」


 何か~、良く解らないのだが~?


 家のひとは、自身の容姿に……。


 まあ、今オジサンの容姿では無く。家のひとが昨晩うちに待望した年齢……中学一年生の頃……。


 ピカピカの一年生だった頃の容姿に違わぬような青春映画やドラマ、アニメ、漫画……ライトノベルの一シーンみたいな台詞を告げてきたから。


 うちは唖然──!


 開いた口が塞がらないといった状態──!


 でもね? 完全に良心が切れているアテナは家のひとの事も忘れているような様子で、自身の両目をつり上げ、『ギロリ!』と、睨んだ!



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