第85話 女神さまの願い? (13)

 でも、そんな悠長なことを思案する暇は、うちにはないみたいだね。


 だってアテナが右腕で力強く握るランスが青白く輝き始めた。


 と、なると。直ぐにアテナアイツはくると、思っていると。


〈ド―ン!〉


〈ガシャン!〉


 刹那──!


「きゃぁあああっ!」と。


 うちは絶叫を上げながら、自身が防御壁を張りながら立ちっていた場所のはるか後方へと吹き飛ばされた。


 アテナの持つランスに、うちが張った魔法防御壁を砕かれた勢いで──。


 それも『ド~ン!』と音を立、寝ているオバサンコンビの上に倒れ込んだ。


 と、なると? 次に出る台詞は、うちの「い、痛い……」と、唸り声──。


 それに続くように、オバサンコンビからも声が……。


「きゃあああ~。痛い~」


「い、痛い~。だ、誰~? わらわに倒れ込んできたのは~?」



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