第80話 女神さまの願い? (8)
するとアテナの奴もうちのことを睨んできた。
だからうちもアテナのことを睨み返しながら独り言……。
それも自身の脳内で、アテナにばれないように詠唱を唱え始めた。
アテナの時間を
特にいつもアテナが持参しているイージスの盾とパラスの血で染められた槍がないので。アイツを仕留めるなら今日意外チャンスはないからね。
と、いうことで。龍虎睨み合いを続けるうちとアテナ……。
その様子を楽しそうに『フッ、フフフ……』と微笑するイシュタルの奴とで三竦み状態が始まったのだが。
う~ん、それにしても? うちのひとは、自身の周りで、これだけ大騒ぎになっているのに、本当に良く寝ているというか?
タヌキ寝入りではないのか?
と、傍からうちが見て思うぐらい良く熟睡をしているよ。
ッて、良く思案をしてみると、女神フリッグや女神フレイヤなどのオバサンコンビは、この騒ぎの中良く寝ているところ見ると。年寄りと言う者は、一度寝付くと目を覚まさないのかも知れないね?
ッて、良く考えると? うちのツレの一人、ダムキナの姿が……。
と、思いながら? 自身の瞳だけさり気なく動かしてダナキムの姿を探してみたらいた!
でも、ダナキムと目が合うと、彼女は直ぐに口を開いて。
「あい~、カイロスの言う通り。彼女は乙女でした~。だから兄のクロノスとは邪な関係ではない筈ですよ。多分~? まあ、邪な行為が終わる度に時間を戻せば、乙女に戻ることは可能なので何とも言えませんが~? 昨晩は間違えなしに、カイロスは乙女だと思います~。このオジサン……ではなくて。この僕ちゃんが昨晩、カイロスが乙女だと気がついて驚愕していましたから~(ウフン~)」
ダナキムの奴もイシュタルと一緒で、うちを愚弄してくる。
だってコイツら何かあれば、うちと兄貴が禁断の恋に堕ちているとか告げてくる。
もしかして? 恋愛小説やドラマの視過ぎなのでは?
と、傍から見ているうちが思うくらい。
でも、まあ、いいわぁ~?
このさえ三人揃って赤ん坊ぐらいまで戻してやるから。
と、思うとうちは、自身の体内に貯めた魔力を放出──!
「みなぁ~。赤ん坊になぁ~れぇ~」と、声を大にして叫んだ。
すると刹那──!
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