第79話 女神さまの願い? (7)
そして寝ている和をうちは起こそうと声をかけた。
「あんた~! 起きてよ~! 起きて~! イシュタルの奴がうちに対して酷いことばかり言うのだよ~。だから起きてよ。あんた~」
とにかく家のひとが起きるまで、身体を揺らして声をかけたよ。家のひとにちゃんとうちが生娘だったことをね。
だから家の兄貴とは、他人に後ろ指を指されるような行動は多分していないと思うから?
それをイシュタルの奴に証明してくれと
するとさ、アテナの奴が、「我が君は、只今睡眠中なのだ! だから無理に起こすな、カイロス! 分かったかぁあああっ!」と、自身の顔色を変えながら家のひとを起こすうちへと、少々荒々しい口調で『起こすな!』と、諫めてきた。
でもさ、うちも今のアテナの物言いに少々不満があるから。
「このひとはアテナ! あんただけの物ではないだろう~? うちだって、このひとにあんたと一緒で、この世の最大の秘宝である、女神の初めてを授けたのだから。触り触れ甘える権利はあるのだから~! わかったぁ~? アテナ~?」
もううちも、アテナと争いごとになってもいいから憤慨しながら言いたいことを告げてやった。
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