第69話 天国良いところ~。酒も美味いし、姉ちゃんも綺麗だ~ (8)

 まあ、こんな感じでフリッグ姉さんは、フレイヤ姉さんに対して一々、お互いの共通の夫である大主神オーディオの爺さんに告げるなと申してきたの。


 それを聞きフレイヤ姉さんも。


「(ああ、そのことならば、わたくしもいちいちオーディンあのひとに報告などはしませんから大丈夫ですよ~。フリッグ~。わたくしも同じ立場なので、お互いさまですから心配しないでください~)」


 と、フリッグ姉さんへと告げた。


 でッ、その後二人は、お互いが顔を見詰め合い、「うふ」と、女神の微笑みをかけ合い仲良くしようね~。と、いった様子になった。


 だからうちは、そんなオバサン達……。


 ではなかった~。


 お姉さま達二人の様子を見て、『ホッ』と、一息、自身の胸を撫で下ろしながら安堵したのだよ。


「(カイロス~?)」


「(ん? 何~? イシュタル)」


「(私は何をしたらいいの~?)」


 うちがフレイヤ姉さんとフリッグ姉さんの様子を見ながら安堵していると。うちのツレであるイシュタルが、自分は何をしたらよいかとかと訊ねてきたから。


 うちは二人の姉さん達からツレのイシュタルへと視線を変えた。


 するとうちの紅の瞳には、イシュタルだけではなく、同じメソポタミアの女神であるダムキナも目に映ったのだ。


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