第65話 天国良いところ~。酒も美味いし、姉ちゃんも綺麗だ~ (4)
「(ん? あれ? 何処からともなく女性の声が聞こえてくる気がする? それも、儂の脳へと直接話しかけているような気がするのだが? 儂の気のせいだろうか?)」
あっ、あれ? 和が腕を組むのをやめて、辺りを『キョロキョロ』と、挙動不審に見渡し始めているのだが、一体何が起きたのだ?
神はこんなことを思ってしまった。
だから黄泉比良坂の監視用の精霊を和の視界の先へと多数展開してみるか?
神はこんなことを思うと? 直ちに行動──。
と、いうよりも? 神技の詠唱を唱え始めた。
悪しき者達の対処をする為に。
◇◇◇◇◇
「(姉御達お願い~! 家の馬鹿兄貴が、監視精霊の数を増やしだしたから。あの子らに幻想魅させ酔わして誤魔化してよ。姉御達お願いだから~)」
う~ん、家の小姑みたいな兄貴が。女神であるうちのつい最近凝っている趣味を邪魔しようとしてくる。
やっとうちが長年かけて見つけた『女神のお眼鏡にかなった男』を安易に、家の馬鹿兄貴に渡すわけにはいかないから。うちのダチや先輩、知り合いのおばさん……。
じゃなくて。お姉さま方に頼んで、家の馬鹿兄貴の邪魔をしてもらおうと思うから。先ずは、異性なら何でも好きな、フレイヤ神にお願いしてみた。
「(ん? ああ、良いわよ~。その代わり~。
やはりうちの予想通りの言葉が、妖艶女神から返ってきた。
だからうちは一安心しながら。
「(うん、いいよ~。フレイヤ~の姉御~)」
まあ、こんな感じで、お礼の言葉を淫乱姉ちゃんはと告げたのだよ。
でもね? この淫乱妖艶女神は、見た目こそ、クネクネ腰を振り、貧弱そうに見えるのだが。本当に恐ろしいくらい魔力は強いから、憤怒さしてしまうと手がつけられないくらい恐ろしい女神だからね。傍から見ているみなは、彼女に対して言葉だけは気をつけ慎んだ方がいいからね。
「(あっ? 我も、フレイヤ神のように、久々人の男と遊んでもよいなら。男の神々がもしも、この黄泉比良坂に侵入をしてきたら、我が力づくで、駆除してやってもいいぞ?)」
ん? あれ? 珍しい……。
うちのダチでもある堅物女神が珍しく。異性と戯れたいと申してきたのだが。
う~ん、もしかして? コイツは今発情期で盛りのシーズンなのかな?
まあ、別に男と遊ぶことは構わないが。
只相手は、あんたのところの美少年聖闘士達とは違って、只の歯の無いおじさんだけれど本当にいいのかな?
まあ、うちはこんなことを思いながら。
「(あっ、本当にありがとう~。アテナ~。未だおじさんのままだけれど。それでもいいなら、いくらでも遊んでってぇ~。アテナ~)」
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