第50話 俺は他界しちゃった~ (14)
まあそれは、それで仕方がないかな?
だってさ、和自身もこの家を購入した時にはまさかこんなことになるとは、本人も思ってはいなかったようだから呆然と立ちつくすのは仕方がない。
彼は元夢のマイホームだったこの家で生涯夫婦仲良く暮らし。この家の畳の上で死んでいけるものだと思っていた。
でもね、違ったようだよ。先程も色々と和の過去を説明したと思うが。ここにきて和がいい加減にして暮らしてきた自分勝手な私生活に対して神様……。
いや、女神さまかな~?
『今迄いい加減な人生を過ごしてきたお兄さんには、超がつくほどの悪者だから~。天界からの罰として、この家は取り上げるからね~。いい~? わかった~?』
とか言いながら。女神さまが和へと、女神の微笑みをくれながら取り上げたのかも知れないよ~?
それも紅の髪色した炎のような女神さまがね~。
だから彼は諦めるしかないみたい。
「クゥ~ン、クゥ~ン」
……ん? 何処からともなく哀愁漂う犬の鼻泣き声が聞こえてくるね?
一体何処から聞こえてくるのだろうか? と、傍から見ている者達が思っていると。
「ああ、お前か……」
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