第43話 俺は他界しちゃった~ (6)

「まあ、あれだ? 儂とお前とは身内で従兄だから。儂が販売をしている商品を分けてやるから。そんなにもお金もかからないし。資本金もいらんわ。フランチャイズをする訳でもないからな」


 和の従兄である新兄ちゃんはこんな優しい言葉を彼に告げた。毎日商品がいるなら小分けで分けてやるから資本金などいらないと。


 それを聞き数は従兄の新爺ちゃん……ではなくて。新兄ちゃんに、「ありがとう~、ありがとう~。新兄ちゃん~」と、何度もお礼を告げた。


 でッ、その翌日から、従兄の新兄ちゃんから紹介をされたスーパーマーケットや農協の購買部──。各道の駅などを販売して回る自営販売業と転職──。


 元々人と会話をするのが嫌いではない和は、周りの知人達や家族が思っていたよりも売り上げの方も順調に上げ稼いでいくのだ。


 特に和は、未だガキの頃~。お祭りなどの出店のアルバイトもよくしていたし。女性をナンパするのも得意で、出店の親方や本職の方などにも家にこないか? と、良く誘われていた者だから。お菓子や乾物の販売は向いていたようで、手に職と言わんばかりに良く販売して稼いで回った。




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