第37話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(37)
まあ、そんな、どうしようもない男が、ガキの頃に凝りオタク になった物は、昭和の頃の若者の達の間で流行った歌──。
その詩にも出てくる。『ツパルことが男の~♪ たった一つの勲章だって~♪ この胸に信じて生きてきたぁ~♪』の歌の通りで『ツッパリ』こと『ヤンキー』と言う奴でね。
その頃のヤンキー若しくは、不良ファッションと、言う奴に彼は凝ってしまった。
特にあの当時──。
あの頃の世代の男子も女子も関係なく社会現象にまでなった不良ファッションの容姿の虜になってヤンキーオタクになった者も多々いると思う?
でも、まあ、とにかく……男が若い頃に凝ってオタクになってしまったヤンキーと、言う奴……。
男はこんな感じ走馬灯が回るように過去を思い出す度に、タイムリープをしてでも人生をやり直したいと思う。
それこそ男は両手を合わせ──。紅玉に燃え盛る陽を拝みながら。
「神さま~、仏さま~。それこそ、傷ついた儂の心を癒してくれる程神々しくて美しい。そして優しい声色を漏らしてくれるような女神さまぁあああっ! どうかぁあああっ! 儂の夢を叶えてください~。タイムリープをして善人……。それこそ? 学年一の優等生となり医者、弁護士、ヤンエグになりたいのです──!」
まあ、こんな感じで、太陽に向け嘆願を毎日するのだが、男の夢は六十歳にそろそろ手が届きそうになっても、叶うことはないのだ。
まあ、悲しいことだけれど。今迄簡易ではあるが男のこれまでの生涯を説明したのが。
この後男に降り掛かる厄災を傍から見ても、同情するよりも自業自得だと思わざるおえない気が、傍から見ている者達も想う気もする。
◇◇◇◇◇
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