第36話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(36)
それもさ、若い時……。
まあ、四十歳ぐらいまでなら未だ良い。
でもね~? 男も五十歳を過ぎれば、もうおじさんを通り越してきそうな御年頃……。
と、言うこともあるし。男は歳を過ぎてからは足の方が悪い。
それも右の利き足なのだよ。それに男が昔仲間達と、邪な悪さをよくしていたために。彼の歯はもう四十台で無くなってしまっている。本当に情けないと言うか……。
でも男は歯が無い為に、仕事の最中に重たい物を持ち上げる時などに、自身の歯を食い縛ることが不可だから。彼は重たい物を歯と腰──。
自身の両足を使用して力強く『うぅ~ん』と、声を漏らしながら力を入れ持ち上げることができない。
と、なると? 五十を過ぎて昔のツレや後輩のところにアルバイトをおこないに行っても、作業場のゴミを集めて、集計場所へと運ぶことしかできない。
だから男は自分が元ツレや後輩等の足手まといだと気がつくと二度とスマートフォンで連絡をとったりしなくなるし。アルバイトへもいかなくなるのだよ。
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