第35話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(35)
やはりこの男は只者では無く。どうしようも無い男だと、傍から見ている者達は思うのだよ。
でもさ、先程男の妻や子供達が。彼に不満を告げた通りで、このまま働かないと、自身の家にお金がなくなり生活ができなくなるから。男は仕方なく昔のツレや後輩等にスマートフォン越しではあるが、自身の頭を下げて。
「わり~い。また儂を雇ってくれんか~?」と、嘆願をするのだよ。
「……ん? ああ、別に、いいよ~。いつからくる~?」
するとさ、スマートフォンの向こう側から、昔のツレや後輩等から良い返事がいつもの如くもらえるのだよ。
特に今の令和の時代……。
と、言うか。平成の時代もそうなのだが、肉体を使用した労働……建設等のお仕事は人手不足のようで、昔のツレや後輩等に仕事をさせてくれないか? と、嘆願をすればたいていが良い返事を頂けるみたいだね。
だから男は運送会社や色々なサービス業を自主退社すれば、こんな感じで元ツレや後輩等が経営している建設関係──。
そこのアルバイトで雇ってもらい。取り敢えずはそれで糧を経て生活を続ける。その日暮らしをおこなうのだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます