第23話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(23)

 だから会社の社長等の口から更に絶叫と謝罪の言葉が。


「うぎゃ、あああっ! うぎゃ、あああっ! 痛い──! 痛い──! 俺が悪かった勘弁してくれお願いだ」


 う~ん、でも男は、卑怯でずるがしこい者だから、社長等が声を大にして許して欲しいと嘆願を告げても許す気など無い。


 それどころか、先程自身の顔の形が変わるまで殴られたのだから、相手もそれ以上の容姿になってもらわないと荒々しくなっている彼の気が収まらない。


 まあ、そう言う訳だから、男は会社の社長等を許す気もないから、刹那──。


「煩い──。黙れぇえええっ! 黙れぇえええっ! 静かにしろぉおおおっ! これでもくらえぇえええっ! うぉりゃあああっ! うぉりゃあああっ!」


〈ガンガン、ドガン! ドガン!〉


「うぎゃ、あああっ! うぎゃ、あああっ! 痛い──! 痛い──!」


 まあ、こんな感じで更に男の口から怒号──。


 そして会社の社長等からは、打撃音と絶叫が聞こえてくる。


 と、言うことを男は、懲りもせずに何度勤めても繰り返すので直ぐに会社をクビになり職を転々としてきたから、五十歳半ばを過ぎて家族に捨てられても仕方がないかな?


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