第24話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(24)
と、傍から見ている者達は、彼に対して道場をしないで思うのだよ。
……ん? 彼は良く今迄こんなことをしてきて、警察の方へ通報されずに済んでいるね。と、皆は思うだって?
う~ん、実はいつも彼自身も社長等を殴った後には、相手からこんな不満な言葉を吐かれる。
「お、お前、今儂を殴った事を、絶対に警察に言ってやるからな! 覚悟をしておけよ! 分かったな!」
まあ、社長や会社の上司などは、自身の顔を青く腫らし、鼻血を大量に垂れさせながらだけれど、負け惜しみのように荒々しい口調と勇んだ様子で、男に脅迫をするのだよ。警察に通報するからと。
でも男の方も、社長や会社の上司の脅迫じみた脅しに対して、たじろぐ訳でもなく直ぐに、殴った相手の胸元の服を掴んで──。
男自身の方へと無理矢理引き寄せる。
引き寄せると彼は憤怒しながら、自身の口を大きく開け、勇んだ荒々しい口調で。
「わりゃあああっ! もしも、警察に通報をしたらわかっているだろうなぁあああっ⁉ お前の家とこの会社の火の無い所から煙が上がっても知らんからなぁあああっ! 覚悟していろよ。このボケがぁあああっ! それに儂は、お前の家も知っているし。自宅の電話や携帯の電話番号の方はわかっているのだから。毎晩お前の家の近くで待ち伏せをするとか。毎晩夜中にお前の家に悪戯電話をしてやるからなぁあああっ! 覚悟をしていろよ。ボケがぁあああっ!」
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