第22話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(22)

 男は社長等の吐く絶叫と、自身への謝罪を無視──。


 その後男は社長等へと、「お前の方こそ儂を舐めるなよ」と、言葉を吐き──。


「ほら~、ほら~、これでもくらえ~」


 自身の口の端をつり上げ嬉しそうに言葉をはきながら、社長等の顔へと、自身の鉄拳を数発打ち込み続けるのだよ。


 そう、傍から見ていた者達も、もう既に気がついたと思うのだが?


 先程の男の様子──。


 社長等に殴られ、喧嘩に負けそうになった彼なのだが策を使用する。


 自身は社長等に喧嘩を負けたと、戦意損失したフリをして気落ちをしている様子を装ったのだよ。


 でッ、相手が油断をして男に背を向けるのを待ち──。


 社長等が男に背を向け油断をすると。そのまま彼等の死角から襲いかかかるといった卑怯千万なずるがしこい行為を平気でおこなったにも関わらず。


 社長等が男に許して欲しいと嘆願をしても、あっさりと彼を許す気も無く。


 社長等が男に戦意損失を完全にする迄一方的に殴る蹴るを繰り返すのだよ。自分のように後々相手へと攻撃を行えない程に。


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