　すると会社の社長等は勢い良く、横へとバランスを崩しよろめく。

　会社の社長等がバランスを崩すのを確認した男は──。

　そのまま、社長の頭に生える髪を握り掴み、自身の方へと引っ張ると──。

　再度社長等の顔へと、自身の鉄拳を打ち込むのだよ。

　それも社長等の顔の中心へとね。

　するとさぁ～、男の鉄拳が打ち込まれた場所にあるのは顔の中心──。

　そう、鼻になる訳だから、社長等の鼻から出血──。

　大量の血が流れでるのと。

「うぎゃ、あああああああああっ！　い、痛い──。助けてくれぇえええっ！」

　社長等の、痛みに耐え兼ねることができずに出た悲痛な叫びと、男への謝罪の言葉が辺り一面に響く。

　う～ん、でも、いくら辺り一面に社長等の絶叫が響いても。男は社長等を許す気はない。

　先程自分自身に唾を吐き、愚弄をした者達だからね。

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