第20話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(20)

 でッ、その後会社の社長等は。彼にもう敵意はないと判断をしたのだろうか?


 男を見下し終えると──。


『ペッ!』と、地面に唾を吐く~。


 まあ、そんな台詞の入った、ヤンキーの為の歌があったような気がするが?


 まあ、会社の社長等も元ヤンキーだから。


『ヤンキ~の兄ちゃんは~、唾を吐く~』の通りで、地面に向けて唾を吐いたのだよ。


 まあ、傍から見ていて、良く男に唾がかからなかったなぁ~と、思いながら見ていたけれど。


 会社の社長等は、今の唾を地面に吐く、自分の容姿を決まったと思ったに違わないと、傍から見ている者達は思った。


 だって男の会社の社長等は、自身の顔を緩ましていたからね。


 と、思っていると。


〈ザッ、ザザザ……〉


 いきなり走り出す音が聞こえてきた。


 だから傍から見ている者達は一斉に、『何~?』と、声を大にして叫んだ。


 だって、戦意を無くして会社の社長等に平伏していたはずの男がいきなり立ち上がり、猛ダッシュー。


 会社の社長等に詰め寄り。そのまま後方から会社の社長等の頬へと、『ガン!』と、鉄拳を打ち込んだ。


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