第17話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(17)

 彼はこんな訳解らない言葉を会社の社長や上司に憤怒しながら怒号を放つ──。


 怒号を放つと彼は、自身の持つ二つの拳を握り締めファイティングポーズを決めると、腰を入れワンツ─。


 その後は、『ドン! ガン! ボコッ!』と、刹那──。


「うぎゃぁあああっ! いて、痛い──! お前は何をするのだ──!」


 打撃音と共に、会社の社長や上司の口からも、男に拳で強打をされた為に、絶叫が放たれ辺り一面に響き渡るのだよ。


 う~ん、でもさ、会社と言っても。男が勤めていた会社は、個人事業主が多いい、建設の下請け会社が多いいので、会社の社長や上司もこのまま黙って指を咥えたままの状態でやられっぱなしと言う訳にはいかないから。


 自身の持つ二つの拳を握り締め──。


 そのまま男へと殴り返すのだよ。彼等も若い頃は腕に自信がある、地元でも有名な強者達だからね。


「だから如何したと言うのだ──⁉ お前こそ、未だガキの分際で、目上の者に生意気なことを申すなぁあああっ!」


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