第4話 私は誰? ここは何処? (2)
「な、なんだぁ、あああ~! これはぁあああ~? ここはわぁあああ~? この場所はぁあああ~!?」と。
おじさんと呼ばれる種族の男は天空──。何も無い漆黒の闇に覆われた空? と、呼べる物かどうだかはわからない? 上空を見詰めながら驚愕と、己の口を大きく開けながら絶叫を吐く──吐くのだ。
でッ、その後を上空から己の真正面──左右を己の頭と瞳を動かし確認をしながら。
「どういうことじゃ? どういうことじゃ? 儂は誰なんじゃ~? 何でこんところにいる。いるのだ~? 訳わからん~?」と。
一人孤独にワッと、近所迷惑──亡者達の進路妨害をするかのように大騒ぎを始めだす、だけではい。ないのだ。
「あっ? 儂は誰ではなかった~。なかったよ~」と。(笑)
おじさんと呼ばれる種族の男は、軽く? 頭を打った。打っていたようだから。少しばかり己の記憶が飛んで忘れていたようだが。直ぐに自身の少し前の時間(時)のことを思い出すのだ。
それも? 笑って誤魔化しながら思い出すのだ。
でッ、思い出せば?
「儂は確か? 車の事故……。正面衝突をして他界をした筈……と、言うか? 死んだ筈なのに、何故儂には、意識と言う物があるのか、不思議……。不思議でならん。ならないよ……」と。
おじさんと呼ばれる種族の男は、独り言を漏らす。漏らすのだ。
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