第48話 短期決戦
この塔に入った時に思ったが、この施設は明らかにファンタジーとは程遠い近代化が進んだ施設だった。
ゲームでは、過去の真竜と古代竜の大戦時にジャバウォックとダンタリオンという身体の半分を機械化した頭のおかしい古代竜が作り上げたらしいが、彼らは一体その知識をどこで得たのだろう。
と、決戦を前にどうでもいい思考がよぎったのを振り払い、アリッサは最後の扉を前にパネルを操作して管理者パスワードを打ち込む。
「開いたな……」
「お見事です」
「アンタ本当にこの世界のこと知ってるのね~。興味が尽きないわ」
アザムが緊張から唾を呑み込み、バニラが小さく拍手し、リリスが興味深そうにパネルを除く。マーカスと言えば、先ほどから一言も喋っていないが、本当に大丈夫だろうか。
「マーカス、お前は待っていてもいいんだぞ?」
アリッサはマーカスへ最終確認をするが、彼は一つ嘶いて前へ一歩踏み出す。
「そっか。なら、行くか」
全員を見渡し、アリッサはマキナドラゴンが安置されている倉庫へ入る。背後の扉が閉まり、ランプが緑から赤へ変わる。それは引き返せないことを表しているのをアリッサだけ分かった。
『生体認証を行います。そのまま動かずお待ちください』
「え!?な、なに!?」
「う、うおお!?姉御これは!?」
「……鉄の塊が浮いている…?アリッサさんこれは…?」
フロアへ入ったアリッサ達の前に現れたのは、ドラゴンの翼が生えた鉄の球体だった。モノアイのようなカメラから赤いレーザーが照射され、全員がスキャンされる。
「皆、戦闘準備だ。こいつらはこの遺跡を守っているドラゴンゴーレムと一緒だと思えばいい」
「あいよ!」
「なるほどね!ちょっと研究対象として興味あるけど、アンタに後で聞くわ!」
「分かりました!」
『認証に失敗しました。侵入者への排除をおこ――――」
ドローンの言葉を待たずにアリッサは、武器投擲で破壊する。すると、部屋の上部に設けられたハッチが開き、中から大量のドラゴンゴーレムが現れる。
「へっ!ここまで来てドラゴンゴーレムとは芸がねえな!」
「マキナドラゴンの前座ってことね!」
「アリッサさん!指示をお願いします!」
「アザムくんはでかいドラゴンゴーレムを倒しながら前線維持!リリスとマーカスは翼持ちのドラゴンゴーレムを!バニラは、細長いアサシンタイプのドラゴンゴーレムを叩け!皆!リリスの言う通りこいつらは前座だ!あまり力を出しすぎないように!」
アリッサの声に全員が反応し、マキナドラゴンの前哨戦が始まった。
「バニラ!忙しいかもしれないが、皆のMP管理を頼む!特にリリスとマーカスを重点的に見てくれ!」
「はい!お任せください!」
バニラの戦闘をアリッサは初めて見た。両手にアリッサが作ったサンダーバードのナイフを持ち、ゴーレムの背後に回ると金属の隙間に差し込んで雷属性を流しこみ、一瞬で回路をショートさせる。
「ゴーレム相手でもこれか……バニラ、人型の相手なら負けなしなんじゃ……」
縦横無尽に動きまわり、確実にドラゴンゴーレムを葬り去る姿にうすら寒いものを感じながら、アリッサも武器を宝物庫から展開してアザムの援護に回る。
空中から槍を持って襲ってくるガーゴイルのようなゴーレムは、全てリリスとマーカスが撃ち落としており、マーカスもいつの間にか強くなっていたようだ。
リリスは言わずもがな四天王として申し分のない実力を持っており、複数の魔法を同時に操る上級魔法『デュアルマジック』を使用し、それぞれの属性魔法を使い分けて次々とゴーレムを倒していく。
「アザムくん、先に言っておくけど、恐らくマキナドラゴンに有効打を持つのはオレとアザムくんか、魔法次第だけどリリスだけになると思う」
「そいつはどういうことだ?」
ゴーレムを倒しながらアリッサはアザムに話かける。
「あいつは電磁障壁というアザムくんと似た障壁を持っているんだ。その障壁の強度がバカみたいに高くて、結界破壊武器を持つオレと竜闘気を使えるようになったアザムくんしか攻撃が通らないと思う」
「なるほどな。正直俺の竜闘気はお世辞にも実戦レベルじゃねえと思うんだが、そこんところは大丈夫なのか?」
「アザムくんなら大丈夫だと信じてる」
「へっ!やってやらあ!」
今も口を開けて襲ってくる巨大なドラゴンゴーレムを一撃で粉砕し、小型のゴーレムもブレスで焼き払う。アザムは、強い。それをアリッサは信じた。決して弱くはないと。
現在のアリッサ達のクラスレベルは『マスターコレクター67』。アザムは『ウィンドドラゴン89』。バニラは『ハイシーク70』。リリスは『クィーンサキュバス55』。マーカスは『デュアルホーン・アぺス55』となっている。
装備もこの日のためにアリッサとバニラが手掛けたものとなっており、ほぼ全員がミスリル以上アダマンタイト以下の防具を身に着けている。
しかし、アリッサはアスガルドと魂まで融合してしまった弊害か、鎧を身に着けることが出来なくなっており、貰った修道服をフル改造してエンチャントを施したモノを装備している。
普通の鎧は装備できない。しかし、アスガルドの呪われた防具は装備できるようで、以前オルバルトから貰ったアスガルドの胴鎧をインドラの協力のもと、呪いの除去に成功しており、今はそれを下に着込んでいる。
いつかもう少しましなエンチャントをつけたいと思っているのだが、なかなか合ったものが見つからず、今は製作者不明のこの鎧をそのまま身に着けている。
「アリッサ!アンタの武器でゴーレムが出てくる入口を塞げないの!?このままじゃジリ貧よ!」
「っ!わかった!」
負けはしないが、無尽蔵とも思える数のゴーレムを破壊し続けるアリッサ達にリリスが機転を利かせる。
すぐ彼女の言葉の意味を理解したアリッサは、アダマンタイト製の武器を今もゴーレムが出てくる穴へ押し込むように投擲する。すると詰まりを起こした穴は、システムエラーを引き起こし、フロア内の電子ランプは赤く光って回転を始める。
「姉御!」
「マキナドラゴンが動く!皆!電撃耐性のアクセサリーは身につけたか!?」
「もちろんだぜ!」
「はい!しっかりと!」
「当たり前よ。こんな最上級装備、帰ったら皆に自慢するんだから!」
アリッサは皆に電撃耐性効果のある装備を作るためにオーディアスへ帰ったのだ。
素材としては、サンダーバードの羽が用いられており、皆の首には雷属性ダメージを30%カットする首飾りが下げられている。
「オッケー」
ここまでは順調だとアリッサは、回復ポーションを飲みながら脳をフル回転させる。
マキナドラゴンの行動パターンはおおよそ頭に入っているが、如何せんこれはゲームでは無い。何が起きてもおかしくはないと再び自分へ言い聞かせ、マキナドラゴンの起動と同時に全力の初撃を叩き込むべく、月光剣へ魔力を込める。
「リリス」
「分かったわ」
そこへリリスがアリッサへ攻撃バフをかけていく。
『侵入者への警戒レベルを最大まで引き上げます』
無機質な機械音声が響き、それと同時にマキナドラゴンを拘束していた機器が外れ、マキナドラゴンの瞳が赤く光る。
『管理者代行権限によりマキナドラゴン―――――起動します』
「ゴオオオオオオオオオオ!!!!」
金属が擦れるような咆哮と共にマキナドラゴンは遂に動き出す。
背中の巨大な車輪が回り始め、マキナドラゴンの背後にある巨大モニターが30分というカウンドダウンを刻み始めた。
「アルビオン!!」
アリッサの呼び声に応えた月光剣アルビオンは、薄紫色の光を纏う。
電磁障壁があることを知っているアリッサは、月光刃を放つ前にありったけの結界破壊武器を投擲し、マキナドラゴンの障壁を破壊にかかる。
「すっご...!!これがアリッサの武器たちなの!?一つひとつ伝説級の武器じゃない!!」
とめどなく放出される幾万の武器達がマキナドラゴンへ衝突し、マキナドラゴンは障壁を前方に展開するが、あまりの破壊力に防御の姿勢のまま1歩、2歩と後ろへ下がっていく。
「っ!アザムくん!」
「任せなァ!!リリス!!強化魔法を寄越せ!」
「め、命令しないで!!」
「リリス!態勢を崩す!アザムくんにバフをかけてくれ!」
「もう!人使いが荒い!!」
本来ならばプレイヤー数人がかりで破壊する障壁を1人で突破しようとしているアリッサは、アザムにマキナドラゴンの態勢を崩すよう指示を出す。
「バニラ!マーカス!この初撃が終わり次第マキナドラゴンは、ビット...宙に浮かぶ鉄の塊を出してくる!そいつを破壊してくれ!」
「おまかせを!」
「―――――っ!」
そしてアリッサの武器に気を取られたマキナドラゴンの足元へアザムが、フルチャージした竜闘気の拳を電磁障壁へ叩き込んだ。
水面を殴ったような波紋が浮かぶと、次の瞬間凄まじい電流が辺りへ放電してマキナドラゴンを守っていた障壁が消え去る。
「姉御!!」
「っ!!喰らっとけ!!!クソッタレがアアア!!!」
極大まで輝きを増し、およそ10mまで刃渡りが伸びた月光剣が振り下ろされた。
態勢が崩され、尻もちをついた状態のマキナドラゴンは咄嗟に両翼を前に展開して真竜のオーラを纏っ一撃を防ぎにかかるが、ミスリル合金では完全に防ぐことは出来ず、アリッサの渾身の一撃は見事マキナドラゴンの飛翔の翼を斬り落とすことに成功する。
『損耗率30%――――サンダービットを展開します』
「よし!予定通り体力の30%を削りきった!」
「ナイス一撃だ!!姉御まだ行けるか?」
「ご、ごめん。魔力がすっからかんになっちまったから、一旦オレは下がる。リリスと一緒に前線を維持してくれ」
喜びもつかの間、アリッサはふらふらと倒れそうになるがバニラに支えられ、リリスと入れ替わるように下がっていく。
下がりながら武器たちの確認をしていくが、投擲した結界破壊武器の4割が修復に入っており、全力の武器投擲でようやく破壊できた障壁を再度展開されたらいよいよ堕狼化と武具解放を切らなければならないだろう。
「ここで決めきれないとやばいけど……武器の消耗が激しいな……―――近接じゃなくて遠距離武器も出すか…?」
バニラに渡されたポーションを飲み、精神力とMPが回復していくのを感じる。
このポーションは、ミドラがくれた最高級ポーションで、なんでも遅れたお詫びらしい。
1本で数百万するポーションらしいのだが、ミドラが豪快に笑って気にするなと言っていたので、全員何も考えずポーションを飲んでいた。
座って休みながらもアリッサは、弓を無数に展開して覚えてから一度も使ったことがない『一斉射撃』を発動する。
もちろんただの矢ではなく、アリッサが魔力を込めて作った鋼の矢だ。
アリッサの意志を反映し、空中へ浮かぶ神々しい弓達が矢をつがえる。
「いけ!!」
弓の全てが『マグナムショット』の上級スキル『パラディオンショット』を放った。
アザムに稲妻の爪を振るっていたマキナドラゴンへ矢が一斉に刺さり、その衝撃でマキナドラゴンは壁へ衝突する。大したダメージは入っていないようだが、態勢を大きく崩すことには成功したようで、アザムとリリスがすかさず追撃を仕掛ける。
『―――――――――ッ!!!!』
マキナドラゴンは、追撃を仕掛けるアザムとリリスを撃ち落とすように肩へ取り付けられたミサイル――――『ライトニングミサイル』がミサイルポッドから発射するが、アザムがウィンドドラゴンの固有スキル『ウィンドカーテン』で飛び道具をあらぬ方向へ飛ばし、完全に無効化する。
「アンタのそれ便利ね。魔法にも効くの?」
「飛び道具限定だな。効くか分からんかったが、試してよかった」
「アンタそういうのはアリッサに聞いておきなさいよ。後ろでサポートするあたしの身になってみなさい」
マキナドラゴンはゆっくりと立ち上がりながら、足に格納された2本の鉄の棒を取り出す。
『損耗率40%突破。ライトニングエスパーダの使用を開始します』
アリッサが以前牢屋に閉じ込められていた時に使った武器。雷属性でも上位に位置する大剣『ライトニングエスパーダ』を2本取り出したマキナドラゴンは巨大な剣を構える。
「こっから無茶苦茶な攻撃が来るから、リリスは離れながら戦うように。アザムくんもあれを受けようとは思っちゃダメだ」
「あんなの受けたら焦げちゃうわ」
「弱点の攻撃をわざわざ受けようとは思わねえよ」
「バニラ!マーカス!ビット処理しながら大変だと思うが、あの剣の攻撃範囲はハッキリ言って出鱈目だから気をつけろ!あと少し削ったらビットが出てこなくなるはずだから、それまで頑張ってくれ!」
「分かりました!マーカスさんのサポートは任せてください!」
馬体でうまく避けるように、としか言えない自分が憎らしいが、彼は思いのほか戦えていた。俊敏に動き回るレーザービット相手にしっかりと魔法を当てつつ接近してきたブレード型のビットは蹴りで破壊し、器用に立ち回っている。
一体誰が彼を鍛えたのかアリッサは分からないが、実はオルバルトや新垣達と一緒にいた時にそれなりの特訓を積んだマーカスは、上位モンスターに入り込むくらい強くなっていたのだ。
元のポテンシャルが高かった彼は、人間とパーティーを組み、しっかりとした連携を学んだ彼は後方支援を任せられるほど成長していた。
「なッ!?もう打つのか!?皆!!ライトニングインパクトが来るぞ!3、2、1!!」
前線へ復帰したアリッサの言葉に全員が反応した。ビット処理していたバニラとマーカスもマキナドラゴンの姿を捉え、上段に構えた剣が振り下ろされた瞬間、全員が飛んだ。
轟音と共に紫電があたりへ散った。視界が紫一色に染まり、あまりの電圧に金属の床が熱を帯びて赤熱を発する。
自身の配下であるビットも巻き込む一撃をなんとか掻い潜ったアリッサ達は、着地すると同時に攻撃を始める。リリスが先に動いた。ライトニングインパクトの反動からまだ動けないマキナドラゴンへ炎属性の上級魔法『フレア』を唱え、小さな球体が浮かぶと大爆発を起こす。
「なにもあいつを完全に倒そうと思わなくていい!巫女が封じ込められている腹を狙うぞ!」
「おう!!」
爆風にまぎれ、アリッサとアザムが肉薄する。近づけさせまいと新たに出てきたビットが2人へ迫るが、バニラの投げナイフとマーカスの魔法がそれを撃ち落とす。
『オオオオオ――――!!』
「ふッ!!!」
レーダーで捕捉したマキナドラゴンが左手に持ったライトニングエスパーダを振り払ってくる。それをアザムが竜闘気を練った拳で流れるように迎えうち、剣を握る手首へ拳を打ち付けてコントロールを一瞬失った左手は、打ち上げられた衝撃でそのままアリッサとアザムの頭上を過ぎていく。
「へえ」
アザムの集中が極限まで研ぎ澄まされているのを感じ、アリッサは感嘆の声を一つ漏らしてから、遂にマキナドラゴンの懐へ潜り込む。
「――――アスガルド!!!」
一瞬で堕狼化したアリッサは、勝負の分かれ目はここだと決める。竜特効を持つアダマンタイト製の武器を周りに展開し、自身の手にあるアルビオンに魔力を込める。
迫るマキナドラゴンの右手の剣をアザムとリリスが抑え、がら空きになった腹部へ持てる力のありったけを叩きこむ。
「武具解放!!アルビオン!!オレに力を貸してくれ!!」
呼び出されたアルビオンは、目の前のマキナドラゴンへ必殺のドラゴンブレスを放った。
アルビオンのブレスは放射型のブレスではなく、魔力を体内で圧縮し、それを塊として放つ―――言わば隕石のようなブレスなのである。つまり、近くにいるアザムとリリスと言えば――――
「これが真竜様のドラゴンブレスか……ッ!!!」
「うわわわ?!あたし達巻き込まれるって!!」
右手を2人で受け止めたはいいものの、予定にない堕狼化にリリスは混乱し、慌ててアザムを引っ張ってブレスの影響範囲から離脱する。
隕石の衝突のような凄まじい爆発を起こし、アリッサを除く全員が後方へ下がり、リリスは魔法障壁を展開する。研究所が激しく揺れ、瓦礫が落ちてくるが、アリッサはアルビオンが作ってくれた最大の隙を逃さず、露出した腹部へ剣を投擲する。
「壊れろおおおおお!!!」
レベル120超えの筋力ステータスと武器によるごり押しにより、巫女を守る最後の障壁が壊れ、パキンという薄いガラスがひび割れる音ともに遂にアリッサは巫女を救い出すことに成功した。
『機能――――緊急停止――――します――――……』
エグゼクス・ブレス発動まであと4分。ギリギリだったが、アリッサは何とかやり遂げた。
生まれて初めてお姫様抱っこをしたアリッサは、動かなくなったマキナドラゴンから降りて巫女のバイタルを確認する。
「以上なしっと」
おおよそ20歳程度とみられる女性。ジャバウォックとダンタリオンに弄繰り回されたであろう身体の大半はマキナ技術によって、アンドロイド化されており、彼女は既にマキナの技術なくては生きられない身体になってしまった。
「やりましたね!アリッサさん!!」
「やったな!!姉御!!」
「あんまり女性の裸は見ないものよ」
そこへ勝利を祝うバニラ達が駆け寄り、リリスは自分が羽織っていたローブを巫女へかけてあげた。
「この子がそうなの?」
「ああ、竜人巫女だ。名はリニア・サンダードラゴン。遠い昔、サンダードラゴンの青年と人間が結ばれた時に生まれた子なんだ」
外はねが特徴的な長い金髪と端正な顔立ち。長い間栄養剤だけで生かされてきた身体は不健康なやせ方をしており、このままでは生命にも関わってきそうなほどである。
リニアをアザムへ預けるとアリッサは崩れ落ちる。
「アリッサさん!」
床へ倒れそうになる瞬間にバニラが身体を支え、堕狼化の疲労だから心配するなと声をかける。
「なんとか行けたな」
「姉御的にはやばかったのか?」
「まぁやばかったね。あのままの削り速度だったらエグゼクス・ブレスを打たれて終わりだった」
「だから、倒すんじゃなくて巫女狙いに絞ったのか」
「そういうこと。結構賭けだったけど、救えてよかった」
「あとはミドラ様達ね」
「ああ。インドラ様達がファフニールを倒せるといいが……」
ポーションを飲みながらアリッサは、結界内で戦うインドラ達へ思いを馳せた。
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