第44話 襲撃

アザムの炎によって天へと昇っていく炎を見上げながら、住民達は心にあった気持ちをようやく整理することが出来たと安堵の息を吐くが、まだ終わってはいない。しかし、子供や親しい人を失った者は次第と涙を流し、嗚咽へと変わっていく。それをだれも咎めようとはしなかった。


学生達の背後から聞こえる悲しみの声に年若い彼女らは、それぞれの感情を抱きながら改めて自分たちの世界との違いを実感し、気持ちが沈んでいく。

そんなことを分かってか、彰の肩をアザムが優しく叩き、ナナリーもまたぽつりぽつりと次第に涙を流す優しい彼女らの手をそっと握った。



「アザムさん……僕、ようやくアリッサ先輩が言ったことが分かりました」



零れ落ちそうな涙を服の袖で強引にぬぐい、前を向いて炎を見つめる彰の声をアザムは静かに聞く。



「この世界は本当に命が軽い。僕がいた世界じゃ人一人が死ねば親族が集い、何百万もお金をかけて弔うんです。でも、この世界はこんなにもあっさりと終わってしまうんですね」


「ああ、悲しんでいる暇なんてねえんだ」



アザムが背後に目を向け、それにつられるように彰も向く。すると生き残った村の男達は既に毅然とした態度で立っており、その心の強さに彰は目を見開く。



「バニラが言っていたが、人族の常識だと死者を想うのは年に一度だけらしいな。その日だけはどんなに戦争している国でも停戦し、鎮魂の歌を奏でるそうだ」



だから、とアザムは続ける。



「その日まで悲しみは胸にしまい、今は前を向いて生きましょうっていうタナトス神の教えらしい」


「宗教ですか」


「お前らの国にあるような偶像崇拝みてえなもんじゃねえぞ?まじもんの神様の教えだからな」


「……わかりますよ。ここに転移したときに神様っぽい人と会いましたから」


「マジかよ……誰に会ったんだ?」


「えっと……金髪のめっちゃマッチョなおじいさんに会いました」


「その人は………最高神ソル様だな。すげえな、この世界で最高神の顔を見たのは、恐らく真竜様だけのはずだ。まぁ宗教関係はかなり複雑だから、もしこの先聖王国に寄る用事があった場合は宗派を答えるな。そして最高神と会ったことも隠せ。どうせ争いの火種にしかならん」



里で見た書物の記憶をたどり導き出された答えにアザムは驚き、この世界で最も性根が腐っていると思われる聖王国への注意を促した。




そして炎が全てを焼き尽くし、骨だけとなった遺体から村人たちは労わるように骨を一つの棺にまとめていく。



「アザムさん、ありがとうございました。無事あやつらも迷うことなくタナトス神の下へ旅立ったことでしょう」


「少しでも助けになれたのなら幸いだ。だが、本番はここからだぞ」


「ええ、分かっておりますとも」



儀式のすべてが終わったことを伝えに来た村長にアザムは釘をさす。そう、繰り返すがまだ終わっていないのだ。

サベージ・サーペンターを討伐しない限りこの悲しみは連鎖することをアザムは指し示す。



「アザムさん、私らは手筈通り一か所に固まっていればいいんですね?」


「ああ、その間ナナリーが村長の家に結界を張る」



夜にこそ本領を発揮するサキュバス族のナナリーは、一足先に村の警護に当たっており、サベージ・サーペンターの奇襲に備えている。

そしてナナリーはただのサキュバス族ではなく、両親共に前サキュバスクィーンの直属部隊として激動の時代を生き抜いた武闘派の貴族である。したがって幼い頃からスパルタ教育で育ったナナリーは魔力操作を得意とし、その資質は同年代のサキュバスの中ではトップに君臨している。伊達に我儘なあのリリスと共に育ってきたわけではないのである。


そんなナナリーの形成する結界は並みのモンスターでは到底破れるものではなく、その完成っぷりにアザムも驚くほどで、試しに軽く殴ってみたが、とても良い強度をしていた。



「――――今夜襲ってくるか分からねえが、火をあげたんだ。偵察くらいはしてくると思う」



村長や住民が避難を終え、広場にはアザム、ナナリー、そして学生4人だけが残っている。既に辺りは暗闇に包まれており、生き物一つ声がしない世界に学生たちは確かな不気味さを感じていた。



「相手は残忍にして狡猾。とても知恵が回ると聞いています」


「サーペントテイルなら俺も何度か狩ったことがあるが、サベージ・サーペンターは初めてだ。それも相手にとって有利な夜。油断しねえよう気張っていくぞ」


「んじゃ皆ここはひとつ円陣を組もうよ!なんかびびってばっかっての嫌だし、この村の人のためにもやってやろうじゃん!」


「お、彩海なんか勇者っぽいじゃん」


「茶化さない。ほら、莉々やるよ。わたしもなんかこの村を見て腹立ったし」


「よ、よーし!僕だってやるぞー!」


「か、肩を組むのか?これが姉御が言っていた奴か!」


「ほら、ナナリーさんも」


「あ、彰さま…!わたくしはこういうのは…」


「固いことは言わないでやりましょう!」



そして彩海の一言で部活のように円陣を組むと、彩海が目を彰に配らせ、意味を理解した彰は、夜の森に響き渡るような声で剣道の部活さながらの声を張る。



「よ、よし!サベージ・サーペンター討伐!やるぞーーー!!!!」


『おおおおーーー!!』


「お、おー……!」



彩海、莉々、つぐみは言わずもがな、事前にこういうのがあることをアリッサから聞いていたアザムは見事に合わせたが、大声を出すことは恥ずかしいものだと思っているナナリーは、顔を真っ赤にしながら小さく声を出すのであった。










それから2時間後。夜の警備にあたるナナリーはサキュバス族であることを生かし、夜目を効かせながら一緒にいる彰へ話しかける。



「なんか、こういうのいいですね」



気合を入れ、各々が武器を握る中ナナリーは彰に話しかけた。



「どういうことですか?」


「円陣というのですか?みんなで肩を組んで声を出す。わたくしの人生でこういった経験はなく、とても新鮮でした」


「僕らの世界ではよく皆の気持ちをまとめる時にやるんですよ。あのソードクラスにあるウォークライと一緒ですね。声を出すことで気持ちを昂らせると言いますか」


「ええ、そうですね。ステータスに一切影響はないですが、気持ちが少し晴れやかになりました」



そんな会話をしているとナナリーが設置した罠に何者かが引っかかるのを察知し、ナナリーは飛び立つ。



「彰さま!9時の方から!!」


「分かりました!!」



彰はインベントリから鐘の取り出すと、激しく打ち付けて9回音を鳴らす。それは事前に決めていた合図であり、音を鳴らした回数でどの方角から敵がやってくるのか皆に知らせる。


それと同時にナナリーは右手を天へ向けると拳大の光が生まれ、光はやがて天へ打ち上げられる。



「グローリーライト」



静かに紡がれた魔法は村全体を照らしだすほどの光量で、屋根で待機していた彩海が遂に捉えた討伐対象を見て絶句する。



「き、聞いてたサイズよりでかくない!?」


「な、なにあれー!!」



つぐみと莉々も彩海が立つ屋根に上ると彼女が見つめる先にいるサベージ・サーペンターを見て声をあげる。


その大蛇は忌々しそうに彼女らを睨みつけていた。

おおよそ15mはあろう巨体。そして身体はまるで鋼を纏ったかのように鈍く光っている。そしてひと際目立つのは彼を彼たらしめる全身に鱗のように生える無数の棘。毒はないとのことだが、あの棘に貫かれれば問答無用で死ぬことは目に見えて分かっており、これから戦う相手に彩海達は若干気後れしていた。


だが、そんな彼女らの不安を吹き飛ばすかのような一陣の風がサベージ・サーペンターを殴り飛ばした。



「オラァ!!!」



光に怯んだサベージ・サーペンターの隙をアザムが逃すはずもなく、肉薄した彼の拳が大蛇の顔面に突き刺さったのだ。

轟音と砂嵐のような砂埃を立たせながらサベージ・サーペンターは来たばかりの森を転がるように滑り、彼は何が自分の身に起きたのか理解できなかった。



「すっご……!」


「マジ半端ねえじゃん……」


「これがAランク冒険者の実力なんだ……!」



莉々、彩海、つぐみの順に目の前で起きた出来事に興奮しながら3人はアザムに加勢すべく大地へ降り立つ。

そこへ遅れてきた彰とナナリーも合流するが、彰はなんだか女子3人よりも興奮気味だ。



「な、なぁ!彩海見たか今の!!」


「見たよ。あれ、どんだけ鍛えたらああなるんだよ」


「だよな!いやー!!アリッサ先輩のパーティーメンバーってやっぱすげえんだな!!うおおおお!!アザムさんに続くぞ!!!」


「あ、彰さま!待ってください!」



若干うざい幼馴染を目の前に彩海は、その様子を見て半笑いを浮かべる。

しかし、彼が見せつけてくれた一撃に興奮している自分がいることも否定出来ず、頬を叩いて気合いを入れ直すと彩海もまた先走った彰に続いた。






村から遠ざけたアザムは、樹木を薙ぎ倒しながら振るわれる尾を片手で軽々と受け止める。

無数に生える棘も彼の竜には刺さらず、むしろ受け止めた際にその衝撃で尾に生えている棘が砕け散っているではないか。



「お、おおおおお!!!」



そこへ大剣を構えた彰が追いつき、空中からブレイバー中級スキル『破断斬り』を構える。


破断斬り―――ブレイバー中級スキルに属すスキルで、相手の防御力30%を無視してダメージに与える単発スキルである。


サベージ・サーペンターは彰の存在に気付き、顔を彼に向けると体中の棘が浮き上がり、彰へ一斉に発射された。



「彰さま!!行ってください!!」


「――――っ!?はい!!」



直後彰の前方に障壁が出現し、彼を襲う棘を完全に防ぎ、彰はそのままサベージ・サーペンターの首へ剣を振り下ろす。



「シャアアアアア!!!」


「なんて硬いんだ!」



斬った場所から僅かな出血が視られるだけで、サベージ・サーペンター本体には大したダメージは通っておらず、着地した彰を狩ろうと牙を向く大蛇にナナリーや莉々とつぐみが魔法を打つことで彼の離脱の隙を作る。


爆発魔法や水魔法と闇魔法が次々とサベージ・サーペンターを襲い、彼はアザムを振り払い、とぐろを巻いて防御の姿勢をとった。



「いい攻撃だったぜ?」


「でも、全然攻撃が通らなかったです」


「あいつはかてえ。だから、魔法を主体で攻めるわけなんだが――――」



サベージ・サーペンターは身体をバネにして空へ飛ぶとそのまま回転し、剣のような尾を振り下ろす。まるで武人のような動きにアザムは笑みを抑えきれず、彼の一撃を受けて立つ。



「おめえ、生まれた時代がちっと遅かったな」



アザムに掴まれることを嫌ったサベージ・サーペンターは、そのまま着陸すると鋭い尻尾を構え、じっとこちらの様子を窺う。

そしてサベージ・サーペンターはここで既にアザム以外自分へ有効打を持っていないと決めつけており、彩海達を無視してアザムへの警戒度を上げる。



「もう少し生まれたのが早かったのなら、災厄認定もされたのだろうが、俺がここに来た以上おめえは終わりだ」



アザムの言葉を挑発と受け取ったサベージ・サーペンターは尾剣を高速で振るう。それは彰の眼ではとても追いきれないほどの斬撃であり、彰はアザムを心配そうに見るが、彼はなんのこともないように斬撃を腕で受け流し、弾かれた尾が地面に激突するたびに大地が揺れ、小さなクレーターを作っていく。


そして再び横薙ぎの尾が振るわれた時、アザムは待っていたとばかりに尾を受け止め、今度こそ逃がさないように尾を掴む。



「今だ!!遠慮は要らねえ!ここで決めろ!!」


「莉々!つぐみ!!いつもの!」


「うん!」


「あいよ!」


「彰さま!」


「分かった!!莉々さん!すぐ僕にエンチャントを!!」


「オッケー!!めっちゃ魔力込めるよ!」



全身が鋼ならばと思い、雷魔法に属す初級魔法『ライトニングボルト』を莉々が唱え、魔法はサベージ・サーペンターの顔面を捉える。

アザムを巻き込む形になるが、一瞬全身が感電し、麻痺を負ったサベージ・サーペンターへ彩海が弓を構える。その彼女の肩につぐみが手を置き、魔力を譲渡していく。



「………っ!!コラプスペイン!!」



彩海の眼前に重なるように10を超える青い魔法陣が展開され、限界まで魔力を込めた矢は、解き放たれるとガラスのような魔法陣を潜り抜けていく。

最後まで潜り抜けた矢は、青い光の鳥となってサベージ・サーペンターへ迫る。


アザムは直撃する寸前に離脱すると、光の鳥は凄まじい爆発を巻き起こす。



「こいつはすげえな。竜のブレスにも劣らない威力をもってやがる」


「彰!まだ死んでない!」



彩海に魔力を譲渡し、地面にへたり込んでいるつぐみの眼がまだ生きているサベージ・サーペンターを捉える。

彼は既に走り出していた。彼が構える大剣にはナナリーの魔力と莉々がエンチャントした雷魔法が合わさっており、魔法に弱いサベージ・サーペンターなら刃が通るのでは?と彼は考えたのだ。


猛然と彰は煙の中を突っ込む。サベージ・サーペンターは強大な魔力を持った何かが接近するのを感じ、がむしゃらに尾を振り回すが、先ほどの武人の太刀筋のような鋭さはなく、気配駄々洩れの攻撃が彰に当たるはずもなく、遂に彰は大蛇へ肉薄した。


接近を許した大蛇は口を広げ、地上にいる彰をかみ殺そうと牙をむき出しにするが、彰はそれを飛んで躱す。



「刺されえええええ!!!」



剣を逆さに持ち、破断斬りを発動させて彰はサベージ・サーペンターのむき出しの脳天目掛けて剣を突き刺した。


次の瞬間、ナナリーと莉々の込められた魔力が剣を通して解放され、サベージ・サーペンターの身体を凄まじい雷撃が駆け巡る。



「グギャアアアアアアア!!!!!!」



サベージ・サーペンターの断末魔が夜の森にこだまし、彰は仕留めた確かな手応えを感じ、ぷすぷすと焼き焦げた大蛇の頭から剣を抜く。



「無理……させちゃったな……」



ナナリーの魔力に耐え切れず、崩壊しかけている剣を彰は鞘にしまう。



「彰やったじゃん!!」



どっと疲れるなか、サベージ・サーペンターから降りると疲れを知らない彩海が彰の背中をばしばし叩く。

彩海はともかく、つぐみも莉々もその場に突っ伏すように倒れており、その2人にナナリーはポーションを飲ませていた。



「アザムさん」


「悪くねえ一撃だった」


「正直1人で倒せましたよね」


「ん?ああ、まぁ……そうだな」



あれだけの攻防をして傷一つ負っていないアザムの姿に彰は、彼が自分に花を持たせてくれたことを知る。



「でも、倒したのはお前らだ。俺はあくまでタンクとしての役目を担ったにすぎねえ」


「ナナリーさんがいなかったら、やばかったかもしれないですけどね」


「死んでるわな。良い勉強になったろ?」


「はい、大変勉強になりました」


「アタシらも真面目にタンク探さないとダメじゃんね」


「でも、アザムさんの後だと物足りなくなりそう」



タンクの重要性に気付いた彩海が考えこむが、彰が冗談を言ったことで皆の緊張が解けていく。

勇者の固有スキル『コラプスペイン』を打ったことで、脱力感に襲われている彩海は深く息を吐く。



「アタシら、勝ったね」


「うん、この村を守れたんだ」


「いや~まじきつかったんだけど。彩海もさ~次依頼受ける時ナナリーさんに相談しなくちゃまずいっしょ」


「それ、本当に言えてる。次こんな依頼受けたら絶交だから」


「ちょ!アタシだって反省してるんだから掘り返すのなしだって!」



ポーションを飲んでじわじわと回復してきた莉々とつぐみが文句を言い始め、朗らかな雰囲気に包まれ始めた瞬間、アザムとナナリーが臨戦態勢をとった。



「お前ら立て!!もう1体いやがるぞ!!」


「皆さんわたくしの周りに来てください!!」


「はっ!?どういうこと!?1体じゃないの!?」



いつでも結界を張れる準備をするナナリーに慌てて学生たちは集まる。アザムはナナリーが学生たちを守るつもりでいるので、今度こそ力を開放して戦うことを決める。



「サベージ・サーペンターじゃねえな?こいつは」



自分の気配を隠そうしない蛇にアザムは予想を立てる。



「ポイズンかもしれません。おかしいと思ったんです。いくらサベージ・サーペンターとは言え、Bランクパーティーが1人を残して壊滅するなんてありえないんです」


「俺もよっぽどつええ個体だと思ったんだが、あいつの棘を見るに若いサベージ・サーペンターだった」



進化したてのサベージ・サーペンター。ナナリーの魔力を込めたとは言え、鋼鉄の剣程度で貫ける鱗。明らかに若い個体だった。

それは進化して間もないサベージ・サーペンターと同時にサーペントテイルとしても若いことを表している。


サーペントテイルは群れない。だが、ごく稀に母親の下を離れない個体が存在するという。



「まさか…!!」



そして子を殺され、怒り狂ったポイズン・サーペンターが樹木を薙ぎ倒しながら飛び出してきた。

サベージとは打って変わって艶やかで滑らかな緑色の鱗を持ち、エリマキトカゲのような顔を持つ大蛇。

ポイズン・サーペンターは有無を言わさず、すぐさま攻撃態勢に入る。まずい、とアザムは舌打ちをする。ウィンドカーテンを展開すればナナリーと学生たちを毒霧から守れるが、この大蛇は霧状のブレスと毒液を吐く。この毒液がとても厄介で、毒液が付着した場所から数メートルは常に毒のガスが発生し、近寄れなくなるのだ。


この戦法が人間に通じることをよく知っているポイズン・サーペンターは、毒液をまき散らしながら戦うのだ。

サベージが常に己が有利な状況で戦うのを選ぶのならば、この毒蛇は常に自分に有利な状況を作り出す蛇なのだ。サーペントテイルが進化したサーペンターがAランク級のモンスターに指定されているのはこういった理由からなのだ。


アザムが今も眼前でブレスを吐こうとしているポイズン・サーペンターの対処に迷っている瞬間、毒蛇の首が滑り落ちた。



「え?」



それは月光の煌き。美しい薄紫色の斬撃の刃は歴戦のポイズン・サーペンターの首を一撃で切り落とし、彼女は自身の身に何が起きたのか分からないまま絶命した。



「いよっと。バニラー!これで終わりか!?」


「はい!その個体で終わりだと思います!」


「姉御!?と、バニラか!?」


「あれ、アザムくんじゃん。なにしてんの?こんなところで」



月夜に輝く『月光剣アルビオン』を装備したアリッサは、アルビオンの効果によって鮮明に見える視界で驚くアザムに首を傾げるのであった。


























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