第40話 和解

「でさ、前魔王様と将軍のジーノ様も来たいっていうから、マキナ遺跡に行くの少し待ってくれない?」



娼館の出来事から翌日、マキナ遺跡に行くにあたって娼館の雑務やら本来の四天王としての仕事をこなして絶賛修羅場のリリスは、顔に酷いクマを作りながら孤児院を訪ねてきた。


今も仕事休憩という名の下遊びに来て、アリッサとバニラが焼いたクッキーを貪っている。

自分のお菓子を、というわけではないが、目の前でバクバクお茶請けのクッキーを食われて若干不機嫌になっているインドラを宥めつつアリッサは尋ねる。



「へえ、あのミドラと魔族最強の剣士が来るのか。そいつは心強いが、どうしてまた急に?」


「インドラ様とアンタの前だからぶっちゃけるけど、あたしら魔族もマキナ遺跡に関わりたいんだよね」



と、そこでインドラの鋭い眼光を受けてリリスは慌てて補足説明をする。



「あ、えとね!もちろん発見者であるアンタの物になるし、そこで何をどう作るかはアンタ次第だから!あたしらはあくまでアンタがもたらしてくれる副産物に興味があるっていうか」


「あ~例えばインドラ様に作ってあげるお菓子の器具とかってこと?あくまで政治力とか国家としての軍事強化は考えていないってこと?」


「うん、ディスター様はアンタが目指す未来が気になるらしいよ。今回のマキナ遺跡探索については政治的意図はないってことは理解してほしい」


「まぁオレの未来はともかく、そちらの魔王様の考えは理解した。で、ミドラ様とジーノ様はどうして?2人とも魔族最高戦力なんじゃ?」


「ミドラ様とジーノ様は、インドラ様の補佐に回るみたい」


「ファフニールは強敵だからなぁ……インドラ様はそれでいいですか?」


「好きにするがよい。ただ、童とファフニールが戦いを始めたらどうなるか知らんぞ。それは承知しているのか?」


「はい。お二人ともむしろファフニールとの戦いを楽しみにしていらっしゃるというか……」


「さすが生粋のバトルジャンキーだな。隠居しても力は相変わらずか」


「うん、退屈だから力を持て余しているんだってさ」



今でこそ魔族領は落ち着いているが、ミドラとジーノの時代は激動の時代でもあり、それはもう来る日も来る日もちぎっては投げの繰り返しだったらしい。そんな世界を生き抜き、魔族を統一したミドラの本質は好戦的なのだ。



「あやつらなら足手まといにはならんだろうが……童としてはお主らマキナドラゴン組の方が気になるんだがな」


「インドラ様の意見はごもっとも。正直分が悪いと言わざるを得ないのは事実です。アザムくん一人でも国が亡びるレベルなのにマキナドラゴンはホワイトやブラックの族長クラス。人類最強の聖剣使いを呼んでも話にならんでしょうね」


「お主が童達の剣を開放すれば話は違ってきそうだが」


「ええ、解放すれば多分勝てると思います。ただ、その解放条件としてレベルが足らないんですよね」


「なんぼだ?」


「今オレのレベルが60なので、あと60レベル足らないです。ああ、でもインドラ様やリヴァイアサンとかの始祖竜の剣は180レベルにならないと使えないので、あくまで真竜でも下位のものです」


「ふむ……それは我が里のハルモニウムを用いたモノだからだろう?アダマンタイト製ならどうだ?」


「それなら―――――」



インドラと会話を続けるアリッサの横で話をじっと聞くリリスとバニラは、度々飛んでくるパワーワードに困惑していた。



「もう色々と驚かないつもりだったけど、あいつ本当にインドラ様達の武器が使えるのね……」


「……一度見せて貰ったことがあったのですが、どの武器も神々しく見惚れるほどの神剣でございました」


「それを確か飛ばすんだっけ?」


「はい、アリッサ様はそれでかのディケダインを旦那様と討ったのです。アザムさんによれば嵐の海域でも真竜ケツァルコアトルに神剣で立ち向かったとか」


「ほんと規格外の存在ね……それにしてもその話、何度聞いても信じられないわ」


「真竜ケツァルコアトルの話ですか?」


「ええ、あたしも魔族領と連絡を取って母上から連絡を受けたわ。なんでも真竜ケツァルコアトルが狂気に陥ったとか」


「私もアザムさんから話を聞いたので、嘘ではないと思うのですが……世界はどうなってしまうのでしょうか」


「各国でも黒い霧のようなものが発生したと報告がぽつぽつとだけど上がってきているわ。そしてそれに呑まれた者は漏れなく狂うとか」


「もしインドラ様が吞まれてしまってはこの世界が……」


「ちょっとやばいかもね……」



目の前で相変わらず難しそうな顔でアリッサと打ち合わせをするインドラを2人は、静かに見守った。



「一度その現象について検証すべきだろう」


「え?そのアスガルドになる奴ですか?」


「それに決まっているだろう。その状態ならば聖剣やら魔剣やら使えるのだろう?」


「アザムくんがそう言っていましたね。でも、オレの意識がなかったそうで、リヴァイアサンが来なかったらやばかったとか」



少し目を離した間にどうやらアリッサが嵐の海域にて発現したアスガルドの力を試すことになったらしい。

立ち上がった2人に自然とリリスとバニラがついていき、外を出ると子供たちと遊んでいたアザムとも合流する。

気が利くバニラはそこでそっと離れ、院長のミゲルに少しここを離れる旨を伝え、またインドラの怒りを買って気を失っている貴族のパステルとおつきの騎士2人を任せて再び主の下に戻った。



「別に皆ついてくる必要はないんだぞ?」


「いえ、お供させてください」


「面白そうだからついていくわ」



と、いつの間にかアリッサとインドラの実験に自然と全員がついていくことになり、アリッサはウィンドドラゴンの里へ何回かに分けてテレポートした。








「へえ、ここがウィンドドラゴンの里なのね。空気が澄んでていい気持ち」



ウィンドドラゴンの里に来たのは、もちろんアリッサの実験もあるが、インドラが家具を修理してくれた彼らを労うためでもあった。

そこでまず族長の家へ向かうことになり、最初こそ多数のドラゴンに囲まれて震えていたリリスだったが、皆が落ち着いているのを見て己を見つめなおし、族長の家に着く頃には興味津々で里を見ていた。



「ここが族長イレラの家だ。先に俺が挨拶をしてくる」



既にここへ来る前に明らかに圧倒的な存在感を放っているインドラの姿を見て、里のドラゴン達は自然と膝を地面について頭をさげており、中には彼女の姿を見破った者は感動のあまり歓喜の涙を流していた。


そしておよそ1分も経たず、アリッサ達は中へ通された。アポなしで来たとは思えないほどウィンドドラゴンの里の巫女やお世話役の竜人達もきっちりと端に並んで頭をさげており、そこへアリッサ達は進む。



「急な来訪への対応、感謝する。楽にしてよいぞ」



インドラは一歩前に出ると頭をさげるイレラ含む重鎮達への感謝と巫女や竜人達への労いを言葉を発した。

先に頭を上げたイレラに続き、続々と他のドラゴン達が頭を上げ、そして生唾を呑んだ。そう、インドラの姿に。

その者は圧倒的な力の差を感じ。ある者は竜族の長の高貴なオーラに。

前者は主にドラゴン達であり、後者は戦いの心得をあまり持たない巫女や竜人達で、この里に3人しかいない巫女たちは、憧れの存在を見たかのようにうっとりとしており、イレラの鋭い眼光を受けて慌てて姿勢を正した。



「此度の件、童の戯言に付き合わせてすまなかったな。お前たちは良いものを作ってくれた。我が母に代わって感謝する」


「かの尊きインドラ様の命とあれば、我らウィンドドラゴン一同喜んでハンマーを振りましょうぞ」


「お主は……そうか、クルーガーか」


「はっ!」


「童の寝具はお主が手掛けたときいた」


「魂を込めて作らせていただきました」


「良い働きだった」



その言葉にアーキテクトのクラスを冠するクルーガーが歓喜に身を震わせ、静かに瞑目した。



「インドラ様、今日はいかがなさいましたか?」



その後、軽い挨拶を済ませて本題に移ることになった。ウィンドドラゴンの里で作られた美味しいお茶を飲みつつ、アリッサがお土産で持ってきたクッキーを振る舞う。



「童ではなく、こやつがここに用があってな」


「イレラさん、どこか暴れても大丈夫な場所ってありますかね?」


「ふむ、であれば裏山の広場を使うとよろしいでしょう」


「あ~オレ達が最初に来た時に飛ばされたあの広場か」


「苦い思い出だぜ」



そう、リーシアと共にウィンドドラゴンの里を訪れた時に飛ばされたあの広場である。

あそこはウィンドドラゴン達の修練所になっているそうで、アザムもあそこで腕を磨いたらしい。


して、アザムに案内されてやってきたのは、ただ森をそのままくり抜いたかのようなただっ広い場所。

そして皆に見守れながらアリッサは内に潜むアスガルドに話しかけるように目を閉じた。傍にはインドラが控えており、暴走してもいいように彼女の絹のように白い手はアリッサの右肩に添えられている。




アリッサの意識が沈んでいく。暗闇を抜け、やがて景色が変わりいつもの水中庭園へとやってくる。

静かな水中に漂う色鮮やかな魚たち。目を開けるとそこには優雅にお茶を嗜むエウロとメイドのリヴァイアサンがおり、こちらに気付いたエウロが笑顔を見せて手を振ってきた。



「やあ、久しぶりだね」


「あれ、アスガルドに話しかけるつもりだったんだが」



勝手知ったる家のように椅子へ腰かけ、そこへリヴァイアサンが熟練のメイドのように紅茶を淹れてくれた。



「ま、その前に僕と話をしようよ」


「別にいいけど。で、なんだ?」


「一つ君に報告しなくちゃいけないことがあってね。僕も驚いたんだけど、君の妹さんがこの世界に来てしまった」


「は?え?なんて?」


「落ち着いて聞いてね。これは僕や神々も予想外の出来事だったんだ。既に勇者召喚は完了し、こちらへ通じるゲートは閉じた。無論君が通ってきたゲートもね。でも、君の親族には適応されず、家族という触媒をもとに来れてしまったんだ」


「なんで……唯が……え?唯は大丈夫なのか?ここにいないってことはカーディナ大陸に降りているってことだろ!?」



勢いよく立ち上がり、エウロに詰め寄らんとするとリヴァイアサンがアリッサの肩を掴んだ。



「主は落ち着けと言った。貴様の気持ちも分かるが、まずは冷静になれ」


「………わかった」


「君の妹さんを担当したのはモルペウスとフォルトゥナだ。2人とも唯さんが戦える力を権限に逸脱しない範囲で授けたよ」


「いや、でも、あいつは今まで人を傷つけたことがないほど優しい子なんだ……そんな武器を持って戦えるはずが……」


「うん、だから唯さんの代わりに戦う者がいてね。唯さんはネクロマンサーとは似て非なる存在『ネクロマンステイマー』として旅立ったよ」


「固有クラスか。名前から大体どういう能力か想像できるが、テイマーなのか……」


「死んだ魂を一方的に借りるネクロマンサーとは違って、魂との繋がりをより強固に、信頼関係を築くことで死者の力を全盛期と変わらずに行使できるクラスだね」


「なるほどな。死んだ生物限定のテイマーってところか。しかし、テイムするまで一人だろ?大丈夫なのか?」


「唯さんがこちらに転生してきた時に一緒に来た者がいてね。君もよく知っている子だよ」


「誰だ?なんか守護霊的な感じなんだろうが」


「そう、死んだ後も唯さんをずっと守っていた柴犬のユウタだ」


「ユウタ!?え?あいつずっと唯にくっついていたのか!?あっはっは!そうか、そうか!なら、唯も心細くないわな」



子供の頃から我が家の番犬として君臨していたユウタが死後もずっと唯を守っていたと知ってアリッサの瞳から一筋の涙が零れる。



「で、唯はどこに降り立ったんだ?」


「唯さんはアバター作成時に銀狐になったから、その繋がりと運命神フォルトゥナの託宣を受けて仙人の谷に降り立ったよ」


「そいつはまた遠くに行ったな。なら、オレと会うにはまだ先か」


「彼女自身も強くなってから君と会うと言ってたよ」


「会うのが楽しみになってきたな。で、仙人の谷ってことは妖狐族か……あそこは長年銀狐や金狐が生まれていない。あんまり政に巻き込まれないといいが」


「フォルトゥナが大丈夫と言ったんだ。僕らはそれを信じるしかないよ」


「ものほんの神様が言うんだから大丈夫なんだろうが……うまく奏や蒼井や雛と会えばいいけどなぁ……あいつら妖狐族の中で一番柔軟な考えをしているし……」


「確かにそこらへんの妖狐族と出会えばいいけどねぇ……」


「信じるしかないか。おい、唯が危なくなったら手助けしろよ?」


「それはもちろんさ。一応唯さんの動向はミラージュJrが見ているはずだから、大丈夫だと思うけど」


「へえ、境界竜がか。あいつも忙しいんじゃないの?」


「まぁまぁ忙しいよね。それにミラージュJrったら唯さんにバハムートの卵を預けちゃってさ~結構僕らの中でも問題になっているんだよね」


「な、なんだって!?お、おい!どうしてそんな核兵器みたいなもんを渡したんだ!?」


「ぼ、僕だって知らないよ!ミラージュJrに言ってもバハムートがそれを望んだの一点張りだし、卵を回収しようとも担当のタナトスが放っておけって言うし!」


「まじか……それはオレのゲーム知識でもないぞ……まさか真竜の卵を渡すイベントがあったなんて……――――フォルトゥナ神は何も言っていないのか?」


「何も。むしろ唯さんの助けになると言っているんだ」


「ええ……過去一度も改心したことがないあのバハムートが?」


「君の知識だとバハムートはそうなんだね……」



すっかり冷めてしまった紅茶を飲んで一息つくと、アリッサは頭の中を少し整理した。



「そもそも真竜が生まれて成体となるにはどれくらいかかるんだ?」


「1000年は必要だ。我ら始祖竜ともなれば最悪1万年は必要かもしれないが」



と、間髪入れずにリヴァイアサンが答えた。



「んじゃ唯が死ぬまでにバハムートが悪さをするってことはないか」


「恐らく大丈夫だと思うよ。よっぽど彼が何かしようと思わなければね」


「そいつが一番のネックなんだけどなぁ……バハムートの存在に気付いたファフニールやらジャバウォックやら各地に散らばった古代竜が一堂に集わなければいいが」


「流石に集まるようなことがあれば真竜に出て貰わなければならないかもね」


「ああ、あいつらが集まるとろくなことにならないからな」



そこで会話に区切りがつくとネウロが手を叩いた。



「ま、可能性の話をしても仕方ない。フォルトゥナが大丈夫だと言っているし、今は見守ろうと思う。アリッサ君もそれでいいね?」


「分かった」


「よし、んじゃ君の方を片付けないといけないね」



そして次にネウロが指を鳴らすと巨大な鉄の檻が現れた。中には銀狼アスガルドが眠っており、退屈そうに欠伸をしていた。



「お~い!起きろ~!」



ネウロが呼び掛けても反応せず、不貞腐れているアスガルドにリヴァイアサンが耳を掴むと乱暴に引っ張った。



『いででで!!!何をするか!!!』


「主の声に反応しないお前が悪い」



6m近い狼が情けなく叫び、抗議するため威嚇するが、相手はあの真竜。早々に諦めて顔をこちらに向けてくる。



『で、なんの用だ?人間』


「アスガルド、君の力を貸してほしい」


『力だと?』


「嵐の海域で力を貸してくれたそうじゃないか」


『ああ、あれか。あれは力を貸さねば貴様も我も死んでいたからなぁ……』


「また力を貸してくれないか?」


『なぜだ?何故貴様に力を貸さねばならぬのだ?』



こちらを嘲笑うかのような表情を浮かべるアスガルドにアリッサは少し対応を間違ったと考えを改める。



「お前、少し勘違いしていないか?オレはその気になればお前から一方的に力を搾取できる立場にいるんだぞ?」


『神を盾に使うか。つまらぬ奴に憑りついてしまったものだ』



しかし、打って変わってアスガルドの反応は冷ややかなものだった。別にそれでも構わないと言うように。



「不満か」


『ああ、不満だ』


「一つお前に聞きたいことがある」


『………』



話せ、と言うように伏せていた目を開けてこちらを射抜くような視線で見てくる。



「お前の失った防具をすべて集めるとどうなる?」


『我が復活する。貴様がどこまで知っているか知らんが、我は死なぬ。成体となったアスガルドは子孫を生むと肉体を捨て、精霊体となる』


「ああ、知っているよ。だから、お前を殺す時は四肢を分け、聖女の祈りが籠った炎で焼くしかないんだよな?」


『その通りだ。だが、我の防具を作った者は生きたままの我の皮を剥いだ。無論我の怒りは呪いとなり、そいつは狂い、我の防具を着た者もまた漏れずに狂った』



今の様子からはとても狂っているようには思えないが、確かに生きたまま毛皮を剥がれ、そのまま防具にされたら怒り狂うのも納得である。



『で、そんなことを聴いて何がしたい』


「力を貸す代わりにお前の防具を探してやるよ」


『………正気か?我の防具が完成すれば災厄が起きるぞ』


「まぁなんとかなるんじゃない?オレの傍には真竜がいるし」


『我という心臓が消えればお前も死ぬぞ?』


「その間に何か考えるさ」


『後先考えぬ愚か者だな。まぁよい……その豪胆さ、気に入った』



アスガルドは一つ笑うと立ち上がった。



『しばらく貴様に利用されてやろう。貴様の行く末、我が見定めてやる』


「ああ、退屈はしないと思うぞ」


『精々我に呑まれぬようにな』



そしてアスガルドは光となって消えていった。



「うん、お見事。無事アスガルドを手懐けたね」


「なんとかね。なぁエウロ、オレの心臓どうにかならないかな」


「なんとも言えないね……君は言わば既に死んでいる人間だ。アスガルドという精霊体のおかげで何とか命を繋いでいるが、こればっかりは……」


「うん、そうか……まあ、何か見つかったら教えてくれよ。オレもまだ死ぬ気はないし」


「もちろんだよ。僕も君を失うのはあまりにも惜しい。君のいち友人としてね」


「神様の話相手なんてそうそういないだろうしな」



やることを終えたアリッサはその場を去ろうとし、そこでリヴァイアサンと目が合った。



「姫様をよろしくお願いするわ。わがままだけど、私の大切な友人の可愛い可愛い娘だから」


「ああ、分かってるよ」



インドラの母と最も親しい仲だったリヴァイアサンの言葉を胸にアリッサは、目を瞑り意識を外へ向ける。

すると、途端に眠気が身体を襲い、そのまま流れに任せてアリッサは意識を手放した。



































  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る