第14話
フードを深く被った男性が頭頂部まで肉片に変わると不気味な真っ黒い縄がピタリと止まった。
それと同じ様に縄を飛んで舞を舞っていた不気味な狐のお面を被っている二人の子供も優雅さを残しながら静かに舞を止めた。
不気味な狐のお面を被っている二人の子供は互いに分かれて真っ白な狐のお面を被った男性と女性に近づくと持っていた【神楽鈴】を鳴らした。
男女が被っていた真っ白な狐のお面が淡い穏やかな光に包まれると砂の粒子が風に舞い上がる様に真っ白な狐のお面が消えて行った。
消えた狐のお面の下から覗かせたのはこの世の未練を消し去った穏やかで安らぎのある男女の顔だった。
不気味な狐のお面を被っている二人の子供が真っ白な狐のお面を被っていた男女に別れを告げる様に男女に手を振ると突然、真っ白な狐のお面を被っていた男女が頭部か
ら大量の真っ白い花弁の様な大きさの粒子に変わりながら桜吹雪の様に舞い上がり消えて行った。
不気味な狐のお面を被っている二人の子供が名残惜しそうに舞い上がった方向に手を振り続けていた。
不気味な狐のお面を被っている二人の子供が手を振るのを止めるともの凄い勢いでグルン!と顔をきつい顔立ちの美少女に向けた。
不気味な狐のお面が更に悍ましく歪み血も凍るような笑みを浮かべた。
きつい顔立ちの美少女は心臓を鷲掴みされ捻り上げられた様に心臓が一瞬止まる程の恐怖を感じ、自身の股間から生暖かい液体が流れ出したのを感じた。
不気味な狐のお面を被っている二人の子供が静かにゆっくりときつい顔立ちの美少女に近づいて来た。
不気味な狐のお面を被っている二人の子供の手が触れる程、きつい顔立ちの美少女まで近づくときつい顔立ちの少女は先程の惨劇を鮮明に思い出して恐怖のあまり意識が遠のいていった。
ほんの数舜、意識を失っていたきつい顔立ちの美少女は自分の真後ろから聞こえてきた悲鳴で意識を取り戻すと不気味な狐のお面を被っている二人の子供はきつい顔立ちの美少女を通り過ぎて後ろに居てる三人の男性の所に居た。
「ひやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!たっ、助けてくれぇぇぇぇぇ!!!!!!」
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁl!!!!」
「な、なんだっ!!!お前らっ!!!な、何で体が勝手にっ!!!。おっ!、おいっどうなってるんだ!!これは!!!」
きつい顔立ちの美少女はピクリとも体が動かせない状態で自身の後ろから聞こえてくる悲鳴に自身の血液が急激に逆流して一気に血の気が引く程の恐怖を感じていた。
きつい顔立ちの美少女は自身の背後から男性の怒号と悲鳴と一緒に近づいてくる気配を感じた。
きつい顔立ちの美少女は目の端で不気味な狐のお面を被っている二人の子供が見えて通り過ぎていくとその後に背が低い少し背中が曲がった老人の姿をした真っ白な狐のお面を被った人物が通った。
新たな不気味な人物が自身の傍に突然現れた事にきつい顔立ちの美少女は心臓が跳ね上がる程の恐怖を感じた。
真っ白な狐のお面を被った背中が曲がった老人を驚愕と共に目が離せないでいると背後から新たに異様な気配を感じた。
ベチャ…ベチャ…と何か濡れた物が落ちる音とボタッ…ボタッ…と言う液体が落ち
る小さな音がきつい顔立ちの美少女の耳に入って来た。
きつい顔立ちの美少女は全身が動けない状態でも目の端に最大限に意識を向けていると全身がドス黒い血まみれの全裸の女性が顔に真っ赤な狐のお面を付けて現れた。
ベチャベチャと血で足跡を残しポタポタと言う音を目で追って行くとそこは手首から先が無く血が塊となって落ちている音だった。
きつい顔立ちの美少女は恐怖のあまり胃が逆流し口から内容物を吐き出した。
ドボドボドボと絶え間なく口から内容物が出て行き白目を向きながら気を失った。
食道と口の苦味と周りの悲鳴できつい顔立ちの美少女は意識を取り戻すと背の低い背中が少し曲がった真っ白な狐のお面を被っている老人と真っ赤な狐のお面を被っている全身血みどろの手首の無い全裸の女性が無くなった手首の先から生えている様に繋がっているドス黒い縄を先程と同じ様に【大縄跳び】の様に回している光景が目に飛び込んできた。
優雅で楽しそうに舞を舞う様にドス黒い縄を飛んでいる不気味な狐のお面を被っている二人の子供と対照的に三人の男性が息も絶え絶えになりながら恐怖で顔を引き攣らせ必死でドス黒い縄を飛び続けていた。
「はぁっ!、はぁっ!、た、助けて!、はぁ!、はぁ!、し、死にたくない!。はぁ!はぁ!」
「はっ!、はっ!、ふ、ふざけんなっ!!、はっ!、はっ!、な、何でっお、俺がこんな目に…はっ!」
「はっ!、ふっ!。く、くそっ!、い、何時まで、つ、続くんだっ!、はっ!、ふっ!、こ、こんなっ!」
「はぁっ!はぁっ!、い、嫌だっ!、し、死にたくないっ!し、死にたくないっ!、死にっ!、がっ!あ゛っ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」
色白で細身の20代男性は死に物狂いでドス黒い縄を飛んでいたが呼吸困難になる程息を乱し膝を震わせバランスを崩し遂にドス黒い縄に足が触れると何の抵抗も無く足先が切断されて血しぶきを飛ばした。
恐怖と激痛が混ざり合った絶叫が響き渡ると同時に容赦なくドス黒い縄は色白で細身の20代男性を足先から切断し続けた。
色白で細身の20代男性の前で息も絶え絶えになりながらも何とかドス黒い縄を飛んでいる金髪の10代男性の背中から足にかけて色白で細身の20代男性から噴き出した大量の血がまるで豪雨の様に濡らしていた。
「はっ!、はっ!、うあぁぁぁぁl!!。はっ!はっ。」
「ぎゃぁぁぁ!!い、痛い!痛い!い゛だい゛ぃぃぃぃぃ!!!!だっ!だずげ………………。」
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!。お、おいっ!!、ど、どうし……はぁっ!はぁっ!」
色白で細身の20代男性が絶叫を上げ続けていたが突然静かになりピクリとも動かなくなった。
無言のままピクリとも動かなくなった色白で細身の20代男性はそのままドス黒い縄で体を切断され続け大量の血しぶきと共に薄い肉片になった。
暫くして体力の限界をとうに過ぎた金髪の10代男性と角刈りの体格の良い30代男性が続けて同じ様にドス黒い縄が足先に掛かり途轍もない恐怖と激痛が交じり合った悲鳴と絶叫が辺りに響き渡り豪雨の様な血しぶきをきつい顔立ちの美少女と母親に浴びせ大量の肉片が真っ黒な地面を足の踏み場の無いほど埋め尽くしていた。
ドス黒い縄で三人の男性を肉片に変えるとドス黒い縄がピタリと止まった。
不気味な狐のお面を被っている二人の子供がフワリと優雅に舞を舞う様にドス黒い縄を飛ぶのを止めると不気味な狐のお面を被っている二人の子供が金縛りの様にピクリとも体を動かせず声も上げられない状態のきつい顔立ちの美少女と母親にゆっくりと静かに近づいてきた。
ゆっくりと一歩一歩、不気味な狐のお面を被っている二人の子供が近づくにつれ自分の心臓が破裂する程、早く激しく動くのをきつい顔立ちの美少女はハッキリと感じもの凄い速さで血の気が引き極寒の冷たさが手の先と足先を襲った。
確実な死の恐怖が目前に現れてきつい顔立ちの美少女は生まれて初めて真の絶望を味わっていた。
とヲりゃんせ @akiki
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