第13話
きつい顔立ちの美少女の母親と角刈りの体格の良い30代男性が詰め寄るように突然現れた真っ白な狐のお面を被った男性と女性に言ったのを皮切りに全員が語気を強めて矢継ぎ早に問い詰める様に言ったが真っ白な狐のお面を被った男性と女性は無言のままその場にピクリとも動かないで立っていた。
「な、何なのよ!。何とか言いなさいよ!」
「……い、生きてるのか?。こいつ等…。」
「き、気味の悪い事言わないでください…。」
「でも…全く動いてないっすよ…。」
驚き尻もちを着いた様に座っていたフードを深く被った男性は間近に突然現れた狐のお面を被っている男女を警戒しながらゆっくりと立ち上がった。
色白で細身の20代男性と金髪の10代男性と角刈りの体格の良い30代男性の三人は狐のお面を被って無言のまま直立不動で立っている男女からじりじりと遠ざかろうとした時、突然『シャン!』と言う鈴の音が鳴った。
直立不動で無言のまま立っていた狐のお面を被った男女が一瞬にして姿を消した。
全員が驚きの声を上げると同時に『シャン!シャン!』と鈴の音が全員の顔が向いている方向と反対方向から聞こえると全員が体を強張らせながら一斉に振り向いた。
一瞬に姿を消した狐のお面を被った男女が少し離れた場所でどす黒い少し太めの縄の様な物の端を互いに持って【大縄跳び】の様に規則正しく一定のリズムを刻みながら
回していた。
「 ひっ!! 」
きつい顔立ちの美少女は小さな悲鳴を上げると腰が抜けた様にその場に座り込んだ。母親と男性4人は恐怖に顔を引き攣らせながら顔面蒼白になり縄を回している狐のお面を被った男女から目を離せないでいた。
縄を回している狐のお面被った女性の背中には大きなナイフが刺さっていてナイフを中心に血が滲み出ていた。
狐のお面を被っている男性の方にも腹部に同じナイフが刺さってダラダラと血が流れ出していた。
狐のお面を被っている男女はお互いナイフが刺さって血が流れているにも関わらず平然と無言のままどす黒い縄を機械の様に淡々と回していた。
全員がその異常な光景から目が離せないでいるとフードを深く被っている男性が日本語ではない言葉をブツブツと独り言の様に呟きながら震えている指で刺さっているナイフを指して後退りしながらその場から離れようとした。
フードを深く被った男性は走って逃げようと後ろを振り向いた時、真後ろに突然艶やかな振袖を着た不気味な狐のお面を被っている二人の子供が現れた。
フードを深く被った男性は悲鳴を上げながら飛び退いた。
全員が悲鳴を上げようとした時、突然現れた艶やかな振袖を着た不気味な狐のお面を被った二人の子供は互いに持っていた【神楽鈴】を同時に振ると『シャン!』と先程から鳴っていた鈴の音と同じ音が鳴った。
鈴の音が鳴ると同時に全員が金縛りにあった様に体が動かなくなり声も出せなくなった。
きつい顔立ちの美少女と母親と男性4人は恐怖の為、これ以上開かない程目を開かせ涙を零した。
艶やかな振袖を着た不気味な狐のお面を被った二人の子供はゆっくりと楽しそうに互いに手を繋ぎながらフードを深く被った男性に近づくと繋いでいた手を離しそっとフードを深く被った男性を触った。
するとフードを深く被った男性は突然歩き出し不気味なドス黒い縄を回している狐のお面を被っている男女に近づいて行った。
「§※ЁФ⊆!!!。ヘッ!、ヘルプッ!!。ヘルプ!!」
「Ё⊆‰§Ф※!!!」
フードを深く被った男性はまるで頭部以外は自分の意志とは関係なく体が勝手に動いている様に無機質に歩いている中、頭を振り乱し周りに助けを叫び続けた。
きつい顔立ちの美少女と母親とフードを深く被った男性以外の3人の男性、全員は指一本ピクリとも動かす事が出来ず声も上げられない状態で不気味な真っ黒い縄を回し狐のお面を被っている男女に向かって歩くフードを深く被った男性を恐怖で目を見開いて涙を流しながらジッと見つめていた。
悲鳴を上げながらフードを深く被った男性がゆっくりと歩いている傍を不気味な狐のお面を被っている二人の子供がフードを深く被った男性を中心に回りながら優雅に舞を舞っていた。
フードを深く被った男性が不気味な真っ黒い縄を回している狐のお面を被っている男女のすぐそば迄来ると大縄跳びの様に回っている不気味な真っ黒い縄に不気味な狐のお面を被っている二人の子供がヒョイと楽しそうに飛び込み縄を飛び出した。
ヒョイヒョイと不気味な狐のお面を被っている二人の子供が4、5回縄を楽しそうに飛ぶとフードを深く被った男性が自分の意志とは関係なく体が勝手に動いて不気味な真っ黒い縄が回っている中に飛び込んだ。
フードを深く被った男性が悲鳴にも似た叫び声を上げた時、不気味な真っ黒い縄が
フードを深く被った男性の足に当たった。
金縛りにあった様に全く声が出せず体も動かない状態で見ていたきつい顔立ちの美少女と母親と3人の男性が不気味な真っ黒い縄が足に当たったせいで止まると思っていたが不気味な真っ黒い縄は足に当たっていなかった様に自然に規則正しく回り続けていた。
きつい顔立ちの美少女と母親と3人の男性は一瞬、何が起こっているのか分からない状態で不気味な真っ黒い縄を楽しそうに飛び跳ねて大縄跳びをしている不気味な狐のお面を被っている二人の子供と不気味な真っ黒い縄が回っているその中で呆然と突っ立っているフードを深く被った男性の異様な光景を見ていた。
金縛りの様に声が出せず体も動かない状態で立っているきつい顔立ちの美少女の顔に生暖かい飛沫が飛んで来たのを感じた時、フードを深く被った男性が絶叫した。
「 GYAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!! 」
きつい顔立ちの美少女と母親とフードを深く被った男性を除く三人の男性は突然の絶叫で心臓が止まるかと思うほど驚いたが絶叫し続けているフードを深く被った男性に何が起こっているのか全く分からずにいた。
きつい顔立ちの美少女はフードを深く被った男性をよく見ているとフードを深く被った男性の身長が真っ黒い縄が一周する毎に縮んでいる事に気が付いた。
きつい顔立ちの美少女はフードを深く被った男性の足元をよく見てみると真っ黒い縄がフードを深く被った男性の足元を通る毎に縄の太さと同じ高さで足が切断されていた。
フードを深く被った男性はまるで【だるま落とし】の達磨の様に真っ黒い縄が足元を通る度に切断され切断された足が縄に押し出される様に辺りに血しぶきを激しく降らせながら飛び出し続けていた。
フードを深く被った男性の絶叫と共に肉片と血しぶきを大量にまき散らしながら切断機の様に恐ろしく規則正しく不気味な真っ黒い縄が回りフードを深く被った男性の体を足先から切断し続けた。
股間辺りまで体が切断されるとフードを深く被った男性は途轍もない激痛と恐怖が入り混じった絶叫を出していたが急に静まり返りピクリとも動かなくなった。
辺りが静まり返っている中、ベチョリと言う肉片が落ちる音とボタボタと言う血だまりが出来る音だけがしばらく続いていた。
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