いっしょに美味しくなりましょう
チョコケーキにはオレンジピール
レアチーズにはいちごのソース
そんな相性ばっちりな
何かがとなりにいたらいいのに
たったひとりの仲良しで
はげまし手をとり美味しくなるの
わたしに何をかけたなら
おいしく食べてもらえるかしら
あこがれ焦がれてたくさんかけるわ
パンケーキにははちみつを
*
チーズが大好き。卵にたっぷり混ぜてオムレツにすれば、それだけで泣けるほど美味しい。ドリアもピザも、チーズが多ければそれだけで高級。チーズは偉大な食べ物だ。
だけど最近、ベビーチーズを食べていたら気持ちが悪くなり、なぜか「ああ、やっぱり」と思った。やっぱり? なぜだろう。
少し考えて、小さいときにチーズを食べすぎて気持ちが悪くなり、もどしてしまったことがあるのを思い出した。あれは、おやつにスライスチーズを食べていたとき。三、四枚目のチーズで気持ちが悪くなり、だけどついさっきまで美味しい美味しいと食べていたわたしは後に引けず、謎の義務感で口に入れ続けた結果、悲劇が起きたのだった。
そうだ、それからずっと、チーズが嫌いだったのだ。大人になってようやくチーズの美味しさを知ることができた。だけど、食べ方を誤ればまた悲劇が起きるかもしれない。それだけは避けたい。
反省の結果、チーズを単体で食べていたことがまずかったのではないかという結論に至った。チーズは何にでも合うが、それだけで食べるのに適していない、という仮説だ。食べ合わせの悪いものはよく聞くけれど、チーズは食べ合わせないと悪いものなのだ。今後はクラッカーと一緒に食べよう。
……なんて言ってはみたけれど、たぶん食べすぎが原因でもどしたのだということくらい自分でわかっている。
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