第8話
サイコパスって、映画や小説に出てくる・・
《 Psychopathサイコパス 》
人とは違う脳をもつ人。
賢く、だれでも信用させることが出来、とても魅力的な人。
その裏では誰のことも好きにならず、いつも冷静、人を操り、人を平気で裏切る。
人の心に入り込み、その人のすべてになり、突然絶望の淵に突き落とす、そんなゲームを意味もなくやってのける。
そのゲームのターゲットになった人間は立ち直れないほど人格が破壊される。
彼らに良心はなく、常に刺激を求め、ゲームのターゲットをいつも探している。
用意周到に準備し時間をかけ、自分たちに心はないが、人には心がありそこが一番弱い事を知っている。
とことんダメージを与え時に命さえ奪うこともできると知っている。
ほとんどの場合サイコパスは自分がサイコパスであることに気づいていない。
脳の一部が欠落した障害である。
同じネズミでも一生同じ相手とツガイで過ごすものと、相手を次々と変え性交をする種類がある、決定的な違いは脳そのものの構造が違うからだ。
ツガイを持つという脳の構造がないものにはツガイという発想がないのと同じである。
サイコパスも同様で脳を調べると偏桃体と前頭葉の一部の接続部分の欠落が決定的にみられる。
遺伝率が高く、サイコパスのような愛情を持たない人から生まれた子どもはサイコパスにならなくても、人格障害、社会不適応者、ソシオパス(感情はあるがサイコパスのような性質になってしまう事)になると言われているがまだまだ解明されていないことも多い、映画 羊たちの沈黙 にでてくるレクター博士はサイコパスがモデルだとも言われているが、実際に殺人鬼になることはほぼない。
普通に生活できており、見た目で判断できない。
地域により偏りがあり、欧米人で4%日本人では1% 約100人に1人サイコパス脳であると言われている。
犯罪者の脳を調べた結果サイコパス脳であることが多いとも言われるがその反面、常に冷静で頭脳明晰であることから、医者や弁護士、会社経営者、宗教家や指導者など成功者も多い。
饒舌で自分がどれほど有能かということを人に伝えることに威ており、長年一緒に仕事をしてきた人間を躊躇なく裏切り、自分の過ちを他人のせいにしそれを周りに信じ込ますことを容易にやってこなす、すなわち他人に罪を擦り付け悪者にでっちあげる。
敵に回すと厄介である。
サイコパスはあなたをコントロールします。
初めて会ったときは信じられないくらい愛情を与えてくれ、この人以外もう愛せないというほどまで愛情を注ぎ、骨抜きにした後主導権を握ります。
あなたは彼の機嫌を常に伺い、嫌われないよう努力し、自分の欲望だけのセックスとセックスレスに翻弄され、罵倒されたと思いきや甘い言葉をささやく。
あなたを常に不安にさせ、悪いのはすべてあなただと思わせ、あなたを見下し、自分はすばらしい、自分と付き合える人間になれとあなたを洗脳します。
これらすべて初めから準備されていた筋書きなのです。
そう、あなたをいつか捨てるための。
・・・・言葉が出ない、そうなの?淳。
サイコパスについての記事、書き込み、著書手あたり次第読みあさる、これもこれも当てはまる。
常に感じていた違和感。宇宙人といるような、冷たく人間の血が通っているのかというようなぞっとする思い。
考えないようにしていたけど、払拭できなかった。
サイコパステストというのがある、正しいかどうかわからないが世間に出回っているもの。
当てはまるとサイコパスかもしれない、クイズ形式で診断できるもの。
ℚ1.あなたは、人を殺すためにナイフを買いに行きます。よく切れる一万円のナイフ、あまり切れ味のよくない500円のナイフどちらを買いますか。
一般人の答え;一万円のナイフ、一思いに殺せるから。
サイコパスの答え;500円のナイフ、切れ味の悪いナイフの方が長い時間苦痛を与えられるから。
ℚ2.あなたは強盗犯です、住人が帰ってきました。あなたに気づき逃げ、追い詰め、クローゼットの中に逃げ込みました。どうやって相手を殺しますか。
一般人の答え;扉の上から何度もナイフを刺す、または扉を開けて八つ裂きに。
サイコパスの答え;扉を開けて何もしない。恐怖に歪む相手の顔をずっと見ていたいから。
ぞっとした、気分が悪くなってそれ以上読み進めることが出来なかった。
警察に被害届を出した。
なんとか彼の自宅が分かった。
普通、窃盗くらいでは警察は動かないものらしい。
犯人が捕まることはそうそうない、別件で捕まった犯人の余罪として挙がる位しか期待できない。
犯人が知人となると余計に相手にされない。
自宅がわかってもそれを教えてもらえるはずもなく、もちろん捜査状況などわかるはずもないのだが。
時計は親切な知り合いの人が別のものを買ってくれた、彼の自宅も調べがついた。
そういうところは私はついている。
なぜか周りの人が私のために協力してくれたり、動いてくれたり恵まれている。
− – -- -
久しぶりにゆりとお茶。
「元気そうでよかった、ほんと心配したよ。」ゆりは生後6か月の娘を連れて現れた。
子供を見つめる眼差しが母親だった、幸せなんだろうなと思うけど、どう幸せなのか私には経験したことがないので理解できない、ゆりの子供を見ても可愛いと思わない。
子犬を見ても可愛いと思ったこともないし、バーベキューに犬や子供を連れてくる人がいるとそれなりに一緒に遊んだり相手することはできるけど、どう可愛いのか実際のところ分からない。
いい歳して独身って心まで荒んでいくのかなと思った。
淳がいなくなって3か月。普通の生活に戻りつつある。
淳の家まで行って見ようかと思ったが今は会わなくてもいいのかなと思った。
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